【完結】四ばあちゃん、二度目の人生

大江山 悠真

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集落にて

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 *** 集落にて ***

出口で待つと、さすが旅慣れている白銀メンバー。馬車を用意してきた。多分、アクトも考えただろうけど、遠慮したな。こんな場合遠慮したらダメと一応釘をさす。時間との競争だ。馬さんに強化魔法掛けよう、頑張ってね。


 *集落*

アクトが荷駄車で運ばれてから、不穏な空気が小屋の中からじゃない外から漏れている。日中や夜、何かが見てやがる。子供たちに小屋から離れないように強く言う。支援してくれていたアクトが居なくなりゃ、この生活も苦しいどころじゃねえ。ガルドやヒルガとも話さなきゃいけねえのに、何かが俺たちを見て狙っている。これは冒険者時代に培った勘だ。ガルドたちもなにか感じているが子供たちの前じゃ言わねえ。小屋に板を打ち付けて補強しておくしかないか。ナイプに行った白銀が早く戻ってきたら良いのだが、難しいか。今夜がやばそうだ。


日が暮れるには早い時分に馬車の音が聞こえた、ありがてえ、商人か冒険者を連れていれば良いが。馬車に居るのはアクトか?白銀のロイやジイ、ラッド、エドもいる。助かった。ガルドやヒルガもホット一息ついたな。あれ、後ろの女は何だ?

「「「「「モブット、大丈夫か?」」」」」

「オウ、いまん所は大丈夫だがな。そちらさんは?」

「俺の雇い主のサトウ様だ。俺をゼグから買い取ってくれたんだ。ここが危ないと教えてくれたんだ」

「アクト、先に食事の用意を。肉は出すから。私は、襲撃の用意をするわ。策敵したら、結構集まっているようだ。肉と料理の材料は小屋に置くよ。竃は外に3つ作ればいい?」

「「頼みます」」

「状況は?」

「分からないんだ。ただなにか嫌な予感がしてな」

「ああ、俺もだ」

モブットは小屋で出された肉の量に目を見張っている。とにかく、子供たちやモブット達や私たちの腹ごしらえが先だ。竃を3つ作り、暗くなる前に小屋より丈夫な建物を作らねば。

「何人いるの?小屋の広さ決めないと。トイレ用にスライムいるの?毛布は子供 達にまとめさせておいてね。最悪、毛布だけ持って移動してもらうから」

「オイ、アクト大丈夫なんか?ジイ、ラッド、何笑ってやがる。」

「落ち着け、モブット。」

「これが落ち着いておれるか」

「「俺達、助かるみたいだな…とにかく、オイお前ら食うぞ。食ってから  あの嬢ちゃんが言ったように荷物まとめろ」」

「お前ら、状況に慣れ過ぎだろう」

「「モブット、食べようぜ、美味い」

彼らが食事している間に、土で20人程度入れる家を作りました。魔法って便利。
横に広いのも防御しにくいから地下1F、地上2階だな。トイレは必要で大人は一人部屋、子供は二人部屋。1Fの出入り口は子供たちが移動したら塞いでしまう。2Fは大人の寝室と周囲3方をベランダで攻撃の場所とした。
出入り口は1か所。地下室は緊急の避難場所とトイレ8か所。
食事済んだ?よし、荷物持って移動開始。荷物持てない子は冒険者のお兄さんたちに言って運んで貰ってね。
お姉ちゃんは今からお食事、腹ごしらえ。モブットさん、ガルドさん、ヒルガさんお肉大量に食べて申し訳ないって。大丈夫です、今から大量に大狼の肉確保しますんで気にしないで下さいね。
食べながらですみませんね。
各自の守備範囲をアクト決めて教えて頂戴。私、大丈夫よ一人で。
モブットさん達は守備から外して貰って大丈夫。策敵してみたら、大狼が30匹ぐらいだから。
前面からの攻勢みたい。肉と毛皮なんかは確保したいから、焼き尽くしは駄目か。
よし凍らす。え!溶けるのか?全身凍らすのはまずい。うーそうなると足だけ凍らして、あと首チョン?でいい?アクトなに頭かかえてんの。私は真面目に考えてるけど…
白銀メンバー笑うな!


 
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