人外食堂

夜ト

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稲荷神社

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「ふへっ」
「クスクス、変な声」

神社にある社は神世界と人間界を繋ぐ大切な通過路、壊されたら弱い神は死んでしまう、八百万の神達と言うが僕達神は人のお想いで出来ている。
上位の神達は死ぬ事はなく、代替わりや自身の神力を高める為に長い眠りに付いたりはするが創立者の父神様から産まれた僕は違う。

「僕は今人間に見れる様に擬態しているけれど、君本当に強い霊力に加えて神力もあるんだね、あっへー」

僕はなずなくんの額に指先を触れて魂の中を覗き込む。
人間の魂は再生され、器に入れられて新しい命を得るが、なずなくんの魂は聖女だったり、巫女や御子だったり、皇子だったららしている。
これは、中々気に入られているのだろう。

「ーっ、何を」
「あー、ごめんねなずなくん僕はこの神社の神様の御使いです」
「ーっ、はぁ意味分からないんですけど」

そりゃそうだよね、突然の神様誓言だ頭が可笑しいとしか思わないだろう。
だから、僕は本来の依頼を実行する。
魂の数が合わなく、さ迷っている魂も大分増えたが伝染病で自分が死ぬと理解している人が沢山三途の川に行列が出来ている為にみな大忙し、伝染病の元や今死ぬ魂出はなく寿命がまだまだある魂も伝染病のせいで三途の川に来てしまう事を止める事などなどが人が少なすぎて手が回らない為に僕が駆り出された。

「悪霊は本来なら仕事の範囲外なんだけれど、魂の回収は今回の仕事にも入って居るんだよね、浄化」

結界の外に出て悪霊の負の感情を浄化するとぶわっと黒いもやが散々し跡形もなく消え去る。
白く頼りなさそうに、僕を見てくる幼い幼児の姿に僕は頭を撫でる。

「どうして、悪霊なんかに成ってしまったの」
『ーっ、ママに会いたかった』

自分が死んだことを理解出来ていないのか、まだ7歳に成って居ないだれうこの幼児は神様の子供だ。

「そうかぁ、新しいママの所に行こう、狐居るんだろう出てこい」

ぶわっと風が靡き狐が2体頭を下げ片方の膝を地面に付く。
狐の姿の為にかなり、シュールだ。
狐は人間界では狐のままで、神界に来ると半人間になる場合が多い。
神力の差でまちまちな為に年齢が分かってしまう。

『ーっ何故あなた様が』
『キュッ御息子様が』
「この子を三途の川に案内してあげて下さい」

狐火がふわふわと飛んでくる、神界から稲荷神
の一人が気付いたのか狐火は幼児の周りをふよふよと周り続け、狐が幼児の手を握り消える。

「ーっ、ーっ今の、今のは」
「僕が神様だって分かったかなぁ、これから君の家にご厄介になるお礼に君をあやかしや幽霊から守ってあげる、それと何となく弱い幽霊なら無意識で結界を使って追い出している見たいだけれど、力の使い方も教えてあげるね」
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