運命の番はイケメン美形様です

夜ト

文字の大きさ
上 下
52 / 123

透明の毛質

しおりを挟む
足で首の辺りを掻くのは正しく動物だ。
しかも、よくよく見ると、かなり汚れている、ソルさんと目が合う、だよねいくら何でも汚いよね。

『んー、ギャー何をする』
「汚すぎます、黒だと思って居ましたが、これは」
『ギャー』

ソルさんとお風呂にいったが、かなり悲鳴と合議の声が響く。
僕はルナくんはこっそりと覗きに行く。
そこには何と綺麗な真っ白い、嫌透明な毛がうっすらとピンクがかって見えるのは地肌の肌色が透けて見えているからだろう。
まるでパンダの様な毛質だね。

「綺麗」
「きれー」
 
今のルナくん語は僕でもわかったぞ。
ソルさんが頑張って洗い乾かしたお陰で、ふわふわの毛に変わるくー様。

「「うわっ」」

ルナくんと一緒にふわふわの毛玉にダイブする
ふわふわだ、もうふわふわだ、幸せ過ぎる。

「ふわふわ、ふわふわもふもふ幸せーっ」
「ちあわせーっ」

ルナくんも、もふらーなんだね、何だか仲良く慣れる気がする。
もふもふ、ふわふわは正義だよ。

「あーっ幸せ」
「何をしている、奏太」

一気に冷却が押し寄せる、ソルさんも同じくらい冷たい目をしている。
因みに、声の正体はクリス様ですよ。

「えっと、もふらーしてます」
「もふらーとは何だ」

クリス様の目が据わっている気がするのは気のせいではないですよね。

「きゅっ」

あっ、竦み上がった身体が反応してしまいポンッと音を立てると頭に耳とお尻の上に尻尾がある感覚がする、何故ならズボンがごわごわするから分かりやすいんだ。

「ーっかーい」
「うっ」

ルナくんが僕の耳と尻尾を見て歓喜の声と共に抱き付いてくる、そんな可愛い反応に僕こそ、嬉しくなる。
僕の尻尾は嬉しい感情が伝わりぶんぶんとルナくんの腕に巻き付く感じで振られる、そうすると今の僕にはまだコントロールが出来ずに、思うままフリフリとしてしまう。
それはいけなかった、逆鱗に触れる事になる。

「奏太ちょっと二人で話そうか」
「ルナ」

クリス様とソルさんの低いいつもと違う声に僕達二人はお互いを抱きしめる。

「「ひっ」」
しおりを挟む

処理中です...