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マリ 10
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「モリア殿、農園には私が行きマリ殿と話してみます。話が終わるまで手だし無用です。
農園近くにもたしか代官の館があったはずです。そちらでお待ちいただけますか。」
「クラビット様、リビエラ様がご心配ではないのですか?リビエラ様は農園を訪問してから帰ってはいないのでしょう。クラビット様が問い合わせればリビエラ様はすぐにお帰り頂けるのではないでしょうか。」
「妹は妹で話があって帰らないのかもしれない。私が確認するからしばらくお待ちください。」
このモリアという男、ルーベント辺境伯爵の縁者らしいがなんとも評価しづらい男だな。
ただ単に貴族の縁につながることだけが偉いとでも思っているようだ。
王太子から婚約破棄されたとはいえ、タウンゼント辺境伯爵の娘に求婚できる身分でもないのにな。
リビエラはこいつを避ける他ために王都に行き変わってしまった。王都で何があったのだろう。
「久しいなリビエラ嬢。このような場所でお会いするとは思わなかったぞ。」
「ロベリエド王太子殿下もご機嫌麗しく、わたくしも殿下に拝顔できましたこと嬉しゅうございますわ。」
「リビエラ嬢はマリ殿と懇意にされていたのかな?この場所でお会いするのは初めてだが。」
「昨日初めてマリ様にお会いしました。」
「では、タウンゼント辺境伯爵ご令嬢のリビエラ嬢が農園に何用で訪ねられたのかな。」
「ロベリエド殿下、わたくしはマリ様に謝罪をしにまいったのでございます。」
「謝罪、謝罪とは?」
「先だって行われました模擬戦でマリ様のお子様方を攫うように指示いたしましたのは私でございます。その謝罪にマリ様の元を訪れてございます。」
「貴女が子供たちを攫うように指示したのですか?本当に。なぜ子供たちを攫うような指示を出したのでしょう?」
リビエラ嬢の話を聞いているロベリエド殿下は表情を変えることなく、説明を最後まで聞いていた。
そして、同じことを問いただしだした。誰に示唆されたか。
「1か月以上前にリビエラ嬢はお城に上がられましたよね、その時お訪ねになられたのはどなたなのでしょうか?
その時は、母上や側妃方々からもお茶会の誘いはなかったはずです。どなたに会われました。リビエラ嬢からお答えいただきたいですね。」
答えられないの一点張りに王太子はリビエラ嬢の耳に囁いた。
「お城で貴女が訪ねたのは第二王子…しかし貴女を呼び出したのは第二王子ではないですよね。呼び出しは貴女が断ることが出来ない方から出された。貴女はその方を訪ねたのに案内されたのは第二王子の元。そこで何を聞かされましたか教えてください。」
「お許しください、申し上げられません。言えば我が領は~」
「貴女が言わなくても違いはありませんよ。私の子供たちを攫おうとしたことで貴女の家族は爵位没収のうえ死罪です。逆に言わなければ言わないだけタウンゼント辺境伯爵の陰謀説が現実味を帯びるでしょうね。
婚約破棄された腹いせに僕の子供たちを人質してどうするつもりだったのでしょうか。
しばらくゆっくり頭を冷やし、いつもの冷静沈着で頭脳明晰な貴女に戻ってください。その後で話ましょうか。」
二人の話合いの後、子供たちを見ながら意地悪な王太子に聞いてみる。
彼女をどうするつもりでかとね。すると彼女は元々マリに会いに来たのでしょうと来るのよね。嫌な奴。
こういう王族の腹芸が嫌いなのよね。もっとストレートにいかないと話が進まないよね。
こういう間にも、近づいてくるものがいるらしいと連絡が入ってくるけど。
「ロベリエド殿下、子供たちを育てる場所については国王陛下に了解していただけましたの?」
「当面大きくなるまでは、貴女の元で育てても良いとは言われましたよ。私が正妃を娶り王子でも出来れば一番なのでしょうがね。」
「そうされればよろしいではないですか。」
「貴女以上の女性を側に置くのは難しそうですよ。マリとの閨は天国ですから手放せませんね。
祝福の女性で他の方が私を気に入ってくれれば別でしょうけどね。そういえば、マコリッド辺境伯爵は奥方と随分中がよろしくて子がまた産まれるそうですけど、なにがあったのでしょうか、不思議ですね。」
シズがいろいろ女性たちに教え込んでいるらしいとは聞いたことあるけど。そのことなのでしょうね、詳細は知らないと思うけれど。ここに滞在中のリビエラ嬢にちょいとテクニックを教えておいてもいいかも。さすれば、リビエラ嬢が王太子妃になって、私は愛人で済むわね。いいじゃない。一度位男の夢の3P叶えてあげても良いかも。
よし、王太子はこのままでリビエラ嬢とお風呂に入りましょうね。
「ロベリエド殿下に子供たちのお相手お願いしてもよろしいですか?私は入浴してきますね。」
「構いませんがマリ、貴女なにか悪いこと考えていませんか?」
「とんでもないですよ。入浴済んだら交代しますからお願いします。」
なにか嫌な予感がしますね。
ああ、マーヤ神を引っ張っては痛いでしょう。ロザンドとサリエは喧嘩しては駄目ですよ。ティーヌ浮かんではいけないとマリから言われませんでしたか。ダイキ入ってきて手伝いなさい。そこの喧嘩してる二人もうすぐ泣きだしますから。
マグリドとバークマンはどこにいます。
そこに待機してましたか。
農園の守りは大丈夫ですか?農園に侵入されたら兵士ではない者たちは弱いですよ。
戦える者たちをもう少し揃えた方がいいのではないですか?
そう思うがマリが聞かないのですか、困りましたね。ここの者たちになにかあれば一番ショックを受けるくせに困った人だ。
私の手の者たちを何人か回しますからマリにバレないように上手くしてください。
今回のリビエラ嬢の件で兄のクラビットがどのように動くか、妹思いの良い兄なのですよ。
彼女が素直に教えてくれればうまくいくのですがね。
手荒な真似もしたくないので当面様子見しますか。
***なかなか話が前に進んでくれなくて書き手もつらいです。読んでいただいている方々にも申し訳ございません。進みだすと早いと思いますのでおまちください。***
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