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-家族-
2話-【魅惑の甘い罠】は起きる。
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薄らと目の隙間から光が差し込む。
あぁ、私……いや、僕、かな?はそろそろ、起きなければならないのだと悟った。確かに、記憶の整理が出来たからね……そろそろ、起きないとかな??
イヴは眠っていた間、4人人生を全て見て、記憶の整理をしていた……いや、正確には『体が勝手に』……だろうか??兎にも角にも、イヴは体起きれなかった。
イヴは前世がある。それも4人分で全員必ずこの世界ともう1つの全く違う世界で。ある時は小説家、ある時はスパイ、ある時はシンガーソングライターとしても活躍していた。
そして、その1人はあの聖書の話に出てくる『アダムとイヴ』のイヴだった。彼はなぜ転生してなぜこの期に及んで記憶を思い出したのかは分からなかったが、とりあえず記憶と気持ちの整理は着いていた。だが、まだ疑問はあった。アダムはイヴみたいに転生しているのか、転生していないのか。またそうなら、誰で何処で何をしているのかと。
「……う、うぅぅうん?」
頭を動かすとどうやら僕はベッドの中にいた。白い壁、ベッドの横にテーブル、ベッドの周りを囲うようにしてあるカーテン、そしてカーテンの隙間から見える机と椅子に、記憶通りだと医療の本が敷きつめられている本棚。
恐らく、ここは保健室だろうか……??教会にいる子供たちはイヴだけじゃないので、そのため教会に保健室があるらしい。まあ、教会にと言って教会の裏にある家の部屋だけど。
イヴはまだ完全に目が覚めていないながらも体を起こそうとした。が、直ぐに体がベッドへ落ちた。
なんか、体に力が入らない……
「い、イヴちゃん??イヴちゃん、起きたの??」
突然カーテンがシャーッと音がして中に人が入ってくる。すると、この保健室の先生で女医者のイリシャ・イスレー先生だった。ちょっと濃い黄土色の綺麗な髪にパパラチオサファイアのような赤い目と燃えるような赤色の唇をもっていて美人でその見た目から誤解されるが、結構医者の腕を信頼されている優秀な人だ。年上や同い年の女性と男性(男性は場合によって)、または偉い人以外は『名前+ちゃん付け』する人で教会の皆を可愛がってくれる。
「今どうかしら??どこか気持ち悪い??どこか痛くない??」
医者らしく体調を直ぐに聞き、僕の体を色々と確認するためにおでこを触るイリシャ先生。
……ひんやりしてて気持ちいい……
「……疲れててお腹空いてること以外特にはありません。」
「あら、そう、なのね……」
ちょっとハッとして驚く先生。何かあるのかな……??ちょっと目を細めながら、意外そうな目をしている。
「……敬語、珍しいわね。」
「あっ……」
つい4人分の人生の知識があったせいなのか、普段のイヴだったら絶対使わない敬語で話してた。
「……まあ、本当に何も無いんだったら良いわよ。けど、先生少し寂しいわ……(ボソッ)1週間もイヴちゃんが寝てたのに起きたら敬語で話されるのは……」
「い、1週間……??」
長い間眠っていたのは分かってはいたけど、まさか1週間とは……いや、4人分だからね……
聞こえないように小さく呟いたつもりでいたイリシャ先生はちょっとびっくりしたようにしていた。しかし、話してくれた。
「……そう、イヴちゃんが倒れて今日で1週間なのよ。物凄く長く寝てたから教会のみんなが心配で心配で……アリナちゃんなんか、『1番見てたのに体調が悪いことに気づかないなんて』って毎日疲れた顔して倒れそうだったわ……(ボソッ)イヴちゃんが起きて元気って伝えたら倒れそうな程。」
「ご、ごめんなさい……」
「って、イヴちゃんは謝っちゃダメ!とりあえず、ちょっとイヴちゃんが起きたこともサラさんに言わないのといけないのと今のイヴちゃんに食べられそうなものを持ってくるのとで、ちょーっとイリシャ先生はいなくなるからいい子にして寝ていなさい。」
「あ、うん……分かった。」
相当迷惑を掛けたんだろうなと他人事みたいに考えながらイリシャ先生を見送った。
あぁ、私……いや、僕、かな?はそろそろ、起きなければならないのだと悟った。確かに、記憶の整理が出来たからね……そろそろ、起きないとかな??
イヴは眠っていた間、4人人生を全て見て、記憶の整理をしていた……いや、正確には『体が勝手に』……だろうか??兎にも角にも、イヴは体起きれなかった。
イヴは前世がある。それも4人分で全員必ずこの世界ともう1つの全く違う世界で。ある時は小説家、ある時はスパイ、ある時はシンガーソングライターとしても活躍していた。
そして、その1人はあの聖書の話に出てくる『アダムとイヴ』のイヴだった。彼はなぜ転生してなぜこの期に及んで記憶を思い出したのかは分からなかったが、とりあえず記憶と気持ちの整理は着いていた。だが、まだ疑問はあった。アダムはイヴみたいに転生しているのか、転生していないのか。またそうなら、誰で何処で何をしているのかと。
「……う、うぅぅうん?」
頭を動かすとどうやら僕はベッドの中にいた。白い壁、ベッドの横にテーブル、ベッドの周りを囲うようにしてあるカーテン、そしてカーテンの隙間から見える机と椅子に、記憶通りだと医療の本が敷きつめられている本棚。
恐らく、ここは保健室だろうか……??教会にいる子供たちはイヴだけじゃないので、そのため教会に保健室があるらしい。まあ、教会にと言って教会の裏にある家の部屋だけど。
イヴはまだ完全に目が覚めていないながらも体を起こそうとした。が、直ぐに体がベッドへ落ちた。
なんか、体に力が入らない……
「い、イヴちゃん??イヴちゃん、起きたの??」
突然カーテンがシャーッと音がして中に人が入ってくる。すると、この保健室の先生で女医者のイリシャ・イスレー先生だった。ちょっと濃い黄土色の綺麗な髪にパパラチオサファイアのような赤い目と燃えるような赤色の唇をもっていて美人でその見た目から誤解されるが、結構医者の腕を信頼されている優秀な人だ。年上や同い年の女性と男性(男性は場合によって)、または偉い人以外は『名前+ちゃん付け』する人で教会の皆を可愛がってくれる。
「今どうかしら??どこか気持ち悪い??どこか痛くない??」
医者らしく体調を直ぐに聞き、僕の体を色々と確認するためにおでこを触るイリシャ先生。
……ひんやりしてて気持ちいい……
「……疲れててお腹空いてること以外特にはありません。」
「あら、そう、なのね……」
ちょっとハッとして驚く先生。何かあるのかな……??ちょっと目を細めながら、意外そうな目をしている。
「……敬語、珍しいわね。」
「あっ……」
つい4人分の人生の知識があったせいなのか、普段のイヴだったら絶対使わない敬語で話してた。
「……まあ、本当に何も無いんだったら良いわよ。けど、先生少し寂しいわ……(ボソッ)1週間もイヴちゃんが寝てたのに起きたら敬語で話されるのは……」
「い、1週間……??」
長い間眠っていたのは分かってはいたけど、まさか1週間とは……いや、4人分だからね……
聞こえないように小さく呟いたつもりでいたイリシャ先生はちょっとびっくりしたようにしていた。しかし、話してくれた。
「……そう、イヴちゃんが倒れて今日で1週間なのよ。物凄く長く寝てたから教会のみんなが心配で心配で……アリナちゃんなんか、『1番見てたのに体調が悪いことに気づかないなんて』って毎日疲れた顔して倒れそうだったわ……(ボソッ)イヴちゃんが起きて元気って伝えたら倒れそうな程。」
「ご、ごめんなさい……」
「って、イヴちゃんは謝っちゃダメ!とりあえず、ちょっとイヴちゃんが起きたこともサラさんに言わないのといけないのと今のイヴちゃんに食べられそうなものを持ってくるのとで、ちょーっとイリシャ先生はいなくなるからいい子にして寝ていなさい。」
「あ、うん……分かった。」
相当迷惑を掛けたんだろうなと他人事みたいに考えながらイリシャ先生を見送った。
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