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妄想力たくましい彼の出来レース
<前編>
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「先輩が勝ったらキスしてあげますよ」
可愛がっている後輩が勝ちを確信した顔で、それはそれはくそ生意気に偉そうに言うから。
「じゃあお前が勝ったら抱かせてやるよ」
二人だけの年忘れの酒の席でそう1月の営業成績を賭けた。
その時の黒崎のあの顔。ゾクゾクきた。もうたまんねぇわ。
顔の良さにそんな態度でも見惚れてしまって、いつまでも眺めていたい気分だったが咄嗟にこの賭けを持ち出した俺、ホントえらい。
酔っぱらってたのに過去最高レベルの頭の回転!
俺すごい!
打てば響く勢いで欲望に忠実に従った俺、天才!
どっちに転んでも俺トク!
とは言え黒崎はノーマルだ。最近はとんと聞かないがかつて彼女もいた。
かくいう俺もこれまでは女の子が対象だったし、黒崎以外はムリなんだが。
よって黒崎が勝ったらいい肉でも食わせる事になるだろう。
ムーディーな焼肉店、予約しちゃうね。
カップルシートはさすがに予約しづらいからせっまい個室とかベストだわ。
膝が当たるくらいの距離で「これカップル用だな。男二人はきっついわ」とか言っちゃいながら、たまに擦れ合う膝頭に色々ビクビク反応しちゃったりして、せっかくのいい肉の味も分からないんだろうな。
俺が勝ったら?
酔った席の約束だ。忘れているかもしれないし、覚えていてもなかった事にされるか飯をおごるといった代替案を出してくるだろう。
だがそうはいかん。
俺が食いたいのはお前だ。
この一か月俺がどれだけ頑張ったと思う?
一応、営業課長補佐とか微妙な役がつけられてる俺は部署メンバーの成績は把握している。後輩だった黒崎も正確には部下だ。誰も「課長補佐」なんて面倒な呼び方はしないから黒崎からも相変わらず先輩って呼ばれてるけどそれがまた可愛い。
ドラマみたいに営業成績をグラフにして貼り出すような事はないが、各メンバーの成績グラフを見ながら部署ミーティングに出る立場。
黒崎は成績上位の常連で、それは俺も同じだけど管理職を兼任してるんで営業活動に専念できない。むしろ最近は部署の若手のフォローが増えてきている。
そんな!
そんな俺がですよ!
黒崎に勝つために頑張ったわけですよ!
忘れたなどとは言わさん。絶対にだ。
酒の力を借りてご褒美はもぎ取る。
嫌そうな顔で仕方なしの「でこちゅー」でも良し。
あわよくば泥酔を演じてがっつりディープなのをこっちからブチかますのも有り。むしろそうしたい。一回でいいから黒崎の舌を舐り倒したい。
殴られはしないと思う。たぶん。
めっちゃ怒られるだろうけど最終的には「もー、まじサイアク」と悪態をつきながらも黒崎は許してくれるはずだ。
共に(同じ部署で)過ごした6年の仲がそうしてくれるはず。
黒崎とのちゅーを夢見て馬車馬のように働いた。
仕事と並行してムーディーで狭い個室のあるちょっといい店のリサーチも怠らなかった。
疲れマラはちゅーの妄想でなだめた。
あと黒崎が勝った場合のおピンクバージョン。
オカズには事欠かなかった。
動揺してうろたえる黒崎に乗っかって腰を振りたくる。
男相手という認識で萎えられると元も子もないから黒崎の目は右手で覆い、左手で自分の口を抑えて声を堪えて。
そうすると腰が振りにくいから頭を黒崎の肩口に突っ込んで、まぁいわゆる三点倒立の原理。ちょっと違うか。
それでたまに黒崎の首元や耳を舐めたり噛んだりして。
そしたらイけそうでイけなくて焦れた黒崎が吹っ切れるわけよ。でもって狂ったようにズコバコ・ガンガンに下から突かれまくるの。
長身に引き締まったいい体の黒崎のちんこは体と同じようにめちゃくちゃかっこ良いはず。しかも俺の穴の為にあつらえた様なイイ形してるんですよ。
そこで俺は上司風吹かせて口先ばっかで謎に「ダメだ!」なんて言っちゃってさ。
そしたら当然「アンタが誘ってきたんだろうが! この淫乱!」ってキレた黒崎にこれまたぐちゃぐちゃに抱かれながら乳首ギリギリつねられたりするの。
いや、あんまり痛いのは嫌だけど。そこはこの男前がいい感じにぎりぎりラインを責めてくれるはず。
ふへ、ふへへ……
うっかり職場で妄想を展開させてしまって黒崎に引いた目で見られ、「無理しすぎじゃないですか」と心配されたが。
そのまま「お前とキスがしたくて頑張ってるんだよ」「先輩……」から始まるアーッな新たな妄想物語を展開させてやった。マジで疲れ溜まってんな。
でも妄想するくらいいいじゃん。こんなに頑張ってるんだし。
仕事はしんどかったけど、なんかすごい充実した毎日だった。
30になってこんな、「全国大会にかける高校球児の青春」みたいな毎日を送ることになろうとは。野球なんて授業でしかやった事ないけど。
「りゃめぇぇ、はりゃむぅぅぅ、ひゃらんじゃうぅぅ」
容赦ない腰遣いで下半身の辺りがばっちゅんばっちゅん言って、延々と続く激しい行為に俺はもはや呂律もまわらない。
俺の背中の下のシーツはもはや皺よりまくりで、黒崎の激しい突き上げに頭の方へ体が押し上げられていきそうだが黒崎の大きな手が俺の腰をがっちりつかんでそれを許さない。
今日も妄想は絶好調だ。
「もうしぬ、ひんじゃうぅぅ!」
「センパイ、えっろ」
天井を背に唇を舐める黒崎は、なにか暗い笑みを浮かべている。
セェクシィィィー!!
でもって肉食獣の目!
一糸まとわぬ黒崎の身体、すごい。
二の腕の辺りの筋肉たまんない。
腹筋カッコイイ。ちんこも男前。
もう全部想像以上。
うん、想像以上だな。
可愛がっている後輩が勝ちを確信した顔で、それはそれはくそ生意気に偉そうに言うから。
「じゃあお前が勝ったら抱かせてやるよ」
二人だけの年忘れの酒の席でそう1月の営業成績を賭けた。
その時の黒崎のあの顔。ゾクゾクきた。もうたまんねぇわ。
顔の良さにそんな態度でも見惚れてしまって、いつまでも眺めていたい気分だったが咄嗟にこの賭けを持ち出した俺、ホントえらい。
酔っぱらってたのに過去最高レベルの頭の回転!
俺すごい!
打てば響く勢いで欲望に忠実に従った俺、天才!
どっちに転んでも俺トク!
とは言え黒崎はノーマルだ。最近はとんと聞かないがかつて彼女もいた。
かくいう俺もこれまでは女の子が対象だったし、黒崎以外はムリなんだが。
よって黒崎が勝ったらいい肉でも食わせる事になるだろう。
ムーディーな焼肉店、予約しちゃうね。
カップルシートはさすがに予約しづらいからせっまい個室とかベストだわ。
膝が当たるくらいの距離で「これカップル用だな。男二人はきっついわ」とか言っちゃいながら、たまに擦れ合う膝頭に色々ビクビク反応しちゃったりして、せっかくのいい肉の味も分からないんだろうな。
俺が勝ったら?
酔った席の約束だ。忘れているかもしれないし、覚えていてもなかった事にされるか飯をおごるといった代替案を出してくるだろう。
だがそうはいかん。
俺が食いたいのはお前だ。
この一か月俺がどれだけ頑張ったと思う?
一応、営業課長補佐とか微妙な役がつけられてる俺は部署メンバーの成績は把握している。後輩だった黒崎も正確には部下だ。誰も「課長補佐」なんて面倒な呼び方はしないから黒崎からも相変わらず先輩って呼ばれてるけどそれがまた可愛い。
ドラマみたいに営業成績をグラフにして貼り出すような事はないが、各メンバーの成績グラフを見ながら部署ミーティングに出る立場。
黒崎は成績上位の常連で、それは俺も同じだけど管理職を兼任してるんで営業活動に専念できない。むしろ最近は部署の若手のフォローが増えてきている。
そんな!
そんな俺がですよ!
黒崎に勝つために頑張ったわけですよ!
忘れたなどとは言わさん。絶対にだ。
酒の力を借りてご褒美はもぎ取る。
嫌そうな顔で仕方なしの「でこちゅー」でも良し。
あわよくば泥酔を演じてがっつりディープなのをこっちからブチかますのも有り。むしろそうしたい。一回でいいから黒崎の舌を舐り倒したい。
殴られはしないと思う。たぶん。
めっちゃ怒られるだろうけど最終的には「もー、まじサイアク」と悪態をつきながらも黒崎は許してくれるはずだ。
共に(同じ部署で)過ごした6年の仲がそうしてくれるはず。
黒崎とのちゅーを夢見て馬車馬のように働いた。
仕事と並行してムーディーで狭い個室のあるちょっといい店のリサーチも怠らなかった。
疲れマラはちゅーの妄想でなだめた。
あと黒崎が勝った場合のおピンクバージョン。
オカズには事欠かなかった。
動揺してうろたえる黒崎に乗っかって腰を振りたくる。
男相手という認識で萎えられると元も子もないから黒崎の目は右手で覆い、左手で自分の口を抑えて声を堪えて。
そうすると腰が振りにくいから頭を黒崎の肩口に突っ込んで、まぁいわゆる三点倒立の原理。ちょっと違うか。
それでたまに黒崎の首元や耳を舐めたり噛んだりして。
そしたらイけそうでイけなくて焦れた黒崎が吹っ切れるわけよ。でもって狂ったようにズコバコ・ガンガンに下から突かれまくるの。
長身に引き締まったいい体の黒崎のちんこは体と同じようにめちゃくちゃかっこ良いはず。しかも俺の穴の為にあつらえた様なイイ形してるんですよ。
そこで俺は上司風吹かせて口先ばっかで謎に「ダメだ!」なんて言っちゃってさ。
そしたら当然「アンタが誘ってきたんだろうが! この淫乱!」ってキレた黒崎にこれまたぐちゃぐちゃに抱かれながら乳首ギリギリつねられたりするの。
いや、あんまり痛いのは嫌だけど。そこはこの男前がいい感じにぎりぎりラインを責めてくれるはず。
ふへ、ふへへ……
うっかり職場で妄想を展開させてしまって黒崎に引いた目で見られ、「無理しすぎじゃないですか」と心配されたが。
そのまま「お前とキスがしたくて頑張ってるんだよ」「先輩……」から始まるアーッな新たな妄想物語を展開させてやった。マジで疲れ溜まってんな。
でも妄想するくらいいいじゃん。こんなに頑張ってるんだし。
仕事はしんどかったけど、なんかすごい充実した毎日だった。
30になってこんな、「全国大会にかける高校球児の青春」みたいな毎日を送ることになろうとは。野球なんて授業でしかやった事ないけど。
「りゃめぇぇ、はりゃむぅぅぅ、ひゃらんじゃうぅぅ」
容赦ない腰遣いで下半身の辺りがばっちゅんばっちゅん言って、延々と続く激しい行為に俺はもはや呂律もまわらない。
俺の背中の下のシーツはもはや皺よりまくりで、黒崎の激しい突き上げに頭の方へ体が押し上げられていきそうだが黒崎の大きな手が俺の腰をがっちりつかんでそれを許さない。
今日も妄想は絶好調だ。
「もうしぬ、ひんじゃうぅぅ!」
「センパイ、えっろ」
天井を背に唇を舐める黒崎は、なにか暗い笑みを浮かべている。
セェクシィィィー!!
でもって肉食獣の目!
一糸まとわぬ黒崎の身体、すごい。
二の腕の辺りの筋肉たまんない。
腹筋カッコイイ。ちんこも男前。
もう全部想像以上。
うん、想像以上だな。
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