四っ子の三男は異世界に王子様になりました、それもただの王族じゃなく

夜ト

文字の大きさ
7 / 9

ヨル

しおりを挟む
ヨル

僕の名前はルーディーア、あれから一週間経った。
僕は悪魔の熱から解放しました。
で、熱から解放しましたが、熱のせいか倒れてからの記憶が曖昧です。
寧ろ、曖昧がいいです。
まぁ、現実は非情です。

「……」
「『元気になったのだから、我に名前を付けよ』」

うわっ、僕がこんな風になった原因が目の前に現れた。

「うあわわぶうぶぶっ」
「『そなたのいいたい事が分からぬ』」

ぶーっ。
怒っていても相手に伝わらない。
不便である、あれっそう言えば、僕なんで言葉分かるんだろう。
どうみても、金髪蒼眼の異世界って事は英語とかフランス語とかイタリア語とかだよね。
僕日本語以外は喋れないよ。
だって、10歳だもん小学5年生は小学4年の時に初めて英語に触れるが。
僕はからっきしだ、そもそも僕はスポーッ大好き少年だったしね。
まぁ、四つ子の中で頭がいい方も居たから血筋的には頭が悪いという訳ではないのか。

「『我はそなたに名前を付けて欲しい』」
「ううっぶぶぶっ」
「ふーっ」

はーい、僕如月朔夜10歳で死んでこの世を去りました。
だけど、僕はルーディーアとして転生しました、ルーディーアとして生を受けて3年経ちました。
僕3歳になります、今僕はお家から脱走して多分森らしき所に来ています。

「ちかれた」
「『一応我の力で抜け出せたが、いいのか』」

そう、赤ちゃんの時に無理矢理契約された僕だが今は僕の大切な相棒に成ってくれています。
その名もヨルという。
一回このフレーズやって見たかったんだよね。

「うん、いよ…くわくわほちぃ」

うん、みなさんお分かりの様に僕はまだ舌が上手く回りません。
まぁ、所詮3歳だしね。

「『我だけでいいというのに我が主人』」

舌打ちが聞こえたが、気にしない。
僕はふわふわしている動物が好き、あっ龍も格好いいから好き。
白虎とかお狐様とかライオンとか狼とか犬とかとにかくふわふわしているのが好き。
白い毛並みとかも大好物だ、ヨルは……ねっ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話

八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。 古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。

偽物勇者は愛を乞う

きっせつ
BL
ある日。異世界から本物の勇者が召喚された。 六年間、左目を失いながらも勇者として戦い続けたニルは偽物の烙印を押され、勇者パーティから追い出されてしまう。 偽物勇者として逃げるように人里離れた森の奥の小屋で隠遁生活をし始めたニル。悲嘆に暮れる…事はなく、勇者の重圧から解放された彼は没落人生を楽しもうとして居た矢先、何故か勇者パーティとして今も戦っている筈の騎士が彼の前に現れて……。

惚れ薬をもらったけど使う相手がいない

おもちDX
BL
シュエは仕事帰り、自称魔女から惚れ薬を貰う。しかしシュエには恋人も、惚れさせたい相手もいなかった。魔女に脅されたので仕方なく惚れ薬を一夜の相手に使おうとしたが、誤って天敵のグラースに魔法がかかってしまった! グラースはいつもシュエの行動に文句をつけてくる嫌味な男だ。そんな男に家まで連れて帰られ、シュエは枷で手足を拘束された。想像の斜め上の行くグラースの行動は、誰を想ったものなのか?なんとか魔法が解ける前に逃げようとするシュエだが…… いけすかない騎士 × 口の悪い遊び人の薬師 魔法のない世界で唯一の魔法(惚れ薬)を手に入れ、振り回された二人がすったもんだするお話。短編です。 拙作『惚れ薬の魔法が狼騎士にかかってしまったら』と同じ世界観ですが、読んでいなくても全く問題ありません。独立したお話です。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした

BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。 実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。 オメガバースでオメガの立場が低い世界 こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです 強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です 主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です 倫理観もちょっと薄いです というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります ※この主人公は受けです

処理中です...