2 / 6
女神様ご機嫌麗しゅうございます
しおりを挟む
「この体ではお初にお目にかかります。女神サリー様。」
私は閉じていた瞼を開き直立不動だった体を曲げ膝を折りそう言った。
「うむ。そんなかしこまった言い方をせずとも良い。」
目の前にいらっしゃるお方はサリー様。人族の女の姿をしているが神様だ。鮮やかな金色をした長髪でサラサラ髪の方だ。
「ありがとうございます」
私は少し言い方を変えた。
「おもてをあげよ。そのままでは話しづらいであろう。」
そう言われた私は顔を上げてサリー様の顔をその美しい瞳を見る。
「ふむ。先程貴様は先程この体と言ったな。」
さすがサリー様だ。こんな存在の私の言ったことを覚えてらっしゃるとは。
「はい」
「つまり貴様には前世があって、その時に私と面識があるということで間違いないな」
「はい」
さすがサリー様だ。勘が鋭い。
「ここまで落ち着いた返答が出来る存在を私は1つしか知らない」
おやおやバレてしまいましたか、もう少しこの時間を楽しみたかったのですがねぇ。
「貴様の前世の名はイルミナだな?」
サリー様は私を指さして仰った。
「流石でございます。その通りでございます。」
やはりこのお方には敵いませんね。
「うむ!確か前に私に仕えていたのは300年ほど前だったかな?名前はそのままで良いな?」
「はい。ありがとうございます」
そして私は1番深く頭を垂れた。
神様に名前を付けられているのは普通は○○の大天使等の重要な役目を与えられた者に付けられる。
生まれてきたばかりの新人に付けることは無い。この方だからこそ付けていただけたのだ。勿論それだけでは無いが.......
「どうした?行くぞ」
「はい」
そう言って悪戯心のある笑顔でサリー様は言った
今はその事は置いておこう私はこの方の笑顔を見れればそれでいい。
私は閉じていた瞼を開き直立不動だった体を曲げ膝を折りそう言った。
「うむ。そんなかしこまった言い方をせずとも良い。」
目の前にいらっしゃるお方はサリー様。人族の女の姿をしているが神様だ。鮮やかな金色をした長髪でサラサラ髪の方だ。
「ありがとうございます」
私は少し言い方を変えた。
「おもてをあげよ。そのままでは話しづらいであろう。」
そう言われた私は顔を上げてサリー様の顔をその美しい瞳を見る。
「ふむ。先程貴様は先程この体と言ったな。」
さすがサリー様だ。こんな存在の私の言ったことを覚えてらっしゃるとは。
「はい」
「つまり貴様には前世があって、その時に私と面識があるということで間違いないな」
「はい」
さすがサリー様だ。勘が鋭い。
「ここまで落ち着いた返答が出来る存在を私は1つしか知らない」
おやおやバレてしまいましたか、もう少しこの時間を楽しみたかったのですがねぇ。
「貴様の前世の名はイルミナだな?」
サリー様は私を指さして仰った。
「流石でございます。その通りでございます。」
やはりこのお方には敵いませんね。
「うむ!確か前に私に仕えていたのは300年ほど前だったかな?名前はそのままで良いな?」
「はい。ありがとうございます」
そして私は1番深く頭を垂れた。
神様に名前を付けられているのは普通は○○の大天使等の重要な役目を与えられた者に付けられる。
生まれてきたばかりの新人に付けることは無い。この方だからこそ付けていただけたのだ。勿論それだけでは無いが.......
「どうした?行くぞ」
「はい」
そう言って悪戯心のある笑顔でサリー様は言った
今はその事は置いておこう私はこの方の笑顔を見れればそれでいい。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
私は愛する人と結婚できなくなったのに、あなたが結婚できると思うの?
あんど もあ
ファンタジー
妹の画策で、第一王子との婚約を解消することになったレイア。
理由は姉への嫌がらせだとしても、妹は王子の結婚を妨害したのだ。
レイアは妹への処罰を伝える。
「あなたも婚約解消しなさい」
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる