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マリ 11
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キルゲール魔法師団長のとある一日
キルゲール魔法師団長である僕がシュナイダ砦のギース殿やルードヴィ、ナック、アーク、ソルを連れて農園に休みに行け!ですか。
なぜ僕が農園に?
確かにマリ様の気迫に押されて無詠唱が頭から吹っ飛びましたよ。ええ、そのために詠唱してしまい戦略的に非常にまずい状態になったことは間違いないです。
でもマリ様の強力なマヒ魔法を浴びたのは僕だけですよね。
それでも魔法師団長として情けなくないかですって。そんなわけないでしょう、マリ様やシズ様の魔法はけた違いです。えらけりゃベルナッド軍団長一度浴びてください。あれには負けます、負けてどうこう思いません。
威張るな?威張ってなんかいません事実を述べただけです。
不穏な気がある農園に行って休めるんですかね。
とにかく、休みをやるから農園に行ってこい。わかりましたよ、ギーズ殿たちを引き連れて農園に行けばよいのですね。
実地で魔法と戦闘訓練が出来るかもしれない、戦闘があれば極力参加せよ?
拒否は出来ないとわかりました、行きますよ。ただし1つだけ条件があります。それを聞いて下されば喜んで実地訓練の参加もOKします。
農園の帰りにシュナイダ砦に寄って2日間風呂と食事を楽しんできてよろしいですね。
実地訓練大丈夫か?。任してくださいよ。シズ様やマリ様が相手じゃなければ負けるわけないじゃないですか。
自信ですか?ありますよ、王都の魔法師団長に負けませんでしたよね。
実地訓練もルードヴィは魔法も剣術も両方いけますし、ほかのメンバーも成人したての若いやつらが多いですけど腕は一流ですから大丈夫です。
農園にマリ様を訪ねればよろしいいのですね。
え?マリ様に内緒!
無理です、僕マリ様のマヒまたくらうの嫌ですからね。団長から連絡してください。
シズ様がマグリド殿とバークマン殿に話をつけているから大丈夫だ。そうですか、ではマグリド殿とバークマン殿を訪ねていきます。
キルケゴール只今から休暇に入り、農園でギース殿たちと共に過ごしてまいります。
◇◇◇◇◇
モリナ・ルーベントのある回顧録
今回、母上が叔父上に頼み込んでタウンゼント辺境伯爵に紹介してもらった。
タウンゼント辺境伯爵には王族に婚約破棄された姫君がおられる。多分結婚することは難しく領地の一部を相続しお一人で生活することになるらしい。そこで新たに守護する騎士の募集があり叔父上が紹介してくれたのだ。
タウンゼント辺境伯爵に気に入られて是非とも騎士として雇っていただけなければならないので。
元はと言えば、”砦”が消えたことが原因だ。
存在していた砦が消えることなどないはずだが、探っていけばどうやら祝福の女性の一人が関わっていたようだ。
祝福の女性とはいえ平民風情が作った砦を我々が治めてやろうというのにどういうことだ。
おかげで俺はクラークに嫌味をいわれ、叔父上からは国王陛下より嫌味を言われたと叱責を受けたのだ。
母上がとりなしてくれたから今回のタウンゼント辺境伯爵の騎士に応募出来たものを。
この原因はすべて祝福の女性とかいう平民が原因であった。
タウンゼント辺境伯爵の姫君は祝福の女性のマリとかいう女の農園を訪問しているらしい。
姫君なのだから呼びつければよいものを平民の女など。
まあ良い、今回クラビット殿と姫君を迎えに農園に出向かれたのは幸いだ、ここで姫君を下賤な奴らから救出すれば俺は晴れてタウンゼント辺境伯爵の騎士となれるのだからな。
俺についてきた8名の者たちも少しは良い思いをしたいだろうから、そうだクラビット殿には待機を言われたが農園近くまで行ってみるか。
様子をみて姫君を救出しよう。下賤な奴らから救出された姫君も喜んで俺を騎士に雇って下さるに違いない。
運が向いて来たなモリナ・ルーベント、ハハハハハ。
◇◇◇◇◇
リビエラ嬢のある夜
疲れました、今日はロベリエド殿下まで農園に来られたのですから。
ロベリエド殿下は、思い描いたような優し気な笑顔をマリ様に向けられていました。
本当はわたくしに向けてほしかったものですが、今となっては夢ですね。
本当に可愛いロベリエド殿下のお子様方を攫うなどした私が許されるはずありませんもの…願わくばタウンゼント辺境伯爵領が無事であればよいと思ったのですが、それも難しそう。
わたくし一人の愚かな行いが父上や兄上から領地やほこりを奪うことになるなんて愚かでした。
でも王都でのことをおはなしすれば許していただけるのでしょうか?
いえ、どちらにしろタウンゼント辺境伯爵領はすべてを愚かなわたくしのために失うのですわ。
話しても話さなくても同じですよね。
マリ様、如何なさいました?
風呂ですか?お風呂のようなものがありますの?
わたくしの領主館でもありましたが、2日に一度の使用しかできませんでした。
お風呂に入れますの?嬉しいですがそのような贅沢してもよろしいのですか?ご一緒に入浴?
わたくしは構いませんが、殿下はよろしいのですか?後でお相手なさる、そうですか。
マリ様さえよろしければわたくしもご一緒させてくださいませ。
広いお風呂なのですね。
王太子殿下も一緒にご利用なさるのですか?
男の方もここをご利用されるということですか?
違う、王太子殿下とマリ様だけのご利用場所なのですね。え、ご家族用ですか。
農園で働らいている方のお風呂は別にあるのですか。すごいですね。
王太子殿下とご一緒するのは恥ずかしくないのですか?
お風呂でのサービスがある、お風呂でのサービスとはどのようなものなのですか?
王妃教育になかったのか?いいえ王妃教育にありませんでした。
そのようなサービスを王太子殿下にしなければならないのですか?
マリ様の世界では、ほぼ全員の方が恋人にはしている?教えてくださるのですか?
ええ、今から必要になるとは思いませんが興味はあります。教えていただけますでしょうか。
え!このようなことをしなくてはいけませんの?
普通は夫となる人のされるままにしておけばよいと言われたのですが、違う。間違っているのですね。
身体と頭を洗ったら、王太子殿下の元で実地訓練…わたくしは婚約破棄されたものですからそのようなことできませんわ。
王太子殿下を嫌いなのか?いいえ昨日申しましたがいまだにお慕い申しておりますわ。
マリ様には申し訳ないことと思いますが、10年以上お慕い申し上げてきましたの。
好きなら一度ぶっつかってみるべきですか。
でも王太子殿下はマリ様のことを愛おし気に見つめていらっしゃいました。
わたくしが入り込める余地はございませんわ。
大丈夫ですか?今から寝室にいくから確かめたらよいですって、わたくしが嫌いならさっさと首を刎ねている。
確かにそうかもしれませんが…このようなはしたないことをしても大丈夫でしょうか?
大丈夫ですか、据え膳喰わぬは男の恥ですか?マリ様も一緒にいてくださるのですね。本当に一緒にいてくださいますね!途中でいなくなっては嫌ですよ。
わかりました、どちらにしろ散る運命の命です。
マリ様には悪うございますが、最後に王太子殿下に女としての喜びを教えていただいてもよろしゅうございますわね。
「マリ~、来たか。待ちくたびれたよ。
ワァ~!!!リビエラ嬢どうしたというのだーマリーーー!!!やめろ!嬉しすぎる、いや違う……~」
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