10 / 81
レオンハルトの物語
しおりを挟む
『レオンハルト視点』
僕の両親は王位継承者ではなかったが、優秀な雷の魔導士の家系だった。
貴族でもあり、魔導帝国の中では名の知れた一族だ。
家族よりも仕事人間で、前の雷の王位継承者の騎士で家に帰って来ない日も珍しくなかった。
僕は両親の愛情は知らないが、周りには使用人達がいるから寂しくはなかった。
でも愛情がいらないと言ったら嘘になる、使用人達も仕事で接しているだけで…それは本物ではない。
本当の愛情ってどんな感じなんだろう、興味だけならあった。
そんなある日僕は家の庭に出来た大きな切れ目を見つけた。
ジッと見つめていたら、ブラックホールのように吸い込まれそうだ。
この先が何処に繋がっているのか、想像も出来なかった。
入ってはいけないと心の中で分かっているのに、その真っ黒い空間に手を伸ばしていた。
一歩一歩前に進んで、僕の目の前が真っ黒に染まった。
そして、切れ目の先にあったのは見た事もない街だった。
騒がしい音にビックリして、目を丸くして固まった。
チカチカ光る電気からは魔力が全く感じられない。
流れる川にも水の精霊が一人もいない、そんな事あり得ない。
魔法が当たり前の僕にとって、初めて魔法がない国に足を踏み入れた。
ここが噂程度に聞いていた、人間が住む国なんだ。
知らない事を本ではなく現実で知る事が出来ると嬉しかった。
未知なる場所に対して、不安は感じていなかった。
そこで僕はいろんな人を見た、仲良く歩く三人の家族や友達同士で楽しげに話している人達。
その中でも、手を繋いで歩いている男女の姿があり幸せそうに見えた。
愛とは何なのか、本でしか見た事がなかった僕は興味が湧いた。
この国は愛が溢れている、いろんな種類の愛情が…
自分だけが知っているのはもったいないなと思い始めた。
早速切れ目に戻って、使用人達にさっき見た愛について話した。
人間の国の話をする僕に驚いていたが、楽しそうな顔を見て使用人達も笑顔になった。
両親も今は冷めているが、恋をして結ばれたから僕が居ると思っている。
僕もいつか誰かと恋をしたい、出来るかな…恋愛初心者の僕に。
僕の両親は王位継承者ではなかったが、優秀な雷の魔導士の家系だった。
貴族でもあり、魔導帝国の中では名の知れた一族だ。
家族よりも仕事人間で、前の雷の王位継承者の騎士で家に帰って来ない日も珍しくなかった。
僕は両親の愛情は知らないが、周りには使用人達がいるから寂しくはなかった。
でも愛情がいらないと言ったら嘘になる、使用人達も仕事で接しているだけで…それは本物ではない。
本当の愛情ってどんな感じなんだろう、興味だけならあった。
そんなある日僕は家の庭に出来た大きな切れ目を見つけた。
ジッと見つめていたら、ブラックホールのように吸い込まれそうだ。
この先が何処に繋がっているのか、想像も出来なかった。
入ってはいけないと心の中で分かっているのに、その真っ黒い空間に手を伸ばしていた。
一歩一歩前に進んで、僕の目の前が真っ黒に染まった。
そして、切れ目の先にあったのは見た事もない街だった。
騒がしい音にビックリして、目を丸くして固まった。
チカチカ光る電気からは魔力が全く感じられない。
流れる川にも水の精霊が一人もいない、そんな事あり得ない。
魔法が当たり前の僕にとって、初めて魔法がない国に足を踏み入れた。
ここが噂程度に聞いていた、人間が住む国なんだ。
知らない事を本ではなく現実で知る事が出来ると嬉しかった。
未知なる場所に対して、不安は感じていなかった。
そこで僕はいろんな人を見た、仲良く歩く三人の家族や友達同士で楽しげに話している人達。
その中でも、手を繋いで歩いている男女の姿があり幸せそうに見えた。
愛とは何なのか、本でしか見た事がなかった僕は興味が湧いた。
この国は愛が溢れている、いろんな種類の愛情が…
自分だけが知っているのはもったいないなと思い始めた。
早速切れ目に戻って、使用人達にさっき見た愛について話した。
人間の国の話をする僕に驚いていたが、楽しそうな顔を見て使用人達も笑顔になった。
両親も今は冷めているが、恋をして結ばれたから僕が居ると思っている。
僕もいつか誰かと恋をしたい、出来るかな…恋愛初心者の僕に。
15
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる