31 / 38
彼の国の野望(アレクシス視点)
しおりを挟む
高窓から射し込む朝日が、重苦しい空気を和らげることなく議場を照らしていた。
アレクシスは席に深く腰を下ろしながら、目の前で繰り広げられる喧騒を黙って見つめていた。
「――どうして、こうも失敗するのだ!」
怒号が響き、議長が手元の書類を乱暴に卓上から叩き落とした。床に散らばった文書の一枚が、アレクシスの足元まで滑ってくる。無造作に拾い上げたその紙には、赤字で「ヴァルドリア公国・視察団襲撃未遂」とある。
そして、被害者の欄には――『案内役の少年、重傷』。
アレクシスのまなざしが、わずかに動いた。
「……ガキ一人に傷を負わせただけ。成果と言えるほどのものでもないでしょうな」
向かいの若い議員が、つまらなそうに肩をすくめる。反射的に、アレクシスの指先がわずかに震えた。
「黙れ! 若造の分際で!」
議長が激しく卓を叩き、議場に重い音が響いた。
「相手は理事の孫だぞ。どれだけの失態か、まだ分からんのか! あれが誰の血を引いていると思っている!」
アレクシスは、黙して動かない。誰も彼に発言を求めないことに、そして自分がこの議論の中心から外されていることに、気づいていた。
(……これは、完全に蚊帳の外だな)
かつてなら真っ先に意見を求められたはずの自分は、今や議長の怒声を黙って聞いているだけの存在になっている。
場をやや強引に引き取るように、別の議員――太った中年の男が手を上げた。油断のない笑みを浮かべながら、声を響かせる。
「いやいや、議長。とはいえ、相手はヴァルドリアですぞ? 所詮は辺境の小国。理事の孫とはいえ、影響力などたかが知れております。むしろ、これを好機と捉えるべきですな」
「……何か策があるということか?」
議長の声に、議員はにやりと笑った。
「ええ、ございますとも。いっそ、シュレンガル帝国の力を借りましょう。あちらは、我々の“意図”を汲んでくれるでしょう」
その言葉に、議場がざわめいた。
シュレンガル帝国――
かつて大陸中央部の覇を賭けて、カリオス帝国と長きにわたって争った軍事国家である。その膨大な兵力と徹底した中央集権体制により、周辺諸国を従属させてきた覇権主義の強国。今なお、表舞台では平和を装いながらも、裏では各地に触手を伸ばし、影響力を拡大し続けている。
その名が口にされただけで、場の空気が一段と重くなるのを、アレクシスは肌で感じた。
彼の視線は、黙って議長の様子を見守っていた。続けて何が出てくるか、静かに待つように。
「まさか……本気で帝国に頭を下げるおつもりか」
低く漏れた声が、誰とも知れず議場の片隅から響いた。だがその疑念をあざ笑うように、議員はさらに言葉を重ねる。
「頭を下げる必要などありません。ただ、こちらの“問題”に、あちらの“利益”を結びつけてやればいいのです。我々が手を下さずとも、帝国は動いてくれる」
「つまり……切り札として、シュレンガルを“けしかける”つもりか」
議長が低く唸ると、議員は誇らしげに頷いた。
「まさにそれです。シュレンガルは常に“正当な介入”の名目を欲しています。我が国が“秩序維持”のために助力を要請すれば、彼らは喜んで乗ってくるでしょう。ついでにローゼンの息も、しばらくの間、止められる」
再びざわめきが広がる。だがそれはさきほどのような動揺ではなかった。むしろ、“可能性”に反応する熱気であった。
アレクシスは、その流れの中でただ一人、椅子に深く腰を沈めていた。騒がしく交わされる声が、どこか遠くで反響しているかのように聞こえている。
帝国は、いずれ自国の脅威となる存在。その危険を最もよく知る自分たちが、今、その手を借りようとしている。
まるで、毒をもって毒を制すような話だ。
だが、止める言葉を口に出す者はいない。もちろんアレクシス自身も。
なぜなら――
この場には、彼の声を“届かせるための席”が、初めから用意されていないのだから。
議長が大きく腕を広げ、声を張り上げた。
「よかろう! 本案については、具体的な実務段階に入るよう、関係部署に速やかに指示を出す。異議ある者は……いないな?」
いくつかの視線が交錯するが、誰も手を挙げない。議長の目が、改めて議場をひととおり睥睨し――満足げに頷いた。
「では、決定とする」
その瞬間、どっと拍手が起こった。立ち上がる者、握手を交わす者。シュレンガル帝国との水面下での協調路線が、“戦略”として可決された瞬間だった。
だが――
アレクシスだけは、微動だにしなかった。
その場の熱気が、彼の周囲だけを避けるように通り過ぎていく。誰も彼に言葉をかけないし、彼もまた、声を発さない。
けれど、心の奥底でははっきりと確信していた。
(――この政策は、失敗する)
シュレンガル帝国は、“味方”ではない。いかなる条件で協力を仰ごうとも、彼らの本質は侵略と支配だ。最初の一歩を踏み出した瞬間に、こちらの土俵は奪われる。
帝国は貸しを作らない。“取引”の形で入り込み、“実効支配”の名のもとに根を張る。
それを知りながら、誰も止めようとしない。自分の声が、もはや届かないことも。
拍手と談笑の余韻がまだ残る中、アレクシスは誰とも目を合わさず、静かに議場をあとにした。
廊下を抜け、階段を下り、馬車など待たせることもなく、彼はひとり早足で自邸への道を歩いた。背中に刺さるような陽光が、まるで警鐘のように感じられる。
(急がないと)
その思いだけが、足を速める理由だった。
門を抜け、自宅の扉を開けると、内側からすぐに駆け寄ってきたのは、栗色の髪を結った女性――イヴェットだった。
「アレクシス? どうしたの、顔色が――」
「支度をしろ。今すぐ、国外に出る」
返答を待つ余裕もなく、アレクシスは端的に言った。
イヴェットの瞳が見開かれる。
「なにを……それは、どういう――」
「時間がない。詳しくは移動しながら話す。荷は最低限でいい。身分証と外貨、それと連絡記録だけを持て」
その声は冷静だったが、焦りを隠しきれていなかった。
イヴェットは一拍遅れて、息を飲み込むように頷いた。
「……わかったわ。すぐに準備する」
彼女が動き出すのを確認してから、アレクシスは自室へ向かった。机の奥から鍵を外し、古い手帳と一枚の地図を取り出す。
全ては想定内――いや、こうなる可能性を、ほんのわずかでも見越していた自分がいた。
議場の拍手が意味するもの。
それは「王国にとっての死」を意味していた。
仮に勝ったとしても、帝国の手のひらの上に、もし負けても、責任を問われて処刑されるだけ。
どちらに転んでも、未来はない――それだけのことだった。
アレクシスは、手帳と地図を鞄に押し込み、扉の鍵をかけた。
燃え落ちる前に、抜け出すしかない。
王国が、己の愚かさで焼け落ちるその前に。
窓の外には、まだ朝の陽光が差していた。
けれど、それはすでに――見慣れた国の終わりを照らしているように思えた。
アレクシスは席に深く腰を下ろしながら、目の前で繰り広げられる喧騒を黙って見つめていた。
「――どうして、こうも失敗するのだ!」
怒号が響き、議長が手元の書類を乱暴に卓上から叩き落とした。床に散らばった文書の一枚が、アレクシスの足元まで滑ってくる。無造作に拾い上げたその紙には、赤字で「ヴァルドリア公国・視察団襲撃未遂」とある。
そして、被害者の欄には――『案内役の少年、重傷』。
アレクシスのまなざしが、わずかに動いた。
「……ガキ一人に傷を負わせただけ。成果と言えるほどのものでもないでしょうな」
向かいの若い議員が、つまらなそうに肩をすくめる。反射的に、アレクシスの指先がわずかに震えた。
「黙れ! 若造の分際で!」
議長が激しく卓を叩き、議場に重い音が響いた。
「相手は理事の孫だぞ。どれだけの失態か、まだ分からんのか! あれが誰の血を引いていると思っている!」
アレクシスは、黙して動かない。誰も彼に発言を求めないことに、そして自分がこの議論の中心から外されていることに、気づいていた。
(……これは、完全に蚊帳の外だな)
かつてなら真っ先に意見を求められたはずの自分は、今や議長の怒声を黙って聞いているだけの存在になっている。
場をやや強引に引き取るように、別の議員――太った中年の男が手を上げた。油断のない笑みを浮かべながら、声を響かせる。
「いやいや、議長。とはいえ、相手はヴァルドリアですぞ? 所詮は辺境の小国。理事の孫とはいえ、影響力などたかが知れております。むしろ、これを好機と捉えるべきですな」
「……何か策があるということか?」
議長の声に、議員はにやりと笑った。
「ええ、ございますとも。いっそ、シュレンガル帝国の力を借りましょう。あちらは、我々の“意図”を汲んでくれるでしょう」
その言葉に、議場がざわめいた。
シュレンガル帝国――
かつて大陸中央部の覇を賭けて、カリオス帝国と長きにわたって争った軍事国家である。その膨大な兵力と徹底した中央集権体制により、周辺諸国を従属させてきた覇権主義の強国。今なお、表舞台では平和を装いながらも、裏では各地に触手を伸ばし、影響力を拡大し続けている。
その名が口にされただけで、場の空気が一段と重くなるのを、アレクシスは肌で感じた。
彼の視線は、黙って議長の様子を見守っていた。続けて何が出てくるか、静かに待つように。
「まさか……本気で帝国に頭を下げるおつもりか」
低く漏れた声が、誰とも知れず議場の片隅から響いた。だがその疑念をあざ笑うように、議員はさらに言葉を重ねる。
「頭を下げる必要などありません。ただ、こちらの“問題”に、あちらの“利益”を結びつけてやればいいのです。我々が手を下さずとも、帝国は動いてくれる」
「つまり……切り札として、シュレンガルを“けしかける”つもりか」
議長が低く唸ると、議員は誇らしげに頷いた。
「まさにそれです。シュレンガルは常に“正当な介入”の名目を欲しています。我が国が“秩序維持”のために助力を要請すれば、彼らは喜んで乗ってくるでしょう。ついでにローゼンの息も、しばらくの間、止められる」
再びざわめきが広がる。だがそれはさきほどのような動揺ではなかった。むしろ、“可能性”に反応する熱気であった。
アレクシスは、その流れの中でただ一人、椅子に深く腰を沈めていた。騒がしく交わされる声が、どこか遠くで反響しているかのように聞こえている。
帝国は、いずれ自国の脅威となる存在。その危険を最もよく知る自分たちが、今、その手を借りようとしている。
まるで、毒をもって毒を制すような話だ。
だが、止める言葉を口に出す者はいない。もちろんアレクシス自身も。
なぜなら――
この場には、彼の声を“届かせるための席”が、初めから用意されていないのだから。
議長が大きく腕を広げ、声を張り上げた。
「よかろう! 本案については、具体的な実務段階に入るよう、関係部署に速やかに指示を出す。異議ある者は……いないな?」
いくつかの視線が交錯するが、誰も手を挙げない。議長の目が、改めて議場をひととおり睥睨し――満足げに頷いた。
「では、決定とする」
その瞬間、どっと拍手が起こった。立ち上がる者、握手を交わす者。シュレンガル帝国との水面下での協調路線が、“戦略”として可決された瞬間だった。
だが――
アレクシスだけは、微動だにしなかった。
その場の熱気が、彼の周囲だけを避けるように通り過ぎていく。誰も彼に言葉をかけないし、彼もまた、声を発さない。
けれど、心の奥底でははっきりと確信していた。
(――この政策は、失敗する)
シュレンガル帝国は、“味方”ではない。いかなる条件で協力を仰ごうとも、彼らの本質は侵略と支配だ。最初の一歩を踏み出した瞬間に、こちらの土俵は奪われる。
帝国は貸しを作らない。“取引”の形で入り込み、“実効支配”の名のもとに根を張る。
それを知りながら、誰も止めようとしない。自分の声が、もはや届かないことも。
拍手と談笑の余韻がまだ残る中、アレクシスは誰とも目を合わさず、静かに議場をあとにした。
廊下を抜け、階段を下り、馬車など待たせることもなく、彼はひとり早足で自邸への道を歩いた。背中に刺さるような陽光が、まるで警鐘のように感じられる。
(急がないと)
その思いだけが、足を速める理由だった。
門を抜け、自宅の扉を開けると、内側からすぐに駆け寄ってきたのは、栗色の髪を結った女性――イヴェットだった。
「アレクシス? どうしたの、顔色が――」
「支度をしろ。今すぐ、国外に出る」
返答を待つ余裕もなく、アレクシスは端的に言った。
イヴェットの瞳が見開かれる。
「なにを……それは、どういう――」
「時間がない。詳しくは移動しながら話す。荷は最低限でいい。身分証と外貨、それと連絡記録だけを持て」
その声は冷静だったが、焦りを隠しきれていなかった。
イヴェットは一拍遅れて、息を飲み込むように頷いた。
「……わかったわ。すぐに準備する」
彼女が動き出すのを確認してから、アレクシスは自室へ向かった。机の奥から鍵を外し、古い手帳と一枚の地図を取り出す。
全ては想定内――いや、こうなる可能性を、ほんのわずかでも見越していた自分がいた。
議場の拍手が意味するもの。
それは「王国にとっての死」を意味していた。
仮に勝ったとしても、帝国の手のひらの上に、もし負けても、責任を問われて処刑されるだけ。
どちらに転んでも、未来はない――それだけのことだった。
アレクシスは、手帳と地図を鞄に押し込み、扉の鍵をかけた。
燃え落ちる前に、抜け出すしかない。
王国が、己の愚かさで焼け落ちるその前に。
窓の外には、まだ朝の陽光が差していた。
けれど、それはすでに――見慣れた国の終わりを照らしているように思えた。
181
あなたにおすすめの小説
母が病気で亡くなり父と継母と義姉に虐げられる。幼馴染の王子に溺愛され結婚相手に選ばれたら家族の態度が変わった。
佐藤 美奈
恋愛
最愛の母モニカかが病気で生涯を終える。娘の公爵令嬢アイシャは母との約束を守り、あたたかい思いやりの心を持つ子に育った。
そんな中、父ジェラールが再婚する。継母のバーバラは美しい顔をしていますが性格は悪く、娘のルージュも見た目は可愛いですが性格はひどいものでした。
バーバラと義姉は意地のわるそうな薄笑いを浮かべて、アイシャを虐げるようになる。肉親の父も助けてくれなくて実子のアイシャに冷たい視線を向け始める。
逆に継母の連れ子には甘い顔を見せて溺愛ぶりは常軌を逸していた。
幼馴染と夫の衝撃告白に号泣「僕たちは愛し合っている」王子兄弟の関係に私の入る隙間がない!
佐藤 美奈
恋愛
「僕たちは愛し合っているんだ!」
突然、夫に言われた。アメリアは第一子を出産したばかりなのに……。
アメリア公爵令嬢はレオナルド王太子と結婚して、アメリアは王太子妃になった。
アメリアの幼馴染のウィリアム。アメリアの夫はレオナルド。二人は兄弟王子。
二人は、仲が良い兄弟だと思っていたけど予想以上だった。二人の親密さに、私は入る隙間がなさそうだと思っていたら本当になかったなんて……。
「女友達と旅行に行っただけで別れると言われた」僕が何したの?理由がわからない弟が泣きながら相談してきた。
佐藤 美奈
恋愛
「アリス姉さん助けてくれ!女友達と旅行に行っただけなのに婚約しているフローラに別れると言われたんだ!」
弟のハリーが泣きながら訪問して来た。姉のアリス王妃は突然来たハリーに驚きながら、夫の若き国王マイケルと話を聞いた。
結婚して平和な生活を送っていた新婚夫婦にハリーは涙を流して理由を話した。ハリーは侯爵家の長男で伯爵家のフローラ令嬢と婚約をしている。
それなのに婚約破棄して別れるとはどういう事なのか?詳しく話を聞いてみると、ハリーの返答に姉夫婦は呆れてしまった。
非常に頭の悪い弟が常識的な姉夫婦に相談して婚約者の彼女と話し合うが……
夫「お前は価値がない女だ。太った姿を見るだけで吐き気がする」若い彼女と再婚するから妻に出て行け!
佐藤 美奈
恋愛
華やかな舞踏会から帰宅した公爵夫人ジェシカは、幼馴染の夫ハリーから突然の宣告を受ける。
「お前は価値のない女だ。太った姿を見るだけで不快だ!」
冷酷な言葉は、長年連れ添った夫の口から発せられたとは思えないほど鋭く、ジェシカの胸に突き刺さる。
さらにハリーは、若い恋人ローラとの再婚を一方的に告げ、ジェシカに屋敷から出ていくよう迫る。
優しかった夫の変貌に、ジェシカは言葉を失い、ただ立ち尽くす。
姉の婚約者に愛人になれと言われたので、母に助けてと相談したら衝撃を受ける。
佐藤 美奈
恋愛
男爵令嬢のイリスは貧乏な家庭。学園に通いながら働いて学費を稼ぐ決意をするほど。
そんな時に姉のミシェルと婚約している伯爵令息のキースが来訪する。
キースは母に頼まれて学費の資金を援助すると申し出てくれました。
でもそれには条件があると言いイリスに愛人になれと迫るのです。
最近母の様子もおかしい?父以外の男性の影を匂わせる。何かと理由をつけて出かける母。
誰かと会う約束があったかもしれない……しかし現実は残酷で母がある男性から溺愛されている事実を知る。
「お母様!そんな最低な男に騙されないで!正気に戻ってください!」娘の悲痛な叫びも母の耳に入らない。
男性に恋をして心を奪われ、穏やかでいつも優しい性格の母が変わってしまった。
今まで大切に積み上げてきた家族の絆が崩れる。母は可愛い二人の娘から嫌われてでも父と離婚して彼と結婚すると言う。
皇帝の命令で、側室となった私の運命
佐藤 美奈
恋愛
フリード皇太子との密会の後、去り行くアイラ令嬢をアーノルド皇帝陛下が一目見て見初められた。そして、その日のうちに側室として召し上げられた。フリード皇太子とアイラ公爵令嬢は幼馴染で婚約をしている。
自分の婚約者を取られたフリードは、アーノルドに抗議をした。
「父上には数多くの側室がいるのに、息子の婚約者にまで手を出すつもりですか!」
「美しいアイラが気に入った。息子でも渡したくない。我が皇帝である限り、何もかもは我のものだ!」
その言葉に、フリードは言葉を失った。立ち尽くし、その無慈悲さに心を打ちひしがれた。
魔法、ファンタジー、異世界要素もあるかもしれません。
最近彼氏の様子がおかしい!私を溺愛し大切にしてくれる幼馴染の彼氏が急に冷たくなった衝撃の理由。
佐藤 美奈
恋愛
ソフィア・フランチェスカ男爵令嬢はロナウド・オスバッカス子爵令息に結婚を申し込まれた。
幼馴染で恋人の二人は学園を卒業したら夫婦になる永遠の愛を誓う。超名門校のフォージャー学園に入学し恋愛と楽しい学園生活を送っていたが、学年が上がると愛する彼女の様子がおかしい事に気がつきました。
一緒に下校している時ロナウドにはソフィアが不安そうな顔をしているように見えて、心配そうな視線を向けて話しかけた。
ソフィアは彼を心配させないように無理に笑顔を作って、何でもないと答えますが本当は学園の経営者である理事長の娘アイリーン・クロフォード公爵令嬢に精神的に追い詰められていた。
「神に見捨てられた無能の職業は追放!」隣国で“優秀な女性”だと溺愛される
佐藤 美奈
恋愛
公爵令嬢アンナ・ローレンスはグランベル王国第一王子ダニエル・クロムハートに突然の婚約破棄を言い渡された。
その理由はアンナの職業にあった。職業至上主義の世界でアンナは無能と言われる職業を成人の儀で神に与えられた。その日からアンナは転落人生を歩むことになった。公爵家の家族に使用人はアンナに冷たい態度を取り始める。
アンナにはレイチェルという妹がいた。そのレイチェルの職業は神に選ばれた人しかなれない特別な職業と言われる聖女。アンナとレイチェルは才能を比較された。姉のアンナは能力が劣っていると言われて苦しい日常を送る。
そして幼馴染でもある婚約者のダニエルをレイチェルに取られて最終的には公爵家当主の父ジョセフによって公爵家を追放されてしまった。
貴族から平民に落とされたアンナは旅に出て違う国で新しい生活をスタートする。一方アンナが出て行った公爵家では様々な問題が発生する。実はアンナは一人で公爵家のあらゆる仕事をこなしていた。使用人たちはアンナに無能だからとぞんざいに扱って仕事を押し付けていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる