都合の良いテンプレなんて存在しねぇ!

依存症🦃

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修行の日々

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「あれ?健二君.......じゃない?」

彼女はぽつりと呟いた。

「だれ?」

(いや、助かったからいいけどさぁ)

「ギギャ?」

「あっ邪魔してすいません」

彼女は足早に去ろうとしていた。

「この状況で普通逃げるっ!?」

「人を探してまして.......最近物騒になりましたし急がないと」

「その物騒な状況下で死にかけてるんですけど!?」

「でも.......」

2人の会話はなかなか進まない。あーだこーだの言い合いが続く

「ギギャッ!」

もどかしいやり取りをしていると、またゴブリンが斬りかかってきた。

「え?」

彼女の方に

「危なっ!」

遥斗は咄嗟に彼女の前に出てゴブリン振り下ろしたの斬撃を受け流した。

「ギャ!?」

予想外だったのかゴブリンの動きが固まる。

(何度も同じ手をくらうか)

「よっ!!」

遥斗は声を出すと同時に、ゴブリンの腹を右脚で蹴った。

「ギッ」

「ギャ」

遥斗に蹴られたゴブリンは、後ろに構えていたゴブリンとぶつかって飛ばされた。

(いちよう遠ざけたけど微妙だな)

ゴブリンは遥斗の蹴りをくらったが、倒れることは無かった。

(寝転がってくれれば殺せたのに)

「グゥゥゥゥ」

ゴブリンはお腹をさすっている。

(これは.......鳩尾にでも入ったか?このまま戦えば勝てるか?)

「グゥゥゥ.......ギギャァァ!」

遥斗がそんなことを考えているうちにゴブリンが叫び出した。

「な、なんだ!?」

ゴブリンのが光っている。

「フゥ」

ゴブリンの光は何が起こるわけでもなく、弱くなって消えた。

「なんだったんだ?」

「ギャァアアァアアァァァァッ!」

(これは悲鳴..............じゃなくて雄叫び?)

ゴブリンは声を荒らげながら再び襲いかかってきた。

(動けないんじゃないのか!?)

「グワッ!」

「っ......」

「ギェッ!」

「ふっ....」

一進一退の攻防.......と言ってもゴブリンの攻撃を遥斗が避けているだけだが。

(パワーでは負けたけど、スピードは俺の方が上か?)

ちなみにもう一体のゴブリンは加勢出来ずにいた。助けに入ろうとしても仲間のゴブリンが邪魔で入れないのだ。

「グァ......ギィ.....」

戦っているゴブリンがバテてきた。

(今だ!)

遥斗はゴブリンの動きが鈍った隙をついて、ゴブリンの腹に小太刀を刺した。

「グギャァァァッ!」

「よしっ」

遥斗は追撃をしようとゴブリンに近付いた。

「ギャッ!」

「おわっ!」

もう一体のゴブリンが遥斗との間に割り込み牽制をした。ちなみにゴブリンに刺していた小太刀は抜いた。

「そう簡単には終わらせてくれないか」

(だけど強制的だが1対1に持ち込めたはずだ。)

腹に一撃をくらったゴブリンは戦力外として考える。

「グァ」

長引けば長引くほど、死の恐怖が遥斗の重りになる。

「その前に.......殺る!」

「ギギャァァ!」

刺されたゴブリンは叫びと共に光出した。

(またかよ、目眩しにしては弱過ぎだぞこの光!)

それと同時にゴブリンの傷は小さくなっていき、やがて消えた。

「.......は?」

傷を負ってたゴブリンは遥斗に挑発するように、また恐怖心を増幅させるように不気味な笑みを浮かべていた。




この話はフィクションです
キャラの名前、企業、団体は現実とは関係ありません
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