運命の番はイケメン美形様です

夜ト

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二人のクリス様

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「うえっ」
「クリス様奏多様が持ちませんよ」

僕はぐたっと風呂桶じゃなく嘔吐様桶に成っている桶を片手にソファーで脱力している。
もう吐いて吐いて吐いて、大変なんだよね。

「奏多様大丈夫ですか」
「うっキューッ」

ポンッと僕は又黒豹に成ったみたいだ。

「あぁ、限界を越えて人の姿を保てなく成ってしまったか」

ちゅっと僕にキスをするクリス様、そう最近はクリス様に朝と夜の挨拶としてキスをする事にも慣れた。

「キュッ」
「飲みなさい」

黒豹の姿で僕はチュッチュッとクリス様の血液を吸う、クリス様が僕を遠ざけて怪我をした指を治してしまう。

「あ」
「奏多ただいま」
「キューックリゅすしゃま」

僕が首を傾ける、黒豹のまま喋れなかったが今日は前よりも発音出来ている気がする。

「「くっ奏多が可愛い」」

分身のクリス様と本物のクリス様の二人に囲まれて僕はさっきまでの苦しさを忘れて、クリス様の顔をペロペロと舐める。

「クリゅすしゃまおかりゅなちゃい」
「「くっ、奏多に帰って来てそうそう萌え殺されそうだ」」
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