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一息休憩、その2。
当時、大切だった人。
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私には、19歳からお付き合いしている彼がいた。
私と同い年で、出会いはいわゆる出会い系サイトだった。
最初はお互いのアパートを行き来していたが、いつのまにか一緒に住むようになっていた。
彼は私にとって陽だまりのような人だった。
いつも笑顔で、よく笑い、よく泣き、なんだか犬みたいに人懐っこくて、よしよししたくなるような可愛さがあり、話も友達カップルみたいな感じ。
私よりも背が小さくて、当時トリマーになりたいと専門学校に通っていた。
私がホテルの仕事で忙しくしている時には、帰ったらいつも夕飯が出来ていた。
なんだか、結婚していたら主夫のような、私よりも女子力があるような、そんな感じ。
ある日、彼が一度実家に帰らなくちゃいけなくなって数日家を空ける日があった。
いつも側にいてくれる、陽だまりのようなその彼が居ないことからの表現できないくらいの寂しさが私に襲いかかり、そのタイミングで仕事で上司にこっぴどく叱られた日でもあったせいか、私は初めてこの時感情が爆発した。
家に帰るなり、家中の食器という食器を割り、自分をズタズタに切りつけた。
初めてのリストカット。
初めての感情の爆発。
そして、初めての過呼吸。
苦しくて苦しくて、彼に助けを求め電話をした。
彼はその日に実家に帰ったばかりなのに、慌てて息を切らして帰ってきてくれた。
強く強く抱きしめてくれた。
決して私のしたことを責めたりはしなかった。
ただ、黙って頭を撫でてくれた。
今思えば、この頃から自閉症らしき症状が出始めていたのだろう。
実は私の中にはもう一人の私がいて、時々出てきて悪さをしてしまうことがあった。
こんなにも大切な人がいるのに、もう一人の私は平気で浮気をしてしまうらしい。
一度や二度の話ではない。
なぜ、他にも求めてしまうのかわからない。
でも、陽だまりのような彼は全てお見通しだった。
ある日、彼の親友とその彼女と四人でデートしていた時に、後部座席で私は彼の膝を枕に寝てしまった。
ふと目を覚ましたら、私の話をしているのが聴こえて、慌てて目を瞑り寝たふりをした。
その時陽だまりのような彼は、「この子はね、浮気してるんだ。」
そう親友に打ち明けていた。
「え、嘘だろ?」
「あり得ないよ!間違いじゃないの?」
陽だまりのような彼はポツリと言った。
「ホント。でもね、この寝顔を見たらなぜか許せちゃうんだよ。」
泣きそうになった。
ごめんなさい、ごめんなさい。
そんなことがあったのに、もう一人の私がまた出てきてしまい、同じ事を繰り返していった。
それが原因かはわからないが、その後彼は私の前から姿を消した。
大切な人を失う悲しみを乗り越えるには、私をまた支えてくれる誰かが必要だった。
そんな彼は今頃どうしてるだろうか。
そして、そんな私は…。
続きは本編で。
一息休憩、その2でした。
私と同い年で、出会いはいわゆる出会い系サイトだった。
最初はお互いのアパートを行き来していたが、いつのまにか一緒に住むようになっていた。
彼は私にとって陽だまりのような人だった。
いつも笑顔で、よく笑い、よく泣き、なんだか犬みたいに人懐っこくて、よしよししたくなるような可愛さがあり、話も友達カップルみたいな感じ。
私よりも背が小さくて、当時トリマーになりたいと専門学校に通っていた。
私がホテルの仕事で忙しくしている時には、帰ったらいつも夕飯が出来ていた。
なんだか、結婚していたら主夫のような、私よりも女子力があるような、そんな感じ。
ある日、彼が一度実家に帰らなくちゃいけなくなって数日家を空ける日があった。
いつも側にいてくれる、陽だまりのようなその彼が居ないことからの表現できないくらいの寂しさが私に襲いかかり、そのタイミングで仕事で上司にこっぴどく叱られた日でもあったせいか、私は初めてこの時感情が爆発した。
家に帰るなり、家中の食器という食器を割り、自分をズタズタに切りつけた。
初めてのリストカット。
初めての感情の爆発。
そして、初めての過呼吸。
苦しくて苦しくて、彼に助けを求め電話をした。
彼はその日に実家に帰ったばかりなのに、慌てて息を切らして帰ってきてくれた。
強く強く抱きしめてくれた。
決して私のしたことを責めたりはしなかった。
ただ、黙って頭を撫でてくれた。
今思えば、この頃から自閉症らしき症状が出始めていたのだろう。
実は私の中にはもう一人の私がいて、時々出てきて悪さをしてしまうことがあった。
こんなにも大切な人がいるのに、もう一人の私は平気で浮気をしてしまうらしい。
一度や二度の話ではない。
なぜ、他にも求めてしまうのかわからない。
でも、陽だまりのような彼は全てお見通しだった。
ある日、彼の親友とその彼女と四人でデートしていた時に、後部座席で私は彼の膝を枕に寝てしまった。
ふと目を覚ましたら、私の話をしているのが聴こえて、慌てて目を瞑り寝たふりをした。
その時陽だまりのような彼は、「この子はね、浮気してるんだ。」
そう親友に打ち明けていた。
「え、嘘だろ?」
「あり得ないよ!間違いじゃないの?」
陽だまりのような彼はポツリと言った。
「ホント。でもね、この寝顔を見たらなぜか許せちゃうんだよ。」
泣きそうになった。
ごめんなさい、ごめんなさい。
そんなことがあったのに、もう一人の私がまた出てきてしまい、同じ事を繰り返していった。
それが原因かはわからないが、その後彼は私の前から姿を消した。
大切な人を失う悲しみを乗り越えるには、私をまた支えてくれる誰かが必要だった。
そんな彼は今頃どうしてるだろうか。
そして、そんな私は…。
続きは本編で。
一息休憩、その2でした。
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