運命の番はイケメン美形様です

夜ト

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奏太の部屋に

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「んっん」

クリスはパラパラと手に取ったほわほわした男子が主人公はダンディーな男性を好きに成りラブラブする話だ。

「嫌、別なヤツを混ぜないとな」

奏太にも怪しまれては成らない、男女の漫画も居れなければならないだろう。
クリスは隠し本収納部屋から出て、自室にある本棚を物色する。

「んっ」

妖怪が見える主人公と用心棒の犬が恋愛に発展する話も捨てがたいよな。
この漫画は人気作品で小説やアニメに映画にグッズなどもかなりのシリーズが販売されている。

「よし、結構大量にあるな」

風の力を借りて本をふよふよと浮かしながら運ぶ。
隣の部屋には奏太が休んでいるだろうからな。

「奏太は今、寝てるか」

コピーに念話を送ると切られてしまう。
舌打ちをして奏太が居る部屋を開けようとするが開かない、結界でクリスを拒んでいるのが分かる。
クリスの結界を拒む事が出来るのは王族と愛し子だけだが、今城には王族も愛し子もクリスと奏太を除くは滞在していない。

「コピーか」

クリス自身の力を半分分け与えているコピーにはそれなりに抵抗できる力が付属されている。

「ちっ」

コピーを身体に還すとコピーがしていた記憶が一気にクリスに襲う。
コピーは奏太に迫って居たらしい、コピーが消えた事によりドアの結界が開く。
クリスは急いで奏太の元に行く。

「奏太」
「ーっ、クリス様」
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