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第八話 カレー屋の従業員のバカタレー

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「なんで、糸織は僕の心が読めるんだ?」

「それは、、、、」

ゴクリ

「ずばり、勘なんです!」( ・´ー・`)ドヤァ

「なんじゃそりゃあ!」

   理由になってねぇじゃねぇか、コイツ何かあるに違いない。

~店員サイド~

「551と、よし開いた」

店員は金庫の鍵を開けていた。その中からは、空気だけで目から涙の出てくる辛いの塊が入っていた。

(おいおい、店長こんなカレーものどこで集めたんだよ、こりゃ日本人なら本当に火を噴くね。いや、死ぬね)

「そいそいそい、」

店員はカレーにスパイスを入れていくが、そのリズム感とはかけ離れ、カレーはもう我々の知っているものとはかけ離れてしまっていた。色はアケーのだ。

(ちょっと、トイレ、トイレ)

その場にダンディ店長がやって来た。

「どれどれ、上手く出来てるじゃないか。ここにいるだけで涙が出てくるぜ。さぶいぼがたってきた。」

ここで一発芸。

「いや、さぶいぼ超えて、鳥肌。いや、鳥肌超えて、ニワトリ。ピヨピヨ、ピヨピヨ。」

そのシーンを少し離れた所にいた店員が見ていた。

「何してんすか、店長。ちゃんと働いてください。」

   この時、店長は机の上に置いてあるカレーを見て疑問に思っていた。

(あのお客様、四人だったよね。なんで、六つあるの?)

「店長それですか?あちらの机のお客様が頼まれた甘いカレーですよ。私はシフトここまでなんで、お疲れ様でーす。」

「はーい。ってどれが辛いやつなん?」

(まぁ、ちょっとぐらいなら舐めても大丈夫かな?
   ペロッ。これは、激辛唐辛子の味!)

「ギョぇぇぇぇぇぇ!」

バタンッ

   何事かと店内がざわめき出す。その時、トイレに行っていた店員が帰ってきた。

「店長何寝てんすか?風邪引きますよ。あれ、これどれが辛いやつだっけ?まぁいっか、ちょっと食べたら辛いかどうか位食べたら気づくでしょ。苦情言ってきても謝りゃいいわけだし。」

   必死に野上くん達はそれは違うと身振り手振りを加えていた。しかし、それも虚しく。

(あぁ、あの子ら店長が言ってた知り合いッスね。応援してくれてるわ。グッジョブ!)

   野上くん達はかなり焦っていたが、もう既にそれは、テーブルまで届いていた。
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みんなの感想(1件)

スパークノークス

おもしろい!
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佐原さばく
2021.09.23 佐原さばく

ありがとうございます〜
これからも応援よろしくお願いします!

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