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心桜
しおりを挟む「んっ、スマホ鳴ってるよ」
羽鳥がガバリと起き上がり、鞄置き場に成っている棚を指差す。
僕は、あっ僕の名前言っていなかったね僕の名前は宗谷桜椛っていうんだ、女の子みたいな名前で少し嫌なんだけれどね。
「あー…僕のだ、ちょっと出てくる」
着信元を確認して僕はいそいそとトイレに向かう。
「もしもし、こんにちは………はい、…はい」
僕は例の主演風間日向のドラマに出演する事になった、僕が出た回何故か視聴率が良くって、電話であの子は誰とかSNSで拡散されたっていう事に成っていたらしく。
僕が演じた役をするはずだった子が所属している、事務所に所属する事になったんだよね。
「分かりました、失礼します」
あの日は金髪に青い目だったから、目立っていて声を掛けたと言っていたし。
普段の僕は黒髪に黒瞳だから、学園側にもバレては居ない。
この学園は有名な進学校で小等部、中等部、高等部とあるが、学年が上がる度に進学試験が合って外部からの転入してくる人も多く、赤点があれば、進学は出来ない。
進学出来ないと退学して別の中学に行く子が多い、義務教育だからどのみち、進学出来ないなら別の中学に行かなくてはならないんだよね。
高等部は進学出来ないなら留年なんだけどね。
「3部まとめて…」
「桜椛が私用って珍しいなぁ」
羽鳥がカサリと紙を持ちながら、呟く。
梶がトンットンッと印刷が上がった紙の束を仕分ける。
「桜椛さん面倒くさがりな上に遊び好きですけど、仕事は手を抜かないですからね」
「優……宗谷の事をそんな風に思っていたのか」
諏方が梶の台詞に驚いた様な声を出す、顔は変わっていなく、ぶっちょ面だが。
「朱雀さんこそ、保育園が会長と副会長と朱雀さんに桜椛さんと同じなら良く知っているんじゃないですか」
浅利がコホンッと咳払いをする、諏方もなんとも言えない顔をして、一枚の写真を取り出す。
諏方は生徒手帳に写真を入れていたみたいだ。
「桜椛は確かに幼馴染みの4人だが、本来はもう一人いたんだ」
「もう一人………小等部の時にはもう居ませんでしたよね」
浅利が瞳を閉じて、何かを決意した様に息を吸う。
「4歳の時に亡くなったんだ、心桜は………桜椛と心桜は双子だった、仲が良すぎるくらいの一卵性という事もあってな」
「それからだ、桜椛と俺達の間が変わっていったのは………心桜が居なくなってみるみるうちに桜椛は弱っていった、人を寄せ付けない様になっていってね…………」
「俺達も最初は、どうにかしょうとしていたんだがな………ある日人が代わった様にあの性格に成ったんだ……それからは優も知っているだろう」
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