都合の良いテンプレなんて存在しねぇ!

依存症🦃

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変わる世界

帰り道

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「兄さん!どうしたの?見つかったの?」

健二が歩み寄って来た。

「あ、ああ」

遥斗は微妙な反応をした。

(なんであるんだよ)

遥斗は少しイラつきながらそう思った。

「じゃあ帰ろうか」

「そうだな」











「ん?」

そう言って健二が立ち止まった。

「どうしたんだ?」

「いや、変な反応があって.......」

「変な反応?」

遥斗は聞き返した。

「うん、なんか複数反応があってその内の1つが消えかけてるんだよね」

(うーん、消えかかってるってことは致命傷を受けてるってことだろ、たぶんゴブリン(集団)VS人(単独)か人(集団)VSゴブリン(単体)ってことだよな)

遥斗は悩んでいた。

(ゴブリンの方が多かったらなぁ、でも他に人もいるかもしれないんだよなぁ)

正直に言ってしまえば人がいても意味は無い。
現状『持ち物』には食料がしっかりあるし、美雪の『モンスター除け』があるから落ち着ける。
オマケにさっきゴブリンを刺した時に少しトラウマになってしまった(絶対に出来ないわけではないがやりたくない)。
ゴブリン(集団)だった場合、遥斗では対処できない可能性がある。

(そもそも俺達は偵察のために外に出たのであって戦闘は極力避けるべきなんだよな)

遥斗の職業は『忍者』だ、はっきり言って相性が悪い。健二は戦闘系スキルをまだ獲得してないから論外だ。

(素の身体能力は高いけどなぁ、)

健二はスポーツが得意だ。しかし、レベルアップしてしまえば基本ステータスなんて意味が薄れていく。
本人も探知という形で役に立ってはいるが、戦力に成れずに負い目を感じている。

「そーいば健二には経験値入ったのか?」

そう遥斗が言うと健二が確認した。

「残念ながら入ってる様子はないよ」

「そうか.......」

(1番の安全策だったんだがなぁ)

「そういえば俺もステータス確認してなかった。『ステータスOPEN』」

本当は言わなくても開けるのだが、遥斗は癖みたいに言ってしまう。


佐藤        遥斗
サトウ     ハルト

Lv3

種族:人間

職業【忍者】

攻撃力30

防御力24

俊敏    29

器用    37

魔攻      8

魔防      4

MP     8/8

お知らせ

報酬NEW         

スキル【弱者の強襲、格上殺し、偽装、騎乗、不意打ち、探索、身代わり、予想、投擲、隠蔽、気配遮断、】

装備:Tシャツ、ジーンズ

称号:無謀の勇気、半人前忍者

持ち物NEW


                                   
                                                       決定


「いちよう変わったけど地味だな」

レベルが2つ上がり各種ステータスが向上したがスキルは相も変わらずだ。

(まぁ、簡単に手に入るのは始めだけだよな)

「あ、でも称号が変わってる」

そう言って『半人前忍者』を押した。


『半人前忍者』─────────『下っ端忍者』と同じ効果だが影響力が弱い

(説明雑だな、ていうか読み上げないのか)

ちなみに持っていたクナイも持ち物に保管している。

「で結局行くの?」

なかなか決まらないことに業を煮やしたのか健二が返答を急かしてくる。

「うーん......とりあえず父さんに聞いてみようか」

遥斗は結果的に渡に頼るのだった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「で、どうだったの?」

「行くのはいいが戦闘はするな!だってさ」

「なんで?」

「さあな」

健二の問いに遥斗は適当に返した。

「ところで何処なんだ?」

「ちょっと待って」

そう言って健二は目を瞑る、『生命探知』を使用していると思われる。

「分かったよコッチ!」

そう言うと健二は反応があると思われる場所に向かった。遥斗はその後ろに着いて行った。

「数は合計で6だよ」

「特徴までは分からないか?」

フルフル

遥斗が聞くと健二は首を振った。

(やっぱり負荷的に無理か.......)

本来健二が持っているのは『空間把握』である。

現在は『生命探知』を使っているがあくまでも派生だ。
『空間把握』を使用すると指定した範囲の情報を正確に知ることが出来る。
しかし、能力が高すぎるが故に処理が上手くいかないのである。
そして大半の人はスキルも今日手に入れたばかりでコントロールが上手くいかないはずだ。

(やはり時間をかけて慣れていくしかないか......)

もし健二が『空間把握』を使用していたら倒れていただろう。

そんな時健二が言った

「兄さん!反応が....消えた」

「へ?」

遥斗は間抜けな声を出すのだった






この話はフィクションです
キャラの名前、企業、団体は現実とは関係ありません

遅れて申し訳ありませんでした








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