シンデレラ姫に最後のキスを

hari

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目覚め

不安

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「...」

これ、どうやって着るの...?

14年間ずっとリリアが広げた服に袖を通すだけの朝を送ってきた私に、いきなり「一人で先祖代々受け継がれてきた最高級品のドレスを着付けしろ」と言われても、それは到底無理な話だった。
 
いや、正確には誰も命じてないけど。
私が勝手にやってるんだけど。

自分の無力さ...それを知ると相対的に、普段リリアに頼りっぱなしな事に気付き、そのありがたみを感じてしまう。

思えば、物心ついた時からリリアはずっと私の側にいた。

「世話係だから」ーーそう言ってしまえばそれまでなのだが、以前王宮の役人がこんな事を話しているのを聞いたことがあった。

『リリアは、国のせいで家族を失った。
母君の旧友だからという理由で王宮に住み着き、今も復讐の機会を狙っているに違いない...。』

もちろん、そんなはずは無いと叱り飛ばしてやった。

リリアは口こそ悪いが、いつも周囲に愛情を持って接しているのは知っている。
王宮内に恋人がいるという噂もあるのだ。

そんな優しいリリアが国を...私や母を恨んでいるなど...あるはずがない。


「姫様~?私がやりましょうか~?」

不意に扉の向こうから聞こえた声で、はっと我に戻った。
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