Mr.Brain

しぃ

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第4話

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 学年混合の紅白戦を終え、無事自分の靴を篠原から返してもらい輝君も含め3人で下校することとなった。昔話に花を咲かせているときにふとあることを思い出した。
「あのさ、今週まで練習着とスパイク貸してよ。」
「どしたの?私のこと好きになっちゃった?」
 うっざ・・・。
「輝君、練習着とスパイク貸してくんない?」
「嘘!嘘!使っていいからあげるから!」
「いらない。」
「別に練習着を貸すのはいいけどスパイクはサイズ違うから蓮華の貸してもらえよ。てか自分のどうしたんだよ?」
「私だと思って大事に使ってね。」
 うっざ・・・。
「全部捨てちゃったんだよね。」
「お前なぁ・・・。普通捨てるか?愛着とか無かったの?」
 輝君はあきれていた。
「あんまそういうのわかんなくてさ。今週の日曜って練習終わったら暇?スパイクとか買いたいからちょっと付き合ってくんない?」
「はーい!アタシも行きまーす!」
「悪いな。日曜はちょっと予定があってな。蓮華と二人で行ってくれ。」
 マジかよ・・・。呼んでねえやつがくんのかよ・・・。
「なんでそんな顔すんのよ!デートだデートだー。」
「もうなんでもいいや。んじゃ日曜頼むよ。」
「折角だからついでに映画も観ようよ。」
「やだ。」
「お前冷てーなw」
「え?普通じゃん?」
「別にアタシはこれはこれでアリだからいいけどね。」
 何言ってんだこいつ・・・。
「お前はもうちょっと自重しろ?な?」
「あれ?二人とも引いてる?」
「「うん。」」 
「なんでノータイムで頷くのよ!酷くない?」
 ぎゃーぎゃー騒ぐ篠原は放置して最近のスパイクについて輝君から色々と教えてもらうことができた。
 なんだかんだで中学の時からこの二人とはよくつるんでいた。先輩だけど同級生よりも素の自分に近い感じでいられる。兄弟がいればこんな感じなのだろうか。
「そういえば今更だけど皆がいるときは俺らにも敬語使えよ?別に3人でいるときは今まで通りでもいんだけどさ。他の1年もいるんだから頼むぞ。」
「アタシのことも篠原先輩と呼びなさいな。もしくは姉御とかどうかな?」
「うっさいなババア。」
「ちょっとお!輝先輩、この子酷くない?」
「うっさいぞババア。」
 あ、輝君も乗ってきた。
「アンタ達何なの?泣くわよ?」
「「どうぞ。」」
「アンタ達ねえ!ちょっと頭出しなさい引っ叩いてやるからホラ早く!こら逃げんな!」
 またこうやって3人で馬鹿話ができるとは思ってもみなかった。あまり期待していなかった高校生活だったけどこれから騒がしくて楽しくて忘れられない3年間になるような予感がしている。
 暮れ始めた空には三人の声がいつまでも響いていた。
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