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宴と珍客
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キングスネーク倒した後、モブットさんに解体だって言われた。けど、さすがにみんな疲れていたのか魔物を砦内の保管倉庫(肉を保存するため調理場の地下に1つ部屋を作り氷で周囲をぶ厚く覆った冷凍庫を作っていた)を拡大したら、みんな遺骸をほおり込んで風呂や食事にいき、解体は翌朝となった。
翌朝遅くようやく起きだしたみんなで朝ご飯。今日は昨日出来なかった解体等を手分けしてすることになった。それに今日は宴だ。戦って肉も沢山あるしと言うわけで、浸けだれを大量につくる、つくる。解体した肉を細かく切るのはスイツやクロード、マッドが担当。米とパンはメルトさんとニーナちゃんが受け持った。
そんな時、門からモブットさんが走って呼びに来た。
「サトちゃん、忙しくて悪いが来てくれ」
「どうしました?モブットさん。」
内門に行くと、ギースさん、ネッドさんもいた。後ろの背の高い細い方は誰?みると背の高い男性が2人と女性が4人。言葉よくないかもしれないけど、全員青白く骸骨みたいにやせてる。大丈夫なんかな。ネッドさんとギースさんが私に気付いて
「サトちゃん、呼びたてて悪いな。この人たちの件でな呼んだんだわ。この人たちは蝙蝠人族とのハーフでな。血と食料を欲しがってるんだ」
「えー?血ですか。でも血ってなんの?」
ギースさんの言う意味が理解できてないです。吸血鬼なんてものが、この世界にもあるのかと思い少し感心した。イヤ~血を吸って不老不死、でも今、朝だよね。朝だわ、思考があちこち飛んでいく。
「血だ、わかっているだろうが俺たちの血じゃないぞ。魔物の血を蝙蝠人族は食するんだ。」
説明ありがとうございます、ネッドさん。
訳のわからない顔してたのか私。蝙蝠人族ハーフの方が
「朝に押しかけいきなり、お願いして申し訳ないのですが、私はグルレッド・フォンダムと申します。大量の魔物の血の臭いに引き付けられて伺いました。我々は魔物の血と肉を食べて生活していますが、魔物の血が手に入れられず困窮しています。以前にも、こちら付近で大量に魔物の血が流れたようでした。血の臭いに誘われ、ここまで移動してきました。血を分けて欲しいのです、出来れば大量に。近くに仲間が待っていますので」
「と言うことで、サトちゃんを呼んだんだわ。」
「え?私は冒険者ですよ。ここに住んでる、モブットさんやギースさん、ネッドさんが決めてください。ただ、解体する時にでる大量の血は私たちに必要ないですし、肉もたっぷりあるのはありますよ。昨日までに私たちも外で狩りをし獲物ためこんでますから。後で出して解体してもらうつもりだったから、今出しても良いですよ」
「「モブット、いいんじゃないか。今から出る血を全部受け皿に入れて、飲んでもらったら良いんだし肉はたっぷりあるしな」」
そうですよね、ギースさん、ネッドさん。キングスネーク1匹でどんだけ肉出るかと言うほど出ますから。でも、唐揚げにするとみなさん全部食べるんですよね!
「良いんですか?血を頂けるなら、我々の食事を嫌がる方がいるので外で食べますから。」
「モブットさん、血抜きするとき樽か、大皿に受けてくれます。私、ちょっとしたいことあるので。」
「そうか、サトちゃんがそう言ってくれるならクルレッドさん、待ってる人達と一緒に砦に入られたらいい。ここで食べ方に文句付けるような奴はおらんと思う。今日は砦を護ったのと、サトウちゃんと男どもの結婚祝いの宴をするんだわ。一緒に祝ってくれたらええ。それでいいかな、ギースにネッド」
ギースさんもネッドさんも了承して、クルレッドさんは他の半蝙蝠族の方を呼びにいった。
私は人数が増えた事を調理場に連絡ね。わかってます、お肉増やします。スイツとクロード、マッドが大量の肉を切ってくれてるけど追加を言うとさすがにうんざりしていた。でも、キングスネークをまだ解体してないよ。
首斬ってるのを皮剥ぎしていたものね。徐々にキングスネークの肉が持ち込まれるはず。
お祝いするなら、フレッシュジュースを作って冷やしとこう。スイツがすかさず味見を要求。コップに氷とジュース入れて渡すと、冷たくて美味しいと。調理場は味見会となってしまった。
フレッシュジュースなくなるから、後は冷たくした水を飲みなさいと言うと冷たい水もおいしいって。解体している現場に冷たい水の差し入れ。熱い外での作業で疲れているのか、冷たい水がどんどん減りますね。熱中症にはならないでください。
リベトさんとヒルガさん、どうしました。何やらお二人とも夢ここちのような遠い目をしてキングスネークの皮剥ぎ見てられますね。でも1匹は売らして下さいね。砦にお金必要ですから。
1匹のキングスネークの血抜き終了ですか。随分取れたんですね血が、樽ごと運びましょう。半蝙蝠族の方もどうぞご一緒に。何人いますか?13人ですね。コップ13個に氷を入れて、血を入れます。どうぞ飲んでください。歩いてきて熱いでしょう、小さい子供もいるようですね。大丈夫、いっぱいありますから。どんどん飲んでください。
「ありがとうございます。冷たくて美味しいです。僕はグルレッドの息子のルードヴィと申します。母のルイスです。妹達はあちらで飲んでますのでご挨拶はのちほどさせていただきます。」
「グルレッドの妻のルイスです。半蝙蝠族です。こんなにごちそうを頂いてありがとうございます。半蝙蝠族は何故か女性が多く生まれるので、狩りがあまり出来ないのです。」
「女性が多く生まれるのは良いことではないですか?」
ルイスさん曰く
「子供が生まれるのは嬉しいですが女の蝙蝠族は狩りが下手なんです。強い魔物の血を飲めば、私たちは強くなりますが弱い魔物の血は私たちを弱くします。弱い魔物しか狩れない部族は弱っていくばかりなのです。私たちも狩りが下手なばかりに飲まず食わずになり、こんな有様です。お恥ずかしいのですが飢え死にしなくて良かったと感謝してます。」
すごいな、強い魔物を倒し血と肉を食せば強くなるのか。1度でも弱くなると強い魔物を狩れないから弱いままで、それで飢え死にが待っているか。なんという宿命。
だいたい、冒険者が魔物を狩っても血抜きして解体するから、血はその場で処理し残さないから半蝙蝠族がほかから血を手に入れる方法が少ないわ。生活しづらい環境。
グルレッドさん達は、どんどん血を飲んでいきます、当然血色は良くなると思っていましたが、驚きました。徐々に肉がついていきます、目の落ち込みがなくなり、顎が丸くなり、身体にも肉がついていきます。がりがりにやせた人からほっそりした人に、中肉中背に、体格のよい人にと変わっていきました。
食べれるときに食べて、餓えに備えるそうです。冬眠する動物のようです、その体質は
***いつも読んでいただきありがとうございます。気が付かれた方も多いかと思いますが、タイトルを本文では省くようにしました。どちらが読みやすいか人によって変わるかと思いますが当面タイトルなしで行かせていただきます。***
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