72 / 128
幕間 ―部下の仕事を増やすポンコツ上司チェックリスト―
しおりを挟む
『こんなふるまいや習慣で、ギルドメンバーをムダに働かせていませんか???』
<部下の仕事を増やす上司 あるあるチェックリスト>
部下の皆さん!あなたの仕事が大変なのは、もしかしたら上司のせいかもしれません!
このチェックリストを使って、あなたが上司に感じていることを教えて下さい!
項目に5つ以上チェックが入るようだったら、行政改革ギルドに「働かせ方」の見直し改革を依頼してみましょう!
1.ギルド内会議などで、「そういえば、あれどうなってる?」と、突然議題とあまり関係のないことを質問される。
2.何も言われなくても資料がさっと出てくることを、「気が利く」「できる」と評価しているように感じる。
3.上司は「私は聞いていない」が口ぐせなので、 個別の根回しが必須である。
4.「もっと具体的な情報がないとわからない」「資料がわかりにくい」と、やたらに詳細な資料を求めてくる。
5.仕事の中身よりも、資料の出来栄えやプレゼンの巧拙など、枝葉末節(本質から外れた些末なこと)を指摘される。
6.「過去の数字(データ)を洗い出してみろ」「費用対効果は?」と、必要以上に根拠を追及される。
7.「誰またはどのギルドの責任か」を問われる。「失敗はあってはならない」と言われる。または失敗が許されない空気がある。
8.ミスやトラブルが起こると、再発防止のために"事実・実態”から原因を探り、衆知を集めるのではなく、自部門、自論の正当性を担保する情報を集めようとする。
9.直接は聞くことをしないが、常にギルド長や中央ギルド等上位の人間の意向を付度(そんたく)する。
10.役員同士の意見が相反していても表面的には合意する(例えば、稟議書・決裁書を回す際「俺は納得してないけどね」と言って押印する等)。
その結果、部下の仕事は……。
1.「もしかしたら聞かれるかも」と想定して資料をあれこれ準備する。
2.会議の前には担当者が部長に細かく説明する。
3.いつも上司対策のために入念な資料作りをする。
4.事前説明、根回しなどに時間をかける。
5.会議に説明要員として駆り出される。または代理出席を求められる。
6.情報収集、詳細な資料作りにエネルギーを使う。
あなたの仕事が遅いのは上司のせいかも?上席者のマネジメント不足を感じているなら、今すぐ行政改革ギルドにご相談を!!
匿名、記名どちらでもOK!
担当者:行政改革ギルド ザザ・ナムルクルス
提出先:gyouseikaikaku.zaza@guild.cam
「よし、送信!カイリキさーん、例のやつ他のギルドに送りましたよー」
「ありがとう。もう完全に任せちゃったけど、管理職クラスには送ってないよね?」
「ばっちりですよー。言われた通り、中央ギルドの担当にだけCc入れておきました」
「じゃあ大丈夫。うちのギルドがどんどん見違えるように進化してるからね、中央ギルドも他のギルドを良くしたいのさ」
「こういう時って統括の中央は大変ですね」
「ザザ君だって、これからたくさん書類が戻ってくるから大変だよ」
「あー、そうでした。まあ、大体どこのギルドも似たような感じでしょうから、全部結果が来てから管理職の一斉摘発コースで良いと思いますけどね」
――後日。
冒険者ギルド、商人ギルド、建築ギルド、生産ギルド、農林水産ギルド、市民管理ギルド、軍事ギルド。以上、行政改革ギルドを除く全てのギルドにて、勤務している一般ギルド職員がポンコツ上司チェックリストに10点満点のダメ評価をつける。そして、その知らせを受けた中央ギルドの担当は全ギルドマスターをオンライン会議で呼び出し、即日の意識改革を求めるように通知したのである。
とは言え、年老いたギルドマスターたちの意識はそう簡単には変わっていかない。これからもちょこちょこギルド員に迷惑をかける日が続いていくのだろう。しかし、同時に改革の火蓋が全ギルド同時に落とされたことも事実だ。
ザザは、建築ギルドのギルド員から送付されたチェックリストを見て思う。別に彼らの上司が無能というだけではない。ただ、やつらは部下への指導方法を知らないだけなのだ。現代日本において素晴らしい教えだと感銘を受けた山本五十六の言葉がある。
『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず』
『話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず』
『やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず』
この言葉をいかにして伝え、そして新しい仕事のルールに取り入れるか。その手法に考えを巡らせながら、ザザは肩をぐるりと一回し。再び画面に目を向け、キーボードを叩いた。
<部下の仕事を増やす上司 あるあるチェックリスト>
部下の皆さん!あなたの仕事が大変なのは、もしかしたら上司のせいかもしれません!
このチェックリストを使って、あなたが上司に感じていることを教えて下さい!
項目に5つ以上チェックが入るようだったら、行政改革ギルドに「働かせ方」の見直し改革を依頼してみましょう!
1.ギルド内会議などで、「そういえば、あれどうなってる?」と、突然議題とあまり関係のないことを質問される。
2.何も言われなくても資料がさっと出てくることを、「気が利く」「できる」と評価しているように感じる。
3.上司は「私は聞いていない」が口ぐせなので、 個別の根回しが必須である。
4.「もっと具体的な情報がないとわからない」「資料がわかりにくい」と、やたらに詳細な資料を求めてくる。
5.仕事の中身よりも、資料の出来栄えやプレゼンの巧拙など、枝葉末節(本質から外れた些末なこと)を指摘される。
6.「過去の数字(データ)を洗い出してみろ」「費用対効果は?」と、必要以上に根拠を追及される。
7.「誰またはどのギルドの責任か」を問われる。「失敗はあってはならない」と言われる。または失敗が許されない空気がある。
8.ミスやトラブルが起こると、再発防止のために"事実・実態”から原因を探り、衆知を集めるのではなく、自部門、自論の正当性を担保する情報を集めようとする。
9.直接は聞くことをしないが、常にギルド長や中央ギルド等上位の人間の意向を付度(そんたく)する。
10.役員同士の意見が相反していても表面的には合意する(例えば、稟議書・決裁書を回す際「俺は納得してないけどね」と言って押印する等)。
その結果、部下の仕事は……。
1.「もしかしたら聞かれるかも」と想定して資料をあれこれ準備する。
2.会議の前には担当者が部長に細かく説明する。
3.いつも上司対策のために入念な資料作りをする。
4.事前説明、根回しなどに時間をかける。
5.会議に説明要員として駆り出される。または代理出席を求められる。
6.情報収集、詳細な資料作りにエネルギーを使う。
あなたの仕事が遅いのは上司のせいかも?上席者のマネジメント不足を感じているなら、今すぐ行政改革ギルドにご相談を!!
匿名、記名どちらでもOK!
担当者:行政改革ギルド ザザ・ナムルクルス
提出先:gyouseikaikaku.zaza@guild.cam
「よし、送信!カイリキさーん、例のやつ他のギルドに送りましたよー」
「ありがとう。もう完全に任せちゃったけど、管理職クラスには送ってないよね?」
「ばっちりですよー。言われた通り、中央ギルドの担当にだけCc入れておきました」
「じゃあ大丈夫。うちのギルドがどんどん見違えるように進化してるからね、中央ギルドも他のギルドを良くしたいのさ」
「こういう時って統括の中央は大変ですね」
「ザザ君だって、これからたくさん書類が戻ってくるから大変だよ」
「あー、そうでした。まあ、大体どこのギルドも似たような感じでしょうから、全部結果が来てから管理職の一斉摘発コースで良いと思いますけどね」
――後日。
冒険者ギルド、商人ギルド、建築ギルド、生産ギルド、農林水産ギルド、市民管理ギルド、軍事ギルド。以上、行政改革ギルドを除く全てのギルドにて、勤務している一般ギルド職員がポンコツ上司チェックリストに10点満点のダメ評価をつける。そして、その知らせを受けた中央ギルドの担当は全ギルドマスターをオンライン会議で呼び出し、即日の意識改革を求めるように通知したのである。
とは言え、年老いたギルドマスターたちの意識はそう簡単には変わっていかない。これからもちょこちょこギルド員に迷惑をかける日が続いていくのだろう。しかし、同時に改革の火蓋が全ギルド同時に落とされたことも事実だ。
ザザは、建築ギルドのギルド員から送付されたチェックリストを見て思う。別に彼らの上司が無能というだけではない。ただ、やつらは部下への指導方法を知らないだけなのだ。現代日本において素晴らしい教えだと感銘を受けた山本五十六の言葉がある。
『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず』
『話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず』
『やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず』
この言葉をいかにして伝え、そして新しい仕事のルールに取り入れるか。その手法に考えを巡らせながら、ザザは肩をぐるりと一回し。再び画面に目を向け、キーボードを叩いた。
0
あなたにおすすめの小説
スキル買います
モモん
ファンタジー
「お前との婚約を破棄する!」
ローズ聖国の国立学園第139期卒業記念パーティーの日、第3王子シュナル=ローズレアは婚約者であるレイミ・ベルナール子爵家息女に宣言した。
見習い聖女であるレイミは、実は対価と引き換えにスキルを買い取ることのできる特殊な能力を有していた。
婚約破棄を受け入れる事を対価に、王子と聖女から特殊なスキルを受け取ったレイミは、そのまま姿を消した。
レイミと王妃の一族には、数年前から続く確執があり、いずれ王子と聖女のスキル消失が判明すれば、原因がレイミとの婚約破棄にあると疑われるのは明白だ。
そして、レイミを鑑定すれば消えたスキルをレイミがもっている事は明確になってしまうからだ。
かくして、子爵令嬢の逃走劇が幕を開ける。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
戦国転生・内政英雄譚 ― 豊臣秀長の息子として天下を創る
丸三(まるぞう)
ファンタジー
戦国時代に転生した先は、豊臣秀吉の弟にして名宰相――豊臣秀長の息子だった。
現代では中世近世史を研究する大学講師。
史実では、秀長は早逝し、豊臣政権は崩壊、徳川の時代と鎖国が訪れる。
ならば変える。
剣でも戦でもない。
政治と制度、国家設計によって。
秀長を生かし、秀吉を支え、徳川の台頭を防ぎ、
戦国の終わりを「戦勝」ではなく「国家の完成」にする。
これは、武将ではなく制度設計者として天下を取る男の物語。
戦国転生×内政改革×豊臣政権完成譚。
(2月15日記)
連載をより良い形で続けるため、更新頻度を週5回とさせていただきます。
一話ごとの完成度を高めてお届けしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
(当面、月、水、金、土、日の更新)
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる