運命の番はイケメン美形様です

夜ト

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「今回も浄化魔法で良かったのではないか」
「ダメですよ、今日みたく血だらけではないのですよ」

リルク君の言う通り、今日は流石にお風呂に入りたかった、今までも入りたかったけど此処は浄化魔法で身体を綺麗にしていたから、吸血鬼はお風呂に入らないと思っていた。

「キュッくりゅすしゃまほくもはいりゅたかったよ」
「くっ、奏多変化の時は私がお風呂に入れ」
「奏多様が変化した時は今日の時のような日以外は浄化魔法でいいですよ」

ピシャリとリルク君がクリス様の提案を却下する、その時僕はくしゅっとくしゃみをし慌てるクリス様の言葉に僕は尻尾を膨らませる。

「奏多風を起こすから直ぐに乾かそう」

そうだよね、魔法が使えるならタオルで拭かずに普通に魔法で乾かして欲しかった。
そもそもドライヤーは無いのかなぁ。

「うきゅっにょらいあーは」
「んっ」

首を傾げるクリス様にリルク君そんな中でリアム君は此方を伺いながら声をかける。

「あのっ」
「なんですか、リアム」

リアム君はビクッとしながら、僕を見つめる。

「かなたしゃまが言ってるのはドライヤーだと思います」
「キュッしょう」
「ドライヤーとはなんだ」
「すみませんご主人様私も存じ上げないです」
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