テラへ愛を捧ぐ

大江山 悠真

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午後から狩りの練習をしたよ、難しいよ~
料理をする火魔法や洗濯をする水魔法を毎日使っているから魔法の制御は簡単だろうと考えてました。
甘かったです。
異世界本でのチートなんて簡単に出来ると思ってたけど間違い。
イメージは出来てると思うけど魔法が上手く発動しない。
多分、魔力不足じゃないかって博にも幸田君にも言われた。
結構、毎日地道に魔法使用していたけどな。どうやら二人は朝晩魔力制御の練習していたみたい。
それと田畑を耕す土魔法は魔力を多く使用したようで、寝るころには二人とも魔力不足で脱力状態だったそうな。
全然、気づかなかったよ~
それでも、気力振り絞って魔力制御していたって。男って根性あるよね、我が弟ながら見直したぜ。
森に向かって攻撃魔法を使うのだけど、目標の樹まで届かないのよ魔法が。
途中でホワッと消えちゃうの私のは。
博と幸田君は初めから火魔法でファイヤーボールを弾丸にして打ち出してる。
え、私のファイヤーボールはフライパンの下全部にあたる広さで出るの。
弾にならない、イメージしても使い慣れている電気コンロのような感じになるのよね。
ついには魔力の無駄遣いだから魔力制御の練習をすればと言われたわ、姉の立場が…つらい。

練習して11日目、幸田君と博が初めて魔物を狩りました。
よほど肉が食べたかったのか、菜食でしたからねぇ。
朝、畑仕事しているときに草原(クサハラ)で獲物を狙ってる角ウサギを仕留めたのよね。
自分が餌にされてご愁傷様、角ウサギさん。美味しく頂きますから成仏してね。
仕留めたあと回収するのがドキドキものだったらしいよ。
博が撃って回収に行ったけど、その間無事戻って来れるように幸田君が援護してくれた。
幸田君も獲物咥えている角ウサギを仕留めたけど回収には博の援護が必要だって言ってたから。
結構、あちこちで魔物が出ていて危険な状態なんだとわかった。
角ウサギの解体は男連中がナイフ持って話しながらしてました。
脂がでるから台所ではなく外で串刺しにして焼きました。久しぶりのお肉で、魔物の肉って食べれるかと思ってたけど意外に美味しかったですよ。

血抜きは土塀の中ですると魔物が寄ってくるので、土塀を二重にして外で出来るようにしたし、玄関を広げて土間にして焚き火を土間でするようにした。勿論土間の横が台所ね。
冬にむかって薪も必要だし。当面は私と祖父ちゃんが魔力制御の練習のため薪づくりします、ハイ。
でも1日か2日おきにお肉が食べれるようになって嬉しいよ。
ご近所さんと言っても1キロの範囲にはいないの。
だから家の周囲の田畑以外は草がボウボウ状態。
小さい魔物がいても草に隠れてわからないようになっているのよね。
乾燥した草も必要だし、周囲の草刈りもしました。
おかげで角ウサギが結構狩れましたよ。ウサギの毛皮みたいなのが取れたけど皮のなめし方がわからない。
困ったなと思っているとき裏山で綺麗な女の人に出会ったの。
美人さんでしたが、着るものがボロボロで上半身裸状態でした~
津波から逃れて山を徘徊したみたいで、この山にたどり着いたらしいよ。
反対方向に一緒に来た人たちがいるんだって話してくれた。
女の私から見ても、立派な胸。
弟や幸田君が見たら鼻血だわねと思いながら、胸をガン見状態…してしまい恥ずかしい。
お姉さんも上半身裸で恥ずかしいけど着るものを作れないらしい、材料の問題ですよね。わかります。
角ウサギの毛皮はあるけど人に分けるほどではないから困ったな。
お姉さんは気にしないで~といいながらみんなの所に戻ると姿を消しました。
お姉さんも大変なんだろうなと、住めるような良い場所が見つかるといいけれどと思いながら戻りましたよ。

1か月魔力制御練習して、ようやく私も角ウサギを刈ることができた~嬉しかったよ。
ただ、魔物の数は確実に増えていて角ウサギや大きな牙が生えたイノシシ、ブタが周囲をうろつきだした。
上下に牙をはやしたブタが睨んで攻撃してくるのは怖いよ。
ヒッツってな声が出ました、ただね的が大きいから狙いやすいの。角ウサギのような火力では倒せないから風や水のカッターで首チョンした方が早いし安全。
ただね、回収するとき血がドバーって流れているからエグかったわ。勿論、運べないから博や幸田君に来てもらいましたよ。
牙イノシシは臭みがあるけど牙ブタはそれほど臭みはなかったよ。
ただ解体は苦手。
牙ブタが狩れた時は肉を消費するまで狩りはお休み出来るから、その間に山で焚火の材料になるものを拾いに行くのよ。

薪の材料を探しているときに、またお姉さんと出会えた。
当分住んでみるつもりで、住みやすければこのままとなるらしい。
本当はもっと暖かいところが良いらしいけど、これ以上西に向かうと人か魔物が多く出るような感じがすると話してくれた。
魔物はともかく人が集まった方が楽じゃないですかと話したら、人が多くなるとそれはそれで問題が出てくると思うとお姉さんは寂しそうに笑った。
その時、博と幸田君が後ろにきて驚いてたの。
二人ともお姉さんみてガン見してる、やっぱりね。
多分二人の頭の中は、桃かメロンかスイカかて言葉がグルグル回ってるんでしょうね。
小声で
「…メロン?…」


「…スイカ?」


声出すか!あんたたち。恥ずかしくない?
後ろを思わずキッと睨んでしまったわ、聞こえた私の方が恥ずかしいと思って二人を見るともっと恥ずかしかった。
タ~ラリと鼻血出してた、博のマセガキ!!

ただこの後、私は驚愕の事実を知ることとなったのよ。


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