55 / 128
目標設定は適切か 5
しおりを挟む
“青い森”。
テラの中央、のちのちザウルスが暮らす聖域。木や植物、花やそれに止まる蝶すら青々と輝き、水すらも透明度が高すぎて青く煌めく、何もかもが一面ブルーの空間。体が水色ののちのちザウルスが一度森に入れば、自然と地形がその体躯を森に擬態させていく。700mの体をどこに擬態させるのか、大き過ぎて擬態出来ないのでは?そんな声を嘲笑うかのように、森を形作る木の高さは100mを超えようかと天高くそびえ立ち、木は下から見上げる者からのちのちザウルスの姿を隠す。そして、大地を覆い隠すほどの木が埋め尽くしていても、穏やかな陽の光は何故か地上まで届いている。なんとも不可思議な空間だ。
かの龍種、のちのちザウルスは、普段は青い森の中央で生活している。だが、時折エサを求めてテラの浜辺まで移動する時がある。それはのちのちザウルスの擬態が解ける僅かな瞬間、千載一遇の時。今日はまさにその日であった。そして――。
「あ、あの野郎……!のんきに釣りしてやがる……!!」
絶好の釣り日和だ。波も穏やかで天気も良い。
のちのちザウルスはどこでそんなものを手に入れたのか、体長700mの自身よりもさらに巨大な釣り糸を垂れ、獲物がかかるのをニコニコと背びれを揺らしながら待ちわびていた。しかし、こんな巨大な釣り針に一体何がかかると言うのだろう。
どちらにせよ好機。我々が船で接近しているにもかかわらず、やつはなんの警戒もなく釣りを続けている。確かに、700mサイズから見れば、我々など足元をたくさんのアリが巣に向かって歩いているのと大差ないのだろう。だが、今更気付いてももう遅い。アリにも獰猛な種類がいることを、この強すぎる龍は知らないのだ。
「レンジャー1、配置に着きました」
「レンジャー2、同じく」
「レンジャー3、配置良し」
「よし。各隊、ブラックドラグタイト徹甲弾の準備はいいか?ここまで来たんだ、覚悟を決めて戦え!200mm16連装ミサイルランチャー、構え!」
「「「構え、よし!!」」」
200mm16連装ミサイルランチャー、強大なブラックドラグタイト徹甲弾を16連発×4連射=最大64発撃つことができる、コリアントチャイナ国の歩兵兵器。これを3部隊×10人×64発=約200発の一斉射撃。今なら元勇者パーティ、シオンのバフ付きだ。
「我々の未来のため、やつを……のちのちザウルスを捕獲する!200mm16連装ミサイルランチャー、放てええええええええええ!!!!」
ドドドドドドドドド!!!!!!
轟音と共に、総数200発の炸裂弾がのちのちザウルスに放たれる!魔力強化によってその威力は上がり、ついには厚さ1m以上の鉄板すらも貫通する圧倒的な弾丸の嵐!!!
ドドドドドドドドド!!!!!!
連射連射連射!!繰り返される砲撃の暴風雨!!隙を与えるな!反撃の暇を作り出すな!!今ここで全てをかけて攻撃するんだ!!!
ドドドドドドドドド!!!!!!
爆炎が立ち込める。しかし止むことのない砲撃音。ヤツこそ世界最強の龍、慢心することなかれ。この程度で捕獲できる相手ではない!
ドドドドドドドドド!!!!!!
最後の連射。各隊員が自分たちで更なる魔力強化によるバフを重ねがけする。まだヤツは生きている!油断こそが敵!まだ終わりじゃない!!!
「気を抜くな!!200mmリニアレールキャノン、全弾発射ああああああああ!!!!」
トドメの超電導加速装置によるブラックドラグタイト徹甲弾の超連射!!数十発の着弾音と共に、巻き起こる爆炎!!爆風!!!
――そして、砂煙が晴れていく。
「の ち」
のちのちザウルスが、こちらを振り向いた。
テラの中央、のちのちザウルスが暮らす聖域。木や植物、花やそれに止まる蝶すら青々と輝き、水すらも透明度が高すぎて青く煌めく、何もかもが一面ブルーの空間。体が水色ののちのちザウルスが一度森に入れば、自然と地形がその体躯を森に擬態させていく。700mの体をどこに擬態させるのか、大き過ぎて擬態出来ないのでは?そんな声を嘲笑うかのように、森を形作る木の高さは100mを超えようかと天高くそびえ立ち、木は下から見上げる者からのちのちザウルスの姿を隠す。そして、大地を覆い隠すほどの木が埋め尽くしていても、穏やかな陽の光は何故か地上まで届いている。なんとも不可思議な空間だ。
かの龍種、のちのちザウルスは、普段は青い森の中央で生活している。だが、時折エサを求めてテラの浜辺まで移動する時がある。それはのちのちザウルスの擬態が解ける僅かな瞬間、千載一遇の時。今日はまさにその日であった。そして――。
「あ、あの野郎……!のんきに釣りしてやがる……!!」
絶好の釣り日和だ。波も穏やかで天気も良い。
のちのちザウルスはどこでそんなものを手に入れたのか、体長700mの自身よりもさらに巨大な釣り糸を垂れ、獲物がかかるのをニコニコと背びれを揺らしながら待ちわびていた。しかし、こんな巨大な釣り針に一体何がかかると言うのだろう。
どちらにせよ好機。我々が船で接近しているにもかかわらず、やつはなんの警戒もなく釣りを続けている。確かに、700mサイズから見れば、我々など足元をたくさんのアリが巣に向かって歩いているのと大差ないのだろう。だが、今更気付いてももう遅い。アリにも獰猛な種類がいることを、この強すぎる龍は知らないのだ。
「レンジャー1、配置に着きました」
「レンジャー2、同じく」
「レンジャー3、配置良し」
「よし。各隊、ブラックドラグタイト徹甲弾の準備はいいか?ここまで来たんだ、覚悟を決めて戦え!200mm16連装ミサイルランチャー、構え!」
「「「構え、よし!!」」」
200mm16連装ミサイルランチャー、強大なブラックドラグタイト徹甲弾を16連発×4連射=最大64発撃つことができる、コリアントチャイナ国の歩兵兵器。これを3部隊×10人×64発=約200発の一斉射撃。今なら元勇者パーティ、シオンのバフ付きだ。
「我々の未来のため、やつを……のちのちザウルスを捕獲する!200mm16連装ミサイルランチャー、放てええええええええええ!!!!」
ドドドドドドドドド!!!!!!
轟音と共に、総数200発の炸裂弾がのちのちザウルスに放たれる!魔力強化によってその威力は上がり、ついには厚さ1m以上の鉄板すらも貫通する圧倒的な弾丸の嵐!!!
ドドドドドドドドド!!!!!!
連射連射連射!!繰り返される砲撃の暴風雨!!隙を与えるな!反撃の暇を作り出すな!!今ここで全てをかけて攻撃するんだ!!!
ドドドドドドドドド!!!!!!
爆炎が立ち込める。しかし止むことのない砲撃音。ヤツこそ世界最強の龍、慢心することなかれ。この程度で捕獲できる相手ではない!
ドドドドドドドドド!!!!!!
最後の連射。各隊員が自分たちで更なる魔力強化によるバフを重ねがけする。まだヤツは生きている!油断こそが敵!まだ終わりじゃない!!!
「気を抜くな!!200mmリニアレールキャノン、全弾発射ああああああああ!!!!」
トドメの超電導加速装置によるブラックドラグタイト徹甲弾の超連射!!数十発の着弾音と共に、巻き起こる爆炎!!爆風!!!
――そして、砂煙が晴れていく。
「の ち」
のちのちザウルスが、こちらを振り向いた。
0
あなたにおすすめの小説
スキル買います
モモん
ファンタジー
「お前との婚約を破棄する!」
ローズ聖国の国立学園第139期卒業記念パーティーの日、第3王子シュナル=ローズレアは婚約者であるレイミ・ベルナール子爵家息女に宣言した。
見習い聖女であるレイミは、実は対価と引き換えにスキルを買い取ることのできる特殊な能力を有していた。
婚約破棄を受け入れる事を対価に、王子と聖女から特殊なスキルを受け取ったレイミは、そのまま姿を消した。
レイミと王妃の一族には、数年前から続く確執があり、いずれ王子と聖女のスキル消失が判明すれば、原因がレイミとの婚約破棄にあると疑われるのは明白だ。
そして、レイミを鑑定すれば消えたスキルをレイミがもっている事は明確になってしまうからだ。
かくして、子爵令嬢の逃走劇が幕を開ける。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
戦国転生・内政英雄譚 ― 豊臣秀長の息子として天下を創る
丸三(まるぞう)
ファンタジー
戦国時代に転生した先は、豊臣秀吉の弟にして名宰相――豊臣秀長の息子だった。
現代では中世近世史を研究する大学講師。
史実では、秀長は早逝し、豊臣政権は崩壊、徳川の時代と鎖国が訪れる。
ならば変える。
剣でも戦でもない。
政治と制度、国家設計によって。
秀長を生かし、秀吉を支え、徳川の台頭を防ぎ、
戦国の終わりを「戦勝」ではなく「国家の完成」にする。
これは、武将ではなく制度設計者として天下を取る男の物語。
戦国転生×内政改革×豊臣政権完成譚。
(2月15日記)
連載をより良い形で続けるため、更新頻度を週5回とさせていただきます。
一話ごとの完成度を高めてお届けしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
(当面、月、水、金、土、日の更新)
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる