運命の番はイケメン美形様です

夜ト

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ハルさん

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「ハルと申します、愛し子様」
「奏太でいいです、ハルさん」
「カハハッ、奏太様ワシの様な者が呼びつけは」
「何がワシの様な者がだ、おじ様」

クリス様がぶわりと降り立つ、どうやらリルク君のお説教、コホンッ怒りは少しだけ収まったかなぁ。

「おじ様」
「あぁ、奏太この人は父の弟なんだが、王族は堅苦しいし仕事は急用時なら手伝うがまぁ、吸血鬼に急用もへったくりもないだろう、ならワシは畑に生を尽くすといい若い時に家出し世界旅行から帰って来たと思ったらドーム5コのトマト畑から、農園に変えたんだ」

うわっ、ドーム5コものトマトしか栽していないって凄いなぁ、それに15コも増やしたんだ
しかも色んな種類を。

「基本的に血液の代わりになる野菜がメンイだぞ、トマト畑はトマトしか栽培しないしな」

どうやらトマト畑のドーム5コはずっとトマト畑らしい。
あれっ、野菜って同じ種類ばかりだと食物連鎖で腐るんじゃなかったけ。

「食物連鎖は」
「おっ、分かるのか小さいのに凄いな、まぁ普通はダメに成るだろうがワシらだし」

どうやら力を使って食物連鎖を回避しているみたいだ。
つくづく便利な力だよね。
全国の農家さんも眉唾物だろう。

「あっれ、40コもドーム作れる敷地ってクリス様ここどこですか」
「クリス様」
「マジかょ、クリス」

ソルさんとリルク君の呆れた顔にハッとする、誰かに似ていると思えば、目の前にいるクリス様とハルさんを交互に見る。

「ハルさんと確かに血が繋がって居ますね」
「なっ、おじ様に似ているなんて心外だ」

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