この格子の向こう側に君と

アクエリア

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プロローグ

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今日もまたいつもと変わらないつまらない日々が始まる。今日も牢屋に閉じ込められて惨めに過ごす。
他の私と同じ年頃の女の子みたいに外で遊べたらどんなによかったことか…
でも私だって生まれた時からこんな生活をしていたわけじゃない。

幼い頃はお母さんとお父さんと3人で幸せに暮らしていた。
いつものようにお母さんとお買い物に行った帰り 。突然真っ黒な男達が現れて私は羽交い締めにされた。
私の弱い力では逆らえず、息ができなくて苦しい。
意識が途切れる寸前、突き飛ばされ地面に転がっているにも関わらず必死に私に手を伸ばしてくれていたお母さんが見えた。ああ、その手に縋りたい。助けてって涙を零したいのにそれさえ私には出来なかった。

そんなことがあり私は今薄暗い牢屋の中で暮らしている。
牢屋といっても毎食ちゃんともらえるし暴力も振るわれない。
だけどやっぱりいきなり私と両親を引き離したこの人達を許す事なんて出来るわけがない。
牢屋には鉄格子野の嵌まった小さな窓と壁一面の鉄格子。鉄格子には扉があるけれど、鎖がガチガチに巻かれていて足枷がありまともに運動することができない私には壊すことはできない。

もう10年以上こんな場所に閉じ込められている。
助けてだとかここから出せなんて叫ぶのも、いい加減飽きた。
どれだけいっても叫んでも変わらなかったのだ、今更どうこうしようとも思わない。
すぐにやることが無くなり、ただ両親の顔、声、その優しさを忘れないようにと思い出しては記憶に焼き付ける日々。
たまにふと考えることがある。
なんで私は誘拐されたんだろう?私ぐらいの年齢の女の子なんてそこら中に居るはずなのになんで?
性奴隷にされる訳でもなくただただ飼い殺しにされるだけ。
私がいる意味なんてあるのかな…

そんなこれからも変わるはずの無かった毎日に少しだけ変化が起きた。
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