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11、※飲んだ翌朝のそれは事故か否か。
しおりを挟む翌朝はすっきりと目が覚めた。
最近少し寝つきが悪かったが、久々に即堕ち出来たおかげだろう。
そして目が覚めるとキースに抱え込まれていた。
んん?
腕枕のように首の下にキースの腕が回り、両腕でがっちりと抱きこまれいつもとは逆の構図になってている。
……昨日結婚だなんだと話したからか?
こいつも人肌が恋しくなったりするのか。
女とは違うしっかりとしたキースの体格を俺は知ってる。逆もしかり。キースにしてみれば硬くごつい剣術部隊の人間なんて恐ろしく抱き心地が悪いだろうに。
人の体温。
そういや最近娼館もご無沙汰だったな。もともと若い頃に比べると格段に減ってはいたがキースが官舎に帰ってからは自己処理し放題で娼館の事などすっかり忘れていた。
そんな事を思ったのがまずかったのかもしれない。
キースの腿の辺りに密着した愚息が落ち着かない。こんな時まで朝の生理現象ってやつぁ。
バレたらヤベェ。また冷たく静かに罵られる。
触りたいし、擦りたいし、こすりつけたい所だがもう間違いは犯さん。前はキースにグイグイ腰当ててたけど俺、ホント無いわぁ。
温かい家庭に憧れる純真で健全な青年だと思うと申し訳ないやら居た堪れないやらで、キースが目を覚ます前に離れようと集中し精神を張り詰めてそーっと腰を引いたが。
ぐっと上半身が締め付けられ、股間がキースの太腿で潰され思わず息を飲んだ。
「おはようございます」
「お、おう……」
キースの胸で控えめに答える。
いや、だっておかしいだろ。放すだろ普通。このまま言うか?
寝ぼけてんのか?
俺だっつーの。
昨日結婚やらなんやらの話をしたせいで人肌に飢えたのかもしれねぇが俺なんだよ、放してくれ。
「おい、起きるから離せ。メシ食おうぜ」
必死でそう提案したのは背を撫でられ、また股間を圧迫されたからだ。
俺だぞー、寝ぼけんなー、いい加減起きろーと言外に伝えてやったのに一向に拘束が解かれない。
これはあれか、以前の報復か。
どれだけイヤだったか思い知らせる、的な。
ダメだ、萎えねぇ。
体を引こうにもすぐ背後が壁で逃げる場がない。
腕の中でも体勢だけならなんとか変えられるか?
奮起して一気に背を向けたが、それがまずかった。
背後から胸に這わされた手が触れるか否かと言う絶妙なタッチで胸の小さな粒を擦る。足はキースの足が絡みつくようにして股座を圧迫され、後ろ首はわざと大きなリップ音を立てて口付けられたかと思うと舐められ、吸われる。
「キース、ちょっと待て、起きろ、俺だ。寝ぼけんな」
「起きてますよ。これ、挿れてみたいんですよね? 挿れてみましょう」
キースはそう言いながら硬くなったキース自身を人の尻で扱いてくる。
「ちょ、ま、ちょ、ま、ぁう!」
首の下から回された右手が乳首を捏ね、残る左手でちんこを扱かれる。身体を丸くして防御に回るが足と上体の筋肉で体を伸ばされる。
「挿れてみたかったんでしょう?」
耳元で熱っぽく囁かれるが最早こっちにはそんな気は無い。てめぇ勝手で悪いが、キースにだってそんな気は無かったはずだ。
それなのに半袖の寝間着がたくし上げられ直接乳首を捏ねられる。
「ぁ、悪かったって、謝るから。忘れてくれ」
以前の仕返しにしか思えず体を跳ねさせながらも本気で謝罪したが、じゅっと強く首を吸われ二本の指でつまんだ乳首を強く潰される。
「イッ! ちょ、なんでそんなに怒ってんだよ」
「怒ってないですよ。怒ってるとしたら」
ぐっとのしかかられ、肌が密着する面積が広がる。
「仕事に理解のない女性のせいでラズル隊長が人生の選択肢の一つを諦めるのかと思うとどうも腹が立ちまして。あなた寂しがりなのに」
寂しがり屋だと言われればそうなのかもしれない。寂しさがつらいと、耐えがたいと知っているから家族にそんな思いをさせたくないんだ。
「俺が寂しがりだからって挿れなくてもいいだろ。お前、妻子がほしいんだろうが」
「違いますよ? 温かい家庭が築ける人だと言ったでしょう。貴方がいいんだって……ああ」
キースはおかしな事を言って、何か気がついたように声を上げる。
「言ってませんでしたか。すみません。つきあってください。アンタを俺だけのものにしたい。ラズル隊長は結婚する気がないんだからいいですよねハイしますよ」
それは流暢に一気に告げて口付けられる。入りたがる舌先を躱して反論しようと口を開けるとキースの舌と、下半身ではパンツにキースの手が同時に入りこんだ。咥内を舐り倒されるなか下腹部、それも臓器に一瞬ひやりとした清涼感が走る。
これアレだ。
怪我とかした時に傷口を清浄するヤツ。
へその下や腰をキースが撫でるとそこが人肌以上に温かく感じる。冷えた腹への気遣いを感じる。そして着々と準備されてる気がする。後ろの窄まりを指の腹でトントン叩くように刺激される。こいつが浄化した後だ。汚い触るなと言っても無駄だった。
「潤滑剤どこですか、持ってるでしょ」
耳元であるはずだと断言される。
ああ、あるとも。
あるけどそれを出したら終わりな気がする。
「ラズル隊長、教えてくれないと痛い思いをするのはあなたですよ」
また耳元で言う。脅迫ついでに耳たぶ咥えるのはなかなか非人道的だ。コイツこんなねちっこい男だったのか?
「あ。いいです、こっちでなんとかなりそうです」
何か思いついたようにあっさりと引いたかと思えば。
「は━━? っておま!」
コイツ手からなんか出しやがった!
突如穴に触れるキースの指先がぬめりを帯び、腰が引ける。
「うぉあっ、なんでこんなぬるぬる」
「水魔術の初歩的な応用です」
そうだ、こいつ魔術部隊のエリートだった。
「うあ、あ、あ、あ」
「ほら、どうしたらいいか分からないので教えてください」
すでに指一本突っ込んでから言う事か。
「切れないように拡げたらいいんですか?」
わずかな痛みと不快にも感じる違和感にもはや言葉も出ず、首を小さく横に振って抵抗する。ケツの使い方は色々聞いてるけど細かく説明できる状態じゃないんだよこっちは。
「まぁ切れたら切れたですぐ治癒しますから安心してください」
配慮ができ、優しいのかと思ったら鬼だった。所々で非道な発言が混じるのはどういうことだ。
「少し萎えましたね。ほら、もう少し体の力抜いて。貴方が抱かれたい方で良かった。俺は貴方を抱いて愛したい」
なんつーことを言うんだ。
そんな、ぎらぎらとした目をして熱い吐息を吐いて。
キースのぬかるむ手の中でぴくりとちんこが震えて芯を持ち、頭をもたげたのを感じる。キースが目を細める。なんだよ嬉しそうな顔してんじゃねぇよ。
腹から胸に唇を這わせ、乳首をちろりと舐められる。
嘘だろ。男がこんなおっさんの、周りに毛の生えた乳首舐めるなんて。小さく反応したせいか後孔をいじりながら乳首を重点的に嬲られた。お前が楽しそうに揉みしだいてるのは胸筋だ。筋肉なんだよ。女の子のふわふわおっぱいじゃねぇ。
ちろちろと舌先でくすぐられたかと思うと吸われ、歯で扱かれて肥大したであろうところで甘噛みされ体が跳ねた。
「ぅ、うあ」
手持無沙汰で胸の上のキースの頭をかき混ぜると乳首から舌は離れ、周囲を舐められ吸われた。
ああ、回りよりも。
「キースぅ、乳首の方が気持ちい……」
あー、言っちまった。胸筋とか言ってもこりゃ説得力ねぇな。
「すごい立ってますもんね。後ろもう少し力抜けません? あぁ、弛緩させればいいのか。ん、柔らかくなった」
ケツの穴が温かくなった気がしたあと、突っ込まれた指の動きが大胆になる。
「こえぇよ、お前! なんか次々ワケのわからん魔術使ってるだろ!」
「大丈夫ですよ、治癒術の応用です。絶対に害のあるようなことはしませんから。指、二本入りましたよ」
「嘘だろオイ」
いつの間に。
そういや魔術師って器用さが求められるんだっけか。
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