テラへ愛を捧ぐ

大江山 悠真

文字の大きさ
上 下
1 / 25

始まり

しおりを挟む

     ☆☆☆☆☆


この地球ができて何億年が経ったが現在地球は疲弊していた。
今までにないくらいに。
ここにすべての生物が集合して会議を始めた。
原因は一つ。
現在、食物連鎖の頂点にたつ人種の横暴が原因である。
すべての動植物を自分たちのために費やそうとしている。
許せるものか、それがここに集まったものたちの総意。
このままでいけば命を育んでくれている地球が危ない。
女神のいのちが危ない。
地球の女神を月のようにしてはならない。火星・木星のようにしてはならない。
地球の女神のいのちを護るため、ひいてはこの地球の生物すべてを護るために立ち上がろうとしていた。

人種は一言も弁明できなかった。
全てが耳に痛いが真実だったのだ。
願ったのは適正数だけでも残してほしいと。

滅ばされた生物たちが声高に非難している。
その口がそれを述べるのか、お前たちはどれだけの生物を滅ばしていったのだと。
人種はただひたすら頭を下げた。

女神は慈悲を一つ。
タネはまかれた。
まかれたのは、西暦22××年。
芽吹いて成長して行動し始めるのは2×××年。


しおりを挟む

処理中です...