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セリ 3
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紹介が遅れましたが、私の名前はセリ・サトウ。
15歳となっているが実年齢は63歳。異世界転生した4人のうちの一人。この世界で商売をしてどこまで大きくできるか試してみようと思っているのね。
今は、ハーフ国マコリッド辺境伯爵領のシズのいるシュナイダ砦に来ているの。
シズは夫たちの卵を孕んだそうなの、驚いてしまいました。太ったわねと言ったら怒られたはずです。
私でも怒るわよ。謝りますから機嫌直して頂戴、お願い。
えっと、獣人国ね。わかったわ。
ダルトからの森は森じゃなかったわ、少なくとも私が認識してるような人間の手が入った森ではなく原生林ね。
光が届かないと、これほど暗いのかと改めて認識したし苔のような草が覆う木の根を跨ぎ滑りそうになることが多く歩きづらいわ。索敵に何か3つ引っかかるけど何か不明だし。
何かが付けてきているようで落ち着かないわ。
とにかく先を急ぎましょうとハロルドが声をかけてくれたわ。
樹の上から滴が落ちて顔を濡らす。遠くでワイバーンの鳴き声が聞こえるわ。
でも、足音は苔のような草に消される。追っ手を撒いてるような感覚が起こったわ。
翌日朝からカチカチカチというような音がかすかに聞こえ始めたの。
その音を聞いたバロッグとハロルドが顔色を変えたわ。何につけられていたか分かったのよ。
アーミアという軍隊蟻の一種で、あごと歯が異常に発達して強いの。
なんでもかみ砕き、群れの結束が強いのでも有名で1匹を殺したら巣の全員を敵に回し敵が全滅するまで戦うそうなの。
普通何もしなければ、近くを通ってもアーミアは何もしないそうなのよ。おとなしい魔物らしいわ。
死体でしかアーミアは手に入らないというのが定説となっているみたいね。アーミアの歯を武器にしたものはよく売れるから欲しがる武具屋は多いけど、死体はなかなか手に入らないらしいの。
私たち、アーミアを見てもいないし攻撃したこともないわよ。
でも索敵の方向からすると私たちが一番にアーミアに狙われているみたいだったわ。
あと2つの何かも近くにいるのみたいだったから、ハロルドとバロッグに身体強化をかけたの。
こうなれば、2つのうちのどちらかがアーミアの対象のはずよ。アーミアを誘導して撒くわよ、私たち関係ないものとバロッグたちに伝えたの。
アーミアを誘導して2つの何かがいる場所に行くと何がいたと思う?
驚いたことにアーミアの子供を連れたダルトの冒険者とティラがいたわ。
アーミアの子供を連れてどうするつもりなのと思ったけど、何も言わず全力疾走で通り抜けたわ。
滑りそうで転がりかけたけど、アーミアとティラの相手なんて真っ平だったから、疾風のごときだったと思うわよ。
横を通り抜けた瞬間、隠密もかけたし。
後ろで悲鳴と罵声とどなり声が聞こえたけど無視したわ。
冒険者は自己責任。
見ず知らずの他人に、自分のしたこと押し付けるような輩を助ける義務なんて私はないと思ってるから…。
その後のことは知らないわ。私たちは草に埋もれそうになっている街道を進んだから。
街道を進む途中で香木や香りが強い草や木の実も取ってきたのよ。
果物はパッションフルーツやパパイヤ、ココナッツ、バナナ、パイナップル、リンゴ、オレンジ、ブドウに似たものが多く採取できたわよ。
香草と薬味と果物をよこせ?
よこせって何?
シズ、貴女一流商社の役員の奥様だったわよね。言葉遣い酷くないかしら?
冒険者してたらチンタラしてたら殺される、それは私もわかるけど変わりすぎではないかと思いますけどね。気にするな、あちらはあちら、こちらはこちら。
たしかにそうですけど…。
ハイハイ、出しますよ。これで何作るの?カレー!、カレーを作るの?
ただで提供するわ、レシピと試食が交換条件よ。自分で作れないのかですって。
私は料理は外食するのかお持ち帰りが基本。最低限しかしません、エッヘン。
話が逸れたわね、戻すわ。
獣人国のスメルマの街はダルトより、大きかったけどそこでも女性を見ることはなかったわ。
ダルトでは一人で歩いたけどスメルマではバロッグとハロルドが一緒だったから、ましだったわね。
でもおかしいと思わない。ハーフ国では一応少ないとはいえ、男性同伴で買い物している女性を見かけることができるわ。例えば衣料品、主にご婦人向けや雑貨店で自分たちが欲しい品物を選んでる女性はよく見かけたわよ。
さすがに宝飾店は出向いての商売になるだろうけど。
スメルマも王都のゴードでも一度も女性は見なかったわ。それが不思議だったのよ。ギルドの買取窓口で聞いたの。
ハーフ国でしているような”集い”が催されるのかどうか。以前は催されていたけれど、ここ1年は催されたことはないそうで、伴侶が欲しい獣人はハーフ国や人族のフランメリアに行っているそうだと説明してくれたの。
出国できる力のある獣人はいいけど力のない獣人は不満を募らせているみたいね。
だからか全体に獣人自身は悪い人は多くない、どちらか言うと人の良い獣人が多いのだけど街は荒んでる雰囲気となるのよ。将来に希望がないもの。
だから、ハロルドとバロッグと話して馬車を購入して、ハーフ国に戻ったのよ。
力とか財力とかで支配は出来るけど経済活動に必要なのは法なのよ。政治と経済は癒着すると結果ろくでもないことにしかならないわ。ましてや力に頼った支配では安定した経済活動は出来ないと思うのよ。
だから戻ったわ、その時、胡椒の件で連絡もらったのでラッキーと思ったのよ。
しばらく、ハーフ国で商売できるかどうか考えるわ。人族のフランメリアにも行けたら行きたいしね。
まあ、ハーフ国もマリは国側に付いて安泰だけど、マコリッド領はシズとSクラス5名が在住して破格の戦力を蓄えているのよね。
これについて国王がどう考えるかよね。
ハーフ国の戦力が上がったとみるべきかマコリッド伯爵の戦力が王国内で突出して高くなり脅威と見るかは国王次第だから。
紹介が遅れましたが、私の名前はセリ・サトウ。
15歳となっているが実年齢は63歳。異世界転生した4人のうちの一人。この世界で商売をしてどこまで大きくできるか試してみようと思っているのね。
今は、ハーフ国マコリッド辺境伯爵領のシズのいるシュナイダ砦に来ているの。
シズは夫たちの卵を孕んだそうなの、驚いてしまいました。太ったわねと言ったら怒られたはずです。
私でも怒るわよ。謝りますから機嫌直して頂戴、お願い。
えっと、獣人国ね。わかったわ。
ダルトからの森は森じゃなかったわ、少なくとも私が認識してるような人間の手が入った森ではなく原生林ね。
光が届かないと、これほど暗いのかと改めて認識したし苔のような草が覆う木の根を跨ぎ滑りそうになることが多く歩きづらいわ。索敵に何か3つ引っかかるけど何か不明だし。
何かが付けてきているようで落ち着かないわ。
とにかく先を急ぎましょうとハロルドが声をかけてくれたわ。
樹の上から滴が落ちて顔を濡らす。遠くでワイバーンの鳴き声が聞こえるわ。
でも、足音は苔のような草に消される。追っ手を撒いてるような感覚が起こったわ。
翌日朝からカチカチカチというような音がかすかに聞こえ始めたの。
その音を聞いたバロッグとハロルドが顔色を変えたわ。何につけられていたか分かったのよ。
アーミアという軍隊蟻の一種で、あごと歯が異常に発達して強いの。
なんでもかみ砕き、群れの結束が強いのでも有名で1匹を殺したら巣の全員を敵に回し敵が全滅するまで戦うそうなの。
普通何もしなければ、近くを通ってもアーミアは何もしないそうなのよ。おとなしい魔物らしいわ。
死体でしかアーミアは手に入らないというのが定説となっているみたいね。アーミアの歯を武器にしたものはよく売れるから欲しがる武具屋は多いけど、死体はなかなか手に入らないらしいの。
私たち、アーミアを見てもいないし攻撃したこともないわよ。
でも索敵の方向からすると私たちが一番にアーミアに狙われているみたいだったわ。
あと2つの何かも近くにいるのみたいだったから、ハロルドとバロッグに身体強化をかけたの。
こうなれば、2つのうちのどちらかがアーミアの対象のはずよ。アーミアを誘導して撒くわよ、私たち関係ないものとバロッグたちに伝えたの。
アーミアを誘導して2つの何かがいる場所に行くと何がいたと思う?
驚いたことにアーミアの子供を連れたダルトの冒険者とティラがいたわ。
アーミアの子供を連れてどうするつもりなのと思ったけど、何も言わず全力疾走で通り抜けたわ。
滑りそうで転がりかけたけど、アーミアとティラの相手なんて真っ平だったから、疾風のごときだったと思うわよ。
横を通り抜けた瞬間、隠密もかけたし。
後ろで悲鳴と罵声とどなり声が聞こえたけど無視したわ。
冒険者は自己責任。
見ず知らずの他人に、自分のしたこと押し付けるような輩を助ける義務なんて私はないと思ってるから…。
その後のことは知らないわ。私たちは草に埋もれそうになっている街道を進んだから。
街道を進む途中で香木や香りが強い草や木の実も取ってきたのよ。
果物はパッションフルーツやパパイヤ、ココナッツ、バナナ、パイナップル、リンゴ、オレンジ、ブドウに似たものが多く採取できたわよ。
香草と薬味と果物をよこせ?
よこせって何?
シズ、貴女一流商社の役員の奥様だったわよね。言葉遣い酷くないかしら?
冒険者してたらチンタラしてたら殺される、それは私もわかるけど変わりすぎではないかと思いますけどね。気にするな、あちらはあちら、こちらはこちら。
たしかにそうですけど…。
ハイハイ、出しますよ。これで何作るの?カレー!、カレーを作るの?
ただで提供するわ、レシピと試食が交換条件よ。自分で作れないのかですって。
私は料理は外食するのかお持ち帰りが基本。最低限しかしません、エッヘン。
話が逸れたわね、戻すわ。
獣人国のスメルマの街はダルトより、大きかったけどそこでも女性を見ることはなかったわ。
ダルトでは一人で歩いたけどスメルマではバロッグとハロルドが一緒だったから、ましだったわね。
でもおかしいと思わない。ハーフ国では一応少ないとはいえ、男性同伴で買い物している女性を見かけることができるわ。例えば衣料品、主にご婦人向けや雑貨店で自分たちが欲しい品物を選んでる女性はよく見かけたわよ。
さすがに宝飾店は出向いての商売になるだろうけど。
スメルマも王都のゴードでも一度も女性は見なかったわ。それが不思議だったのよ。ギルドの買取窓口で聞いたの。
ハーフ国でしているような”集い”が催されるのかどうか。以前は催されていたけれど、ここ1年は催されたことはないそうで、伴侶が欲しい獣人はハーフ国や人族のフランメリアに行っているそうだと説明してくれたの。
出国できる力のある獣人はいいけど力のない獣人は不満を募らせているみたいね。
だからか全体に獣人自身は悪い人は多くない、どちらか言うと人の良い獣人が多いのだけど街は荒んでる雰囲気となるのよ。将来に希望がないもの。
だから、ハロルドとバロッグと話して馬車を購入して、ハーフ国に戻ったのよ。
力とか財力とかで支配は出来るけど経済活動に必要なのは法なのよ。政治と経済は癒着すると結果ろくでもないことにしかならないわ。ましてや力に頼った支配では安定した経済活動は出来ないと思うのよ。
だから戻ったわ、その時、胡椒の件で連絡もらったのでラッキーと思ったのよ。
しばらく、ハーフ国で商売できるかどうか考えるわ。人族のフランメリアにも行けたら行きたいしね。
まあ、ハーフ国もマリは国側に付いて安泰だけど、マコリッド領はシズとSクラス5名が在住して破格の戦力を蓄えているのよね。
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