【完結】四ばあちゃん、二度目の人生

大江山 悠真

文字の大きさ
39 / 90

宴と珍客

しおりを挟む

  ☆☆☆☆☆


キングスネーク倒した後、モブットさんに解体だって言われた。けど、さすがにみんな疲れていたのか魔物を砦内の保管倉庫(肉を保存するため調理場の地下に1つ部屋を作り氷で周囲をぶ厚く覆った冷凍庫を作っていた)を拡大したら、みんな遺骸をほおり込んで風呂や食事にいき、解体は翌朝となった。
翌朝遅くようやく起きだしたみんなで朝ご飯。今日は昨日出来なかった解体等を手分けしてすることになった。それに今日は宴だ。戦って肉も沢山あるしと言うわけで、浸けだれを大量につくる、つくる。解体した肉を細かく切るのはスイツやクロード、マッドが担当。米とパンはメルトさんとニーナちゃんが受け持った。
そんな時、門からモブットさんが走って呼びに来た。

「サトちゃん、忙しくて悪いが来てくれ」

「どうしました?モブットさん。」

内門に行くと、ギースさん、ネッドさんもいた。後ろの背の高い細い方は誰?みると背の高い男性が2人と女性が4人。言葉よくないかもしれないけど、全員青白く骸骨みたいにやせてる。大丈夫なんかな。ネッドさんとギースさんが私に気付いて

「サトちゃん、呼びたてて悪いな。この人たちの件でな呼んだんだわ。この人たちは蝙蝠人族とのハーフでな。血と食料を欲しがってるんだ」

「えー?血ですか。でも血ってなんの?」
ギースさんの言う意味が理解できてないです。吸血鬼なんてものが、この世界にもあるのかと思い少し感心した。イヤ~血を吸って不老不死、でも今、朝だよね。朝だわ、思考があちこち飛んでいく。

「血だ、わかっているだろうが俺たちの血じゃないぞ。魔物の血を蝙蝠人族は食するんだ。」
説明ありがとうございます、ネッドさん。
訳のわからない顔してたのか私。蝙蝠人族ハーフの方が

「朝に押しかけいきなり、お願いして申し訳ないのですが、私はグルレッド・フォンダムと申します。大量の魔物の血の臭いに引き付けられて伺いました。我々は魔物の血と肉を食べて生活していますが、魔物の血が手に入れられず困窮しています。以前にも、こちら付近で大量に魔物の血が流れたようでした。血の臭いに誘われ、ここまで移動してきました。血を分けて欲しいのです、出来れば大量に。近くに仲間が待っていますので」

「と言うことで、サトちゃんを呼んだんだわ。」

「え?私は冒険者ですよ。ここに住んでる、モブットさんやギースさん、ネッドさんが決めてください。ただ、解体する時にでる大量の血は私たちに必要ないですし、肉もたっぷりあるのはありますよ。昨日までに私たちも外で狩りをし獲物ためこんでますから。後で出して解体してもらうつもりだったから、今出しても良いですよ」

「「モブット、いいんじゃないか。今から出る血を全部受け皿に入れて、飲んでもらったら良いんだし肉はたっぷりあるしな」」
そうですよね、ギースさん、ネッドさん。キングスネーク1匹でどんだけ肉出るかと言うほど出ますから。でも、唐揚げにするとみなさん全部食べるんですよね!

「良いんですか?血を頂けるなら、我々の食事を嫌がる方がいるので外で食べますから。」

「モブットさん、血抜きするとき樽か、大皿に受けてくれます。私、ちょっとしたいことあるので。」

「そうか、サトちゃんがそう言ってくれるならクルレッドさん、待ってる人達と一緒に砦に入られたらいい。ここで食べ方に文句付けるような奴はおらんと思う。今日は砦を護ったのと、サトウちゃんと男どもの結婚祝いの宴をするんだわ。一緒に祝ってくれたらええ。それでいいかな、ギースにネッド」

ギースさんもネッドさんも了承して、クルレッドさんは他の半蝙蝠族の方を呼びにいった。
私は人数が増えた事を調理場に連絡ね。わかってます、お肉増やします。スイツとクロード、マッドが大量の肉を切ってくれてるけど追加を言うとさすがにうんざりしていた。でも、キングスネークをまだ解体してないよ。
首斬ってるのを皮剥ぎしていたものね。徐々にキングスネークの肉が持ち込まれるはず。
お祝いするなら、フレッシュジュースを作って冷やしとこう。スイツがすかさず味見を要求。コップに氷とジュース入れて渡すと、冷たくて美味しいと。調理場は味見会となってしまった。
フレッシュジュースなくなるから、後は冷たくした水を飲みなさいと言うと冷たい水もおいしいって。解体している現場に冷たい水の差し入れ。熱い外での作業で疲れているのか、冷たい水がどんどん減りますね。熱中症にはならないでください。
リベトさんとヒルガさん、どうしました。何やらお二人とも夢ここちのような遠い目をしてキングスネークの皮剥ぎ見てられますね。でも1匹は売らして下さいね。砦にお金必要ですから。
1匹のキングスネークの血抜き終了ですか。随分取れたんですね血が、樽ごと運びましょう。半蝙蝠族の方もどうぞご一緒に。何人いますか?13人ですね。コップ13個に氷を入れて、血を入れます。どうぞ飲んでください。歩いてきて熱いでしょう、小さい子供もいるようですね。大丈夫、いっぱいありますから。どんどん飲んでください。

「ありがとうございます。冷たくて美味しいです。僕はグルレッドの息子のルードヴィと申します。母のルイスです。妹達はあちらで飲んでますのでご挨拶はのちほどさせていただきます。」

「グルレッドの妻のルイスです。半蝙蝠族です。こんなにごちそうを頂いてありがとうございます。半蝙蝠族は何故か女性が多く生まれるので、狩りがあまり出来ないのです。」

「女性が多く生まれるのは良いことではないですか?」

ルイスさん曰く
「子供が生まれるのは嬉しいですが女の蝙蝠族は狩りが下手なんです。強い魔物の血を飲めば、私たちは強くなりますが弱い魔物の血は私たちを弱くします。弱い魔物しか狩れない部族は弱っていくばかりなのです。私たちも狩りが下手なばかりに飲まず食わずになり、こんな有様です。お恥ずかしいのですが飢え死にしなくて良かったと感謝してます。」

すごいな、強い魔物を倒し血と肉を食せば強くなるのか。1度でも弱くなると強い魔物を狩れないから弱いままで、それで飢え死にが待っているか。なんという宿命。
だいたい、冒険者が魔物を狩っても血抜きして解体するから、血はその場で処理し残さないから半蝙蝠族がほかから血を手に入れる方法が少ないわ。生活しづらい環境。
グルレッドさん達は、どんどん血を飲んでいきます、当然血色は良くなると思っていましたが、驚きました。徐々に肉がついていきます、目の落ち込みがなくなり、顎が丸くなり、身体にも肉がついていきます。がりがりにやせた人からほっそりした人に、中肉中背に、体格のよい人にと変わっていきました。
食べれるときに食べて、餓えに備えるそうです。冬眠する動物のようです、その体質は



***いつも読んでいただきありがとうございます。気が付かれた方も多いかと思いますが、タイトルを本文では省くようにしました。どちらが読みやすいか人によって変わるかと思いますが当面タイトルなしで行かせていただきます。***


しおりを挟む
感想 27

あなたにおすすめの小説

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~

楠ノ木雫
ファンタジー
 IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき…… ※他の投稿サイトにも掲載しています。

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

私の生前がだいぶ不幸でカミサマにそれを話したら、何故かそれが役に立ったらしい

あとさん♪
ファンタジー
その瞬間を、何故かよく覚えている。 誰かに押されて、誰?と思って振り向いた。私の背を押したのはクラスメイトだった。私の背を押したままの、手を突き出した恰好で嘲笑っていた。 それが私の最後の記憶。 ※わかっている、これはご都合主義! ※設定はゆるんゆるん ※実在しない ※全五話

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分

かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。 前世の分も幸せに暮らします! 平成30年3月26日完結しました。 番外編、書くかもです。 5月9日、番外編追加しました。 小説家になろう様でも公開してます。 エブリスタ様でも公開してます。

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

処理中です...