70 / 123
スズハ医師
しおりを挟む
「うーにがっ」
げほっげほっとむせる、喉にへばり付くドロッとした感覚に口の中にはかなり苦味と泥臭い。
なんだ、この味は。
ヤバい、ヤバ、い、本気で失神しそうです。
「うっ、う」
「あー、やっぱり気絶するよな」
「あぁ、奏太様は人間の時に薬に慣れているかと思いましたが、やっぱり無理ですよね」
瓶を嫌そうに持ち上げるリルク。
ライムも気の毒そうな顔をする。
「はぁーっ、腕は良いのにあの味はどうにか出来ませんかね」
「無理ですよ、これでも色々と味を和らげようと努力したんですよ、皆省エネモードになり失神しましが」
顔がひきつる、皆スズハの犠牲に成った吸血鬼なのだ。
丈夫だが、吸血鬼にも怪我や病気もある。
「はぁーっ、僕は本気で常に強化結界を張りますよ、アレを飲むくらいなら」
「私も遠慮します、スズハ様の部下達も良く飲めますよね」
スズハを含めた部下達全員が平気であの悪趣味な薬をガブガブ飲むのだ信じられない、しかも皆が皆煎じたりしているせいか身体に香りが染み付いていて、皆基本的に関わりたくない組織歴代No.1だ。
「奏太様に会うときに珍しく香りが漏れないように遮断結界をしていましたね、何でです」
「はい、ハルヒに会わせたいので最初の印象は大切ですし」
そういう気遣いが出来るなら普段もう心がけて欲しいものだ。
「火の愛し子様ですか、起きて居られますか」
「・・・・多分」
「自信が全く感じられませんよ」
ライムがはっとした顔をする。
「あのっ、火の愛し子様に眠気覚ましの薬とかは」
「無理です」
ライムの言葉を遮りきっぱりと断言する。
「一度、会った時に話に成らずに、試した事がありました」
どこか遠い目をして、スズハは頬を撫でる。
「まだ、愛し子と判明していない時に私は大火傷嫌あれは、火炙りと言っても良いですね・・偉い目に合いましたよ」
「あー、御愁傷様です」
「で、会わせてくれますか、噂だとルナ様はお会いしたらしいですね」
リルクとライムは目を反らす。
愛し子に制限なんて無いに等しいが、守らなくなる行為は身の破綻を意味する。
そう、愛し子には必ず運命の番がいる、普段の番ですら、独占欲に嫉妬が激しいのに、運命の番は独占欲は勿論、嫉妬なんて日常茶飯事だし執着なんて言うのは生易しい。
「はぁーっ、調整しますが先ずは、奏太様の体調次第です」
「それは、勿論ですよ私はハルヒの番ですが、奏太様の主医です」
医師は患者が全てだ、それに只でさえ少ない患者なんだ。
「あっ、輸血パックの事でクリス様から話があると思いますらよ」
「輸血パックの事でですか、研究医の方に報告してください」
「何を言っているんですか、研究所長責任者」
げほっげほっとむせる、喉にへばり付くドロッとした感覚に口の中にはかなり苦味と泥臭い。
なんだ、この味は。
ヤバい、ヤバ、い、本気で失神しそうです。
「うっ、う」
「あー、やっぱり気絶するよな」
「あぁ、奏太様は人間の時に薬に慣れているかと思いましたが、やっぱり無理ですよね」
瓶を嫌そうに持ち上げるリルク。
ライムも気の毒そうな顔をする。
「はぁーっ、腕は良いのにあの味はどうにか出来ませんかね」
「無理ですよ、これでも色々と味を和らげようと努力したんですよ、皆省エネモードになり失神しましが」
顔がひきつる、皆スズハの犠牲に成った吸血鬼なのだ。
丈夫だが、吸血鬼にも怪我や病気もある。
「はぁーっ、僕は本気で常に強化結界を張りますよ、アレを飲むくらいなら」
「私も遠慮します、スズハ様の部下達も良く飲めますよね」
スズハを含めた部下達全員が平気であの悪趣味な薬をガブガブ飲むのだ信じられない、しかも皆が皆煎じたりしているせいか身体に香りが染み付いていて、皆基本的に関わりたくない組織歴代No.1だ。
「奏太様に会うときに珍しく香りが漏れないように遮断結界をしていましたね、何でです」
「はい、ハルヒに会わせたいので最初の印象は大切ですし」
そういう気遣いが出来るなら普段もう心がけて欲しいものだ。
「火の愛し子様ですか、起きて居られますか」
「・・・・多分」
「自信が全く感じられませんよ」
ライムがはっとした顔をする。
「あのっ、火の愛し子様に眠気覚ましの薬とかは」
「無理です」
ライムの言葉を遮りきっぱりと断言する。
「一度、会った時に話に成らずに、試した事がありました」
どこか遠い目をして、スズハは頬を撫でる。
「まだ、愛し子と判明していない時に私は大火傷嫌あれは、火炙りと言っても良いですね・・偉い目に合いましたよ」
「あー、御愁傷様です」
「で、会わせてくれますか、噂だとルナ様はお会いしたらしいですね」
リルクとライムは目を反らす。
愛し子に制限なんて無いに等しいが、守らなくなる行為は身の破綻を意味する。
そう、愛し子には必ず運命の番がいる、普段の番ですら、独占欲に嫉妬が激しいのに、運命の番は独占欲は勿論、嫉妬なんて日常茶飯事だし執着なんて言うのは生易しい。
「はぁーっ、調整しますが先ずは、奏太様の体調次第です」
「それは、勿論ですよ私はハルヒの番ですが、奏太様の主医です」
医師は患者が全てだ、それに只でさえ少ない患者なんだ。
「あっ、輸血パックの事でクリス様から話があると思いますらよ」
「輸血パックの事でですか、研究医の方に報告してください」
「何を言っているんですか、研究所長責任者」
0
あなたにおすすめの小説
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
【完結】婚約者なんて眼中にありません
らんか
恋愛
あー、気が抜ける。
婚約者とのお茶会なのにときめかない……
私は若いお子様には興味ないんだってば。
やだ、あの騎士団長様、素敵! 確か、お子さんはもう成人してるし、奥様が亡くなってからずっと、独り身だったような?
大人の哀愁が滲み出ているわぁ。
それに強くて守ってもらえそう。
男はやっぱり包容力よね!
私も守ってもらいたいわぁ!
これは、そんな事を考えているおじ様好きの婚約者と、その婚約者を何とか振り向かせたい王子が奮闘する物語……
短めのお話です。
サクッと、読み終えてしまえます。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
殺されるのは御免なので、逃げました
まめきち
恋愛
クーデターを起こした雪豹の獣人のシアンに処刑されるのではないかと、元第三皇女のリディアーヌは知り、鷹の獣人ゼンの力を借り逃亡。
リディアーヌはてっきりシアンには嫌われていると思い込んでいたが、
実は小さい頃からリディアーヌ事が好きだったシアン。
そんな事ではリディアーヌ事を諦めるはずもなく。寸前のところでリディアーヌを掠め取られたシアンの追跡がはじまります。
お見合いに代理出席したら花嫁になっちゃいました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
綾美は平日派遣の事務仕事をしているが、暇な土日に便利屋のバイトをしている。ある日、お見合いの代理出席をする為にホテルへ向かったのだが、そこにいたのは!?
完結(R18 詰んだ。2番目の夫を迎えたら、資金0で放り出されました。
にじくす まさしよ
恋愛
R18。合わないと思われた方はバックお願いします
結婚して3年。「子供はまだいいよね」と、夫と仲睦まじく暮らしていた。
ふたり以上の夫を持つこの国で、「愛する夫だけがいい」と、ふたり目以降の夫を持たなかった主人公。そんなある日、夫から外聞が悪いから新たな夫を迎えるよう説得され、父たちの命もあり、渋々二度目の結婚をすることに。
その3ヶ月後、一番目の夫からいきなり離婚を突きつけられ、着の身着のまま家を出された。
これは、愛する夫から裏切られ、幾ばくかの慰謝料もなく持参金も返してもらえなかった無一文ポジティブ主人公の、自由で気ままな物語。
俯瞰視点あり。
仕返しあり。シリアスはありますがヒロインが切り替えが早く前向きなので、あまり落ち込まないかと。ハッピーエンド。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる