【完結】三国志正史 けだものどもの包囲網 輪姦凌辱復讐記

にしみ屋いおり

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2 豹変

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 町に向かうと、旧臣たちは宿を取っている、と言い、そこに連れて行かれた。
 連れて行かれた宿の一室で、まずは食事が始まった。旧臣たちは父のことを忍び、かつての江東の様子を忍んだ。
 けだもののように見えていた旧臣たちが、父やかつての江東を惜しむ様を見て、劉基は少しばかり、彼らを誤解していたのかもしれない、などと思った。
 だからこそ、少しばかり劉基は警戒を解いた。旧臣たちの勧められるがまま、杯の中身を飲み、勧められるがまま、食事を口にした。
 気が付くと、劉基の体は熱を帯びていた。
 おかしい。
 劉基は自身の額に手を当てようとしたものの、腕が上がらず、どころか、指先一本動かせないことに気が付いた。箸が手元から転がり落ちていく。
「劉基様?」
 側の旧臣が見ていたらしく、そんな劉基に声をかけた。
 おかしいのです、体が、みょうに。
 劉基の声は掠れていた。
「いかがされたのでしょう」
「どうも、動けないようですよ」
「それは大変」
 たちまち、旧臣たちが集まってきた。
「熱は、如何程」
 旧臣の一人が、劉基の顎を捕える。その直前まで劉基は、周囲はけだものだけれど自分を心配しているのだと思っていた。額に触れるだけなのだと思っていた。けだものの顔が目前まで迫っているけれど、せいぜい額と額を合わせるのだと、そう思っていた。
 しかし、けだもののお目当ては、劉基の額ではなく、唇だった。一瞬どころか、数秒、劉基は自分が何をされているのかわからなかった。理解が出来なかったのである。けれども、けだものに唇を吸いつかれ、そして舌を口内にねじ込まれていた。
 劉基は慌てて身を翻そうとしたが、出来なかった。けだものどもに体を抑え込まれたかと思えば、服を引き剥がされた。
 何を。
 劉基は、何をされるのか全くもって想像もつかなかった。
「お美しい、劉基様がいけないのです」
 



 けだものどもは劉基をたっぷりと堪能した。劉基の白磁の肌が媚薬による熱と羞恥に炙られて紅潮していく様や、常にきっちりと結われていた黒髪がざんばらに乱れていく様をしっかりと見届けた。それだけではなかった。劉基の禁欲的かつ容姿端麗な美しい面差しを泣きじゃくらせたし、二つの淡い紅色をした乳首をなめしゃぶったし、まだ女も知らず、排尿以外の用途も知らなかったいたいけな陽物を散々にかわいがった。だが、なによりもけだものどもが堪能したのは、劉基の後蕾だった。
 盃や食事に媚薬を入れ、そして後蕾にも媚薬と潤滑剤を施したが、それでも最初のけだものが押し入った時、劉基はすさまじい悲鳴を上げた。
 どうして。なにを。やめろ。
 様々なことを劉基は口走った。しかし、それらの言葉は、言葉としての意味を持たず、その場にいたけだものどもの耳を愉しませるだけだった。劉基に押し入ったけだものは、愛しい劉基とようやく一つになれたことに歓喜していたし、他のけだものどもも初めて性愛を受け入れさせられている劉基の痴態にただただうっとりするばかりだった。
「良くしてさしあげますから」
 などと言いながら劉基の唇や乳首や陽物をなぶった。
「きっと、劉基様もそのうちに好きになりますから」
 劉基のか細い手を掴み、陽物をしごかせた。




「……我らは、臣下でございます。劉基様をお守りせねばならないのです」
 けだものは劉基の頭を撫でていた。
「飢えさせることは決してさせません」
 けだものは劉基の乳首をつまんでいた。
「劉基様だって、幼い弟妹を飢えさせたくないでしょう?」
 けだものは劉基の陽物をもてあそんでいた。
「けれども、あなた方一族を養うのはなかなかに大変なのです」
 けだものは劉基の後蕾を楽しんでいた。
「交換条件と行きましょう」
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