テラへ愛を捧ぐ

大江山 悠真

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第2章 ダンジョン

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「ひどい奴ばかりだな。」

「どちらもどちらね。」

「アンナさんもそう思う~、私も同じ。」

「人間に執着しすぎたな、奴らは・・・」

「アキラ兄ちゃんどういう事?」

「ウン、自分が元人間という意識が残りすぎて亜人に生まれ変わったのを受け入れられないでいたんだろうな・・元人間なのに人間と認められないことによる恨みだと思う。」

「それは自分が亜人を下げずむ気持ちがあるからそう考えると思うけど違うかしら?」

「アラクネさんも強いしガロさんも強いよ、舞子姉ちゃんも菊音姉ちゃんも優しいガロさん一家は頼もしい・・・みんな私たちと変わらないのにね。昔はどうであれ、今は兎族・猫族・熊族・鳥族とかいろいろな種族があるのにね。」

「由紀姉ちゃん、優しいから。僕自分の顔が豚さんになったらショックだと思う・・何もしないのに襲ってくるのには頭来たけど・・自分がそういう風になれば理不尽と思う。」

「剛の意見も正論だし、由紀の意見も間違ていないと思うが剛が言うように自分たちを襲う奴らは退けなくてはな。」

「この世界、力なきものは去れの世界になったものね。自分の身を護れる力と精神を鍛えないと潰れるから、彼らは力はあるが精神が子供のままだと言う事ね。
それよりも~”風のダンジョン”がダイサン方向にあるらしいのよね。」

「そうそう、皆も聞いてたよね。あれダイサンじゃなくて大山じゃないの。」

「由紀の言う通りだと思う・・けど今の俺たちの力じゃな~思わないかアキラ。」

「俺も誠と同意見。大山方面に向かうのはいいけど力あげないと攻略出来ないと思う。」

「でも大山までは距離は随分あるし鍛錬していけば大丈夫じゃないの?」

「イヤ、アンナ姉さんは楽観視しすぎると思うよ。お話でのダジョンは難易度がバラバラで下手すれば死ぬんですよ。それより、近くにダンジョンがあるとか話してた、そこに潜るのはだめ?」

「そうよね、由紀ちゃんに鑑定してもらえて自分の力がわかったから、そのうえで試してみたいわ~」

「俺も多少の危険は覚悟して近くのダンジョン試してみたいな。」

「アキラ、お前もか・・・わかった。明日からダンジョン探して潜ってみるか。(オオー!)」


ウフェフェ、明日から近くにあるダンジョン探して潜るんだ。鑑定あるからどこまでで力が上がるか次はわかるよね。楽しみ~。
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