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第1章
-3- 『神様と吸血鬼の、これからのこと。』
しおりを挟む「とりあえず、森から出ようか……??」
「あ、おぉ。」
ということで大森林の中を歩き始めた。けど、途中ハッとして気づいた。
「今更だけど、アス魔法使えるだろ……??俺が魔法持ってて意味あるのかって程に。」
「うん、使えるよ。
……っていうか、柳。俺が使える魔法は『四大元素』だけだよ??それ以外は全部俺特有の【スキル】だもん。それに使えても派手なことしたら後々面倒そうじゃん。」
「ふぅーん……そうか。
けど、ファンタジー世界でそれ言われるとちょっと納得。
っていうか……『四大元素』ってことは……火、水、風、大地が使えるってことか??いや、十分すごいだろ。」
「……いや、聖属性魔法使えないんだけど??」
「それは俺がカバーする!」
「…………神様として情けないけどありがとう。気持ちは……受け取っとくよ。」と不快そうに言われた。
……人が優しくしてやってるのに酷いやつだな。
「んまぁ、というわけで!《転移》?だっけ??それ、使えないってことのか??」
「……いや、あれは大神ゼウスオジサンが3回分だけ特別にくれた力なんだ。柳の転移用に1回、俺の転移用に1回、柳の場所に行く用に1回ってね……ちなみに、これはあの人以外には精霊王しか使えない力なんだよ。」
「精霊王??」
「簡単に言うと、『精霊を束ねる王』で、この世界の1番で姿が確認されてる者だと1番偉い人で大神ゼウスオジサンに匹敵する。姿が確認されてる者だとって言ったのは、神様は少なくともみんなに姿を表してないから。まあ、精霊王たちには会議とかで普通に姿を現してるけど。名前は知らないけど確か~……9人くらいいた気がする……うーん、分かんないや!」
「……何で神様なのに分かんないの??」
「いや、俺あの部屋の引きこもりというか、正確には仕事柄軟禁状態であまり色んなことができなくてね……会ったことも、チラッと見たこともなく、風の噂で聞いただけだったからうる覚え。」
「いやいや!この世界に転移する予定の神がそんなんじゃダメだろ!??」
正直軟禁状態ってのが気になるが、敢えて触れずにスルーして返事する。
「……俺だって別に好きでここに来たわけじゃない。ただの仕事。実際……俺にとっちゃ仕事は恋人も同然なんだよ……」
「……そ、それは……ドンマイだな。」
「……ってそれよりもここ出たらどうすんの??何したいん??」
「特には……静かに過ごす……とか??」
「大雑把だねー」
「だって、特に何も考えてなかったから。」
「とりあえず……森を出て近くの町に行こうか。ここから1番近い町は確か、【エーシュゲルト】ってとこだったね。商売の最先端の町で芸術……特に音楽が栄えてる町だよ。」
手からゲームのマップみたいなものを映し出してアスが説明する。
「……森の深いところにいそうな雰囲気がしたからなんとなく予感はしてたんだけど……遠くない??」
「うーん……確かに5日は掛かるかな??それに、今は神様パワーで魔物とか寄せ付けてないんだけど、森は夜になるとより一層危険になるし…………どうしよ??」と言い、からりと笑ったアス。
「考えて、なかったのか……??」
「うん。ぜんーぜん!!」
「いや、開き直んな!」
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