上 下
19 / 90

集落にて 1

しおりを挟む
 *** 集落にて 1 ***

起きたら、子供たちは既に起きて昨日のキングスネークを眺めて騒いでいた。私にしたら、よくあんなものと思うけど。この世界の彼らにしたら、食料と認識するんだろうな。大狼は既に解体されており、後はキングスネークだけね。あとでキングスネークの解体をしてもらおう。講師はどうやらガルドさんで子供達にも解体の仕方を教えるようだ。私は口だけの人

「おはようございます。朝から解体ありがとうございます。「ええよ、子供たちも勉強になったしよ」キングスネークのお肉は欲しいので置いといてくださいね」

え?言った途端場がこおりついた?何故。

「嬢ちゃん、蛇の肉は生臭いでよ」

「「「本当だぜ姉ちゃん。俺たちも食べようと料理したが生臭くてよ、食べれんかったし。やめとけよ」」」

おみゃーさんがた、その言葉覚えとけよ。今日の夕食でビックラこくな!!内なるこころがだだ洩れですね。すみません。

「大丈夫よ。ちゃんと料理すれば美味しいから」
とだけ言っておく。すると失礼なことに

「「「エー姉ちゃん、料理出来るの???」」」
ときたもんだ、おまえら食べささんぞ!食事抜くぞ!

「サトウ様、起きられたのですね?食事の用意しますから~。凄いでしょう。朝、取ってきたのですよ、大鰐の卵。」

「アクトが作るの?」

「いけませんか?サトウ様ほどではないかもしれませんが食事の用意ぐらい出来ますよ」
とニッコリ笑うが、後ろで子供たちが首をブンブン振ってる。材料無駄にしたくないです。悪いけどグルメ天国日本からきた主婦歴35年以上のわたくし、ジ・ブ・ンで作ります。

「いいよ。アクトも朝から狩りと解体で大変でしょう。私、キングスネークの解体はしたくないのでアクトお願いね。その代わり、皆さんの朝食作るから~」

「はいはい、おねえちゃんが朝食作るから、みんなは食べれる草とか野菜を取って持ってきてね~」

とニッコリ笑っておく。竃は5つ、昨日と同じ。なべ3つはスープに。モブットさんにパンがあるか聞くと、小麦の値段が上がって小麦を買えなかったと。”パンの木”のパンで代用するか。あれ堅いんだけど、スープに浸せば食べれるか。子供たちはポチ(ジャガイモ)ナイ(人参)メット(玉ねぎ)アイ(とまと)ホウ(ほうれん草)等を持ってきてくれた。後は香草類ね。多分食べれるでしょう。肉は大狼の肉を香草と一緒に焼き鍋にポチとナイ、メットを皮をむきざく切りに切って鍋に、後ろで子供たちが包丁使えるんだ、驚くことかな。まったく、この世界どこか狂ってるような気がする。これ私の世界の常識。こちらでは多分非常識。なんて思いながら2つの竃に泡立てた卵とアイとホウのざく切りをいれ塩で味付け炒り卵。なんとか食べれました。朝食後、卵料理がきいたか、
全員食事の概念が変わりましたと頭を下げましたよ~ウフ



 *** いつも読んでいただきありがとうございます。お気に入りの数も少しづつ増えて嬉しいです。重ねて皆様に感謝をいたします。土日が更新できないので、今日できるだけ更新しようと思っています ***


しおりを挟む

処理中です...