テラへ愛を捧ぐ

大江山 悠真

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第2章 ダンジョン

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私たちが東の海岸沿いを探っていた時に合図が上がった。
倉橋さんが急ごうと呼びかけ、合図が上がった場所に行くと、白狼がうなり声をあげ幸田君と剛君が白狼をなだめていた。
???白狼は結構おとなしいオオカミだよね、なんで興奮してるのかなとアンナさんと目で会話する。
どうしたと尋ねる倉橋さんに剛君が見てくださいと声をかける。

「白狼、落ち着いて勝手に飛び込んじゃだめだよ!」

飛び込むって、海岸の岩肌に飛び込むの、それとも洞窟でもあるのかな。
白狼の後ろに行くと目にしたのはダンジョンのような入り口。
”風のダンジョン”!!?
違うみたい、アンナさんが小説で子供の時に読んだ本でみたゴブリン?
ゴブリンってなに?
アンナさんによると1mぐらいの大きさで知能は低いけど武器を使える魔物で、やたら精力が強くて二足歩行の女性を襲い孕ませて自分たちの種族を増やす魔物だって。
初歩の冒険者が倒す魔物らしい。
集団で襲撃するので全滅させられる冒険者も多い設定らしいよ、でもそんな魔物がどうしてこの世界にいるの?
発生したんだろうな・・・でも、結構凶暴そうよ。
穴から出てこれないのかしら入り口で止まってるよね、アレ?
数が結構いそうなんだと幸田君がつぶやくと倉橋さんも手に持ってるのはこん棒や剣のようだな。
そうだよね、私たち剣なんて持ってないもの・・・何処から入手したのか聞きたいよね。
アンナさんが魔力が尽きれば、私たちの方が全滅するわよ。
入り口から出てこれないのは何故?
本当にこちらに来れないのかな。
入り口付近のゴブリンは出ようとして頑張っているけれど何かにぶつかっているみたい、歯をむき出しにして此方をにらんで喚いてるよ。
アンナさんと私の方を見てるよね、指さしているもの。
嫌だ、気持ち悪い。
興奮してるのかなんなのか後ろからどんどんゴブリンが湧いて出てくる。
倉橋さんがアンナと由紀は後ろに退いて、晃どうする?と聞くとアンアと由紀を見られたからな・・・討伐しないと襲ってくるかもしれないしなと答える幸田君。
そうだよね!匂いかなんかをたどって追いかけてきそうな感じがする。
絶対に嫌だ!!
同じように考えたのか由紀さんが、一度ファイヤーボールぶち込んでいいかしらって怖い笑顔で言い出したよ。

「魔力は全員減ってないか?十分あるかどうか確認してくれ。魔力が1/3になったら退却するからな。」

「一番手は私よ~」

「アンナは炎で焼き払うつもりで魔力の1/4を使ってくれ。晃は風で炎をなるだけ奥まで押しやってくれ。剛は水を流して溺れさすようにその後由紀が土で泥をこねるように沼地を作ってくれるか。それでも奴らが奥から出てきそうなら俺が土魔法で閉じ込める。いいか?」


「「「「OK(よ~)」」」」

由紀さんが入り口の大きさの火炎放射を放てば、洞窟内に火炎放射が入ったのを確認して直後に幸田君が強風で炎を洞窟の奥に追いやる。
入り口付近のゴブリンは死体も残すことなく焼き払い、奥が見えるかと目を凝らす私たち。
暫く見たけどゴブリンが出てこないので入り口近くで剛君が大量水のかたまりを洞窟に流し込んだ。
白狼がうなるのをやめていた。
白狼をチラッと見てから倉橋さんが白狼を連れて洞窟内に入って行った。
幸田君も洞窟内で落ちていたナイフや剣を拾っている。
倉橋さん、拾った剣を持って洞窟内に入ったんだ。
剛君もアンナさんも幸田君が拾い上げたナイフを貰ってる、私も頂戴、ください、くださいませ。
倉橋さんが呼びに来たので洞窟内に私たちも入ってみる。
奥に階段があり、その階段まで水が溢れているみたいだけど水位が低くなれば水を足して階段まで一杯にしとくように言われた、大丈夫水位が下がれば水を足しますよ。
洞窟内にナイフが結構残ってるけど拾っておこう。何故この場所に剣も残ってるのか不思議だけど考えない、あるものは有るのだ。
あ~水が引いていく。下に何があるのかわからないけどもう少し引いたら水を足そう。


もしも生き残ったゴブリンに後をつけられるの嫌なので、浜辺で海水の中を歩いて船に戻ったよ。
戻るついでに魚も捕獲でき、良かった。晩メシ~だ~。

翌朝、ゴブリンがいた洞窟を見に行った。
白狼は何もうならずおとなしかったので洞窟に入ってみることにしたよ。
薄暗いから明り魔法をつけて、中に入ると1Fは何もなかった。
階段を倉橋君と白狼が降りていった。
水が引いて何もないようだから私たちも慎重に降りてみた。
地下2Fは大広間のようだ。あちらこちらにゴブリンの死体があった。気持ち悪いけど念のためと言いながら倉橋さんと幸田君が剣で再度突き刺していった。
ゴブリンのアンテッドなんか見たくない。
階段の反対側に部屋が1つ見つかった。その部屋の壁に読みにくい書付が掘られていた。

『ここに来た者たちに
部屋の外にはゴブリンたちがいる。私の命も最後だ。ここは3Fのダンジョンだった。
ナイフや剣が出るダンジョンで私たちは喜んだ。だが、ゴブリンが発生したのだ。
奴らは瞬く間に仲間を増やし私たちに襲いかかった。
奴らが外界に出るのは何といしても防がないと。防御の魔法でゴブリン出れないだろう、当面は。
次に来た者たちにお願いだ。結界の魔法でも防御の魔法でもよいのでゴブリンを出さないようにしてくれ。
お願いだ。私たちの村を守ってくれ。』

こんなことが書かれているようみたい。消えかかって読めないところがあって意訳ですみませんね~
3Fのダンジョンなんだ。下に行く階段はどこにあるのかな。
白狼がテシテシしてる場所を剛君が慎重に見てる。
泥が邪魔してたようだけど下の階段があったよ。
下に降りても大丈夫かな?
次は幸田君と白狼が降りた。
降りたところは、ここも大きな部屋。なんか汚い。
白狼が剛君を引っ張ってるよ。剛君がなにか見つけたみたい。宝箱かな?
宝箱じゃないの。残念。
泥の中から、なに、なに、腕輪?
腕輪を拾い上げたら、早く上に上がって外に出ようということになり早々に3F層のダンジョンから退散した。
今の私たちの実力では、これがいっぱいいっぱいかもしれない。
そこから、私たちは西に方向転換して進むことになった。
夕食後はナイフや剣の練習をしましたよ。これで鬼婆のように包丁振り回さなくてもよくなったとはアンナさんの独り言。


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