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そして、歩き出す
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冬を告げる冷気が、アルンヘルムの城都を静かに包んでいた。
雪は既に峠を越え、街路にはほのかに残る白が名残を留めている。空気は張りつめていたが、それでも今のローゼンを覆うのは、あの頃のような絶望ではなかった。
城館の一角、小さな書斎に灯る燭台の光のもと、レティシアは机に向かっていた。羊皮紙に滑らせる筆先は、礼と敬意のこもった言葉を綴っている。
宛先は、ヴァルドリア公国――中央行政局理事、ヴィクトル・ハーヴェル。
カイルとエディン、それに数名の従者たちは、ようやく情勢が落ち着いた頃にヴァルドリアから帰還した。滞在中は、従者の立場でありながらも、丁重なもてなしを受けた。
「……彼らがちゃんと良い子にしていれば良いんだけど」
レティシアは苦笑を浮かべながら、手元の文章を見直す。
今のローゼンがあるのは、ヴァルドリアとクレタリア、そして――共に支えてくれた仲間たちのおかげだ。その一つひとつに、言葉を添えて返すことが、彼女の務めだと思っていた。
インクが乾くのを待ちながら、レティシアはふと視線を窓の外に向けた。
雪が静かに降っていた。屋根の上にも、庭の植え込みにも、白い綿帽子がかぶさっていく。
彼かの国のことを、もう誰も話題にしなくなって久しかった。国としての機能を失い、兵は解散し、民は離散した。ごくわずかに残った官僚や軍人たちは、今や他国の支配下に置かれているという話だった。事実上の滅亡――それ以外に、表現のしようもなかった。
アレクシスがどうなったか、正確には誰も知らない。だが、それを問いただす者もいなかった。すでに過去は、過去として葬られようとしていた。
レティシアは小さく息を漏らし、手紙の結びに筆を走らせた。
《どうか、皆様にも温かな冬の日々が訪れますように――》
最後に印を押し終えたその時、扉が軽くノックされた。
「レティシア様!」
元気な声と共に、ミリアが勢いよく入ってくる。
凍てついた空気もどこ吹く風。頬を赤く染め、マフラーを巻いたままのその姿に、レティシアは苦笑しながら顔を上げた。
「さっき厨房から焼きたてのパンが届きまして。レティシア様にもって言われたので。温かいうちに、お持ちしようと思って!」
言いながら差し出した布包みには、ほんのりと湯気が立っていた。バターの香ばしい匂いが、部屋の冷えた空気にじんわりと広がる。
「ありがとう、ミリア」
「へへっ。こういうの、早く届けないとカイルたちが全部持ってっちゃいますから。先に確保しないと!」
冗談めかして言いながら、ミリアは机の上にパンを置き、レティシアの手元にある手紙へとさりげなく視線を移した。
「それ……ヴァルドリアへのですか?」
「ええ。遅くなったけれど、ようやく一区切りつけられた気がするの。あちらへの感謝は、ちゃんと伝えたかったから」
ミリアは嬉しそうに頷いた。
「ヴィクトル様たちも、きっと喜びます。エディンさん、ヴァルドリアでずっと真面目にしてたって話ですよ。カイルさんは……ちょっと怪しいですけど」
二人は小さく笑い合った。そんな時間が、少しずつ戻ってきている――そのことが、何よりの救いだった。レティシアはパンを一口ちぎり、湯気に手をかざしながら、そっと目を細める。
すると、ドアの向こうから、控えめなノックの音が聞こえた。
「レティシア様、入っても?」
落ち着いた声――エディンだった。
「ええ、どうぞ」
返事を聞いて扉が開くと、エディンが丁寧に頭を下げて入ってくる。その後ろには、カイルがやや雑な仕草でマフラーを外しながら続いた。
「失礼します。……お、パンの匂いがする」
入ってくるなり、カイルは鼻をひくつかせて声をあげた。
「温かいうちに持ってこないと、って思って」
ミリアが胸を張る。テーブルの上には、彼女が運んできた布包みと、ちぎられた一切れのパン。バターの香りが、まだ部屋の空気に残っていた。
「早速抜け駆けかよ。俺たちの分、残ってるよな?」
「少しくらいならね。レティシア様の分が最優先ですから」
「はいはい」と肩をすくめながらも、カイルは空いた椅子に腰を下ろした。エディンも隣に静かに座り、礼儀正しく手袋を外す。
「おふたりとも、今日はどうしたの?」
レティシアが微笑みながら問いかけると、エディンは静かに一礼し、カイルが肩をすくめた。
「いや、たまには顔を出そうかと思ってまして。こうしてのんびりお茶を飲むのも久しぶりですし」
エディンも、手元に置かれた湯気の立つカップに視線を落としながら、穏やかに口を開いた。
「少しずつですが、街の復興も落ち着いてきました。配給所の列も短くなり、民の表情にも余裕が戻ってきています。……それもすべて、レティシア様のご尽力の賜物です」
「それは、皆がいてくれたからよ」
レティシアは照れたように微笑んだ。けれどその声には、確かな感謝が滲んでいた。
「そう言ってもらえると、報われます」
エディンは静かに頷き、そっと湯気の立つカップを口元に運ぶ。その所作は丁寧で、どこか安堵の色を帯びていた。
一方、カイルはといえば、湯飲みに口をつける前にパンをもう一切れかじり、ぼそりと呟いた。
「……でもまあ、あの時は本当に終わるかと思ったよ。街の雰囲気も、人の目も、尖ってて。崩れるって、あんなに思ったのは初めてだ」
レティシアも小さく息を吐く。あの封鎖の日々、絶望の影が城館の中まで忍び寄っていたのを、誰よりもよく知っていた。
「……あなたたちがいてくれたからよ。最後まで、信じて支えてくれたから。あの一通の手紙がなかったら本当に終わってた」
ミリアが、照れくさそうに微笑む。
「ふふっ、あの時は、もう毎日がてんやわんやでしたけどね。でも――今、こうしてみんなでパンとお茶を囲めるって、やっぱりすごいことだと思います」
「うん。何もかも、少しずつ取り戻してるって感じがするな」
カイルが、窓の外に目を向けて言った。
雪の消えた庭には、芽吹き始めた草花の緑がほんのりと覗いていた。日差しはまだ弱いが、春の足音は確かに聞こえている。
レティシアは、少し困ったように笑いながら言葉を継いだ。
「ほら、言ったじゃない。冬になったら、新しく街から人を雇うって話。私たちの手が回らなくなる前に、ちゃんと体制を整えておくって――あれ、夏の終わり頃だったかしら」
「ああ……それ!」
ミリアが思い出したように手を打つ。
「私、張り切って“先輩になるんだ!”って言ってた奴ですよねそれ!」
「そうだったな。あれ、結局どうなったんです?」
カイルがやや呆れ気味に笑いながら尋ねると、レティシアは筆を置いて肩をすくめた。
「募集はもう始めてるわ。庁舎の掲示板にも張り出してあるし、町の方にも声をかけてる。春までに、新人が少しずつ入ってくる予定よ」
「ってことは……ミリア先輩、ついに誕生ってわけか」
からかうように言うカイルに、ミリアは顔を赤らめて胸を張る。
「な、なんですかその言い方! 私、ちゃんとやりますよ! 優しくて頼れる先輩って思ってもらえるように、いまから準備してるんですから!」
「大丈夫だよ。ミリアさんなら、いつものアレ……じゃなくて、勢いだけでも何とかなりますから」
エディンの穏やかな一言に、ミリアは「ひどいですっ!」と声を上げた。だが、その顔は本気で怒っているというよりは、むしろ照れ隠しに近い。頬を赤く染めたまま、ぷいと顔を背ける。
「……本当に、皆して私をからかって……」
そんなミリアの反応に、カイルが肩をすくめた。
「分かってるって、お前は間違いなく良い手本になれる」
エディンも、にこやかに頷く。
「ええ。あなたなら、きっと後輩たちに頼られる“いい先輩”になれますよ」
レティシアも微笑を浮かべながら、ミリアの肩にそっと手を置いた。
「私も、信じているわ。あなたの背中を見て、育つ子がきっと出てくる。だから、あなたらしくいて頂戴ね」
ミリアは少しだけ驚いたように目を瞬き、それから、ゆっくりと頷いた。
「……はい!」
まっすぐな返事に、場の空気がほのかに和らいだ。
小さな書斎に広がるのは、熱い紅茶の香りと、焼きたてのパンの温もり。それは、かつて失いかけた“日常”のかたちだった。
窓の外では、冬の雲が少しずつ晴れ、陽の光が庭先に降り始めていた。
やがて誰かが立ち上がり、笑い合いながら部屋を出ていく。今日という一日が、新たな日常の続きとなるように。
レティシアは、机に残された手紙の封を確かめ、そっと胸に手を添えた。
雪は既に峠を越え、街路にはほのかに残る白が名残を留めている。空気は張りつめていたが、それでも今のローゼンを覆うのは、あの頃のような絶望ではなかった。
城館の一角、小さな書斎に灯る燭台の光のもと、レティシアは机に向かっていた。羊皮紙に滑らせる筆先は、礼と敬意のこもった言葉を綴っている。
宛先は、ヴァルドリア公国――中央行政局理事、ヴィクトル・ハーヴェル。
カイルとエディン、それに数名の従者たちは、ようやく情勢が落ち着いた頃にヴァルドリアから帰還した。滞在中は、従者の立場でありながらも、丁重なもてなしを受けた。
「……彼らがちゃんと良い子にしていれば良いんだけど」
レティシアは苦笑を浮かべながら、手元の文章を見直す。
今のローゼンがあるのは、ヴァルドリアとクレタリア、そして――共に支えてくれた仲間たちのおかげだ。その一つひとつに、言葉を添えて返すことが、彼女の務めだと思っていた。
インクが乾くのを待ちながら、レティシアはふと視線を窓の外に向けた。
雪が静かに降っていた。屋根の上にも、庭の植え込みにも、白い綿帽子がかぶさっていく。
彼かの国のことを、もう誰も話題にしなくなって久しかった。国としての機能を失い、兵は解散し、民は離散した。ごくわずかに残った官僚や軍人たちは、今や他国の支配下に置かれているという話だった。事実上の滅亡――それ以外に、表現のしようもなかった。
アレクシスがどうなったか、正確には誰も知らない。だが、それを問いただす者もいなかった。すでに過去は、過去として葬られようとしていた。
レティシアは小さく息を漏らし、手紙の結びに筆を走らせた。
《どうか、皆様にも温かな冬の日々が訪れますように――》
最後に印を押し終えたその時、扉が軽くノックされた。
「レティシア様!」
元気な声と共に、ミリアが勢いよく入ってくる。
凍てついた空気もどこ吹く風。頬を赤く染め、マフラーを巻いたままのその姿に、レティシアは苦笑しながら顔を上げた。
「さっき厨房から焼きたてのパンが届きまして。レティシア様にもって言われたので。温かいうちに、お持ちしようと思って!」
言いながら差し出した布包みには、ほんのりと湯気が立っていた。バターの香ばしい匂いが、部屋の冷えた空気にじんわりと広がる。
「ありがとう、ミリア」
「へへっ。こういうの、早く届けないとカイルたちが全部持ってっちゃいますから。先に確保しないと!」
冗談めかして言いながら、ミリアは机の上にパンを置き、レティシアの手元にある手紙へとさりげなく視線を移した。
「それ……ヴァルドリアへのですか?」
「ええ。遅くなったけれど、ようやく一区切りつけられた気がするの。あちらへの感謝は、ちゃんと伝えたかったから」
ミリアは嬉しそうに頷いた。
「ヴィクトル様たちも、きっと喜びます。エディンさん、ヴァルドリアでずっと真面目にしてたって話ですよ。カイルさんは……ちょっと怪しいですけど」
二人は小さく笑い合った。そんな時間が、少しずつ戻ってきている――そのことが、何よりの救いだった。レティシアはパンを一口ちぎり、湯気に手をかざしながら、そっと目を細める。
すると、ドアの向こうから、控えめなノックの音が聞こえた。
「レティシア様、入っても?」
落ち着いた声――エディンだった。
「ええ、どうぞ」
返事を聞いて扉が開くと、エディンが丁寧に頭を下げて入ってくる。その後ろには、カイルがやや雑な仕草でマフラーを外しながら続いた。
「失礼します。……お、パンの匂いがする」
入ってくるなり、カイルは鼻をひくつかせて声をあげた。
「温かいうちに持ってこないと、って思って」
ミリアが胸を張る。テーブルの上には、彼女が運んできた布包みと、ちぎられた一切れのパン。バターの香りが、まだ部屋の空気に残っていた。
「早速抜け駆けかよ。俺たちの分、残ってるよな?」
「少しくらいならね。レティシア様の分が最優先ですから」
「はいはい」と肩をすくめながらも、カイルは空いた椅子に腰を下ろした。エディンも隣に静かに座り、礼儀正しく手袋を外す。
「おふたりとも、今日はどうしたの?」
レティシアが微笑みながら問いかけると、エディンは静かに一礼し、カイルが肩をすくめた。
「いや、たまには顔を出そうかと思ってまして。こうしてのんびりお茶を飲むのも久しぶりですし」
エディンも、手元に置かれた湯気の立つカップに視線を落としながら、穏やかに口を開いた。
「少しずつですが、街の復興も落ち着いてきました。配給所の列も短くなり、民の表情にも余裕が戻ってきています。……それもすべて、レティシア様のご尽力の賜物です」
「それは、皆がいてくれたからよ」
レティシアは照れたように微笑んだ。けれどその声には、確かな感謝が滲んでいた。
「そう言ってもらえると、報われます」
エディンは静かに頷き、そっと湯気の立つカップを口元に運ぶ。その所作は丁寧で、どこか安堵の色を帯びていた。
一方、カイルはといえば、湯飲みに口をつける前にパンをもう一切れかじり、ぼそりと呟いた。
「……でもまあ、あの時は本当に終わるかと思ったよ。街の雰囲気も、人の目も、尖ってて。崩れるって、あんなに思ったのは初めてだ」
レティシアも小さく息を吐く。あの封鎖の日々、絶望の影が城館の中まで忍び寄っていたのを、誰よりもよく知っていた。
「……あなたたちがいてくれたからよ。最後まで、信じて支えてくれたから。あの一通の手紙がなかったら本当に終わってた」
ミリアが、照れくさそうに微笑む。
「ふふっ、あの時は、もう毎日がてんやわんやでしたけどね。でも――今、こうしてみんなでパンとお茶を囲めるって、やっぱりすごいことだと思います」
「うん。何もかも、少しずつ取り戻してるって感じがするな」
カイルが、窓の外に目を向けて言った。
雪の消えた庭には、芽吹き始めた草花の緑がほんのりと覗いていた。日差しはまだ弱いが、春の足音は確かに聞こえている。
レティシアは、少し困ったように笑いながら言葉を継いだ。
「ほら、言ったじゃない。冬になったら、新しく街から人を雇うって話。私たちの手が回らなくなる前に、ちゃんと体制を整えておくって――あれ、夏の終わり頃だったかしら」
「ああ……それ!」
ミリアが思い出したように手を打つ。
「私、張り切って“先輩になるんだ!”って言ってた奴ですよねそれ!」
「そうだったな。あれ、結局どうなったんです?」
カイルがやや呆れ気味に笑いながら尋ねると、レティシアは筆を置いて肩をすくめた。
「募集はもう始めてるわ。庁舎の掲示板にも張り出してあるし、町の方にも声をかけてる。春までに、新人が少しずつ入ってくる予定よ」
「ってことは……ミリア先輩、ついに誕生ってわけか」
からかうように言うカイルに、ミリアは顔を赤らめて胸を張る。
「な、なんですかその言い方! 私、ちゃんとやりますよ! 優しくて頼れる先輩って思ってもらえるように、いまから準備してるんですから!」
「大丈夫だよ。ミリアさんなら、いつものアレ……じゃなくて、勢いだけでも何とかなりますから」
エディンの穏やかな一言に、ミリアは「ひどいですっ!」と声を上げた。だが、その顔は本気で怒っているというよりは、むしろ照れ隠しに近い。頬を赤く染めたまま、ぷいと顔を背ける。
「……本当に、皆して私をからかって……」
そんなミリアの反応に、カイルが肩をすくめた。
「分かってるって、お前は間違いなく良い手本になれる」
エディンも、にこやかに頷く。
「ええ。あなたなら、きっと後輩たちに頼られる“いい先輩”になれますよ」
レティシアも微笑を浮かべながら、ミリアの肩にそっと手を置いた。
「私も、信じているわ。あなたの背中を見て、育つ子がきっと出てくる。だから、あなたらしくいて頂戴ね」
ミリアは少しだけ驚いたように目を瞬き、それから、ゆっくりと頷いた。
「……はい!」
まっすぐな返事に、場の空気がほのかに和らいだ。
小さな書斎に広がるのは、熱い紅茶の香りと、焼きたてのパンの温もり。それは、かつて失いかけた“日常”のかたちだった。
窓の外では、冬の雲が少しずつ晴れ、陽の光が庭先に降り始めていた。
やがて誰かが立ち上がり、笑い合いながら部屋を出ていく。今日という一日が、新たな日常の続きとなるように。
レティシアは、机に残された手紙の封を確かめ、そっと胸に手を添えた。
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作者さま
昨夜というか日付が変わってから読み始め、たった今最後まで読み終わりました
どれだけ自分が恵まれた環境にいるのか、自らどの様なビジョンを持ち進めて行けるのか、上に立つ人はいつも俯瞰し、同じ目線に立ち、行動しなければ周りは付いてこないと常に我が身を知ることですね
若い人達が将来に向けて頑張る、素敵なお話をありがとうございました
次も楽しみにしております
寒暖差が大きく、今日は寒い一日の様です
風邪などお召しにならぬ様、ご自愛下さい
9話まで読みました。
婚約破棄物を読むためにこのサイトに登録しましたが、なかなか頭がお花畑王子で素敵です。王子が婚約者との婚約の背景をわかっていない。真実の愛では王国を守れない。これをどう調理するか?楽しみにしています。