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第1章 転輪御伽草子モモタロウ
第3転 かぐや姫の転生者
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スーツの男達との追いかけっこを終えてから数十分後。俺は路地裏でカップ麺を啜っていた。コンビニで購入した担々麺だ。
「日本人って真面目だよなあ。こんな非常時でも働いているなんて」
この国どころか世界が壊滅したというのにコンビニは通常営業を続けていた。しかし、店員達は何も使命感に駆られて職場にいる訳ではない。「出勤するな」と指示されていないから普段通りに出勤しただけだ。この辺りは真面目というよりは日常とは違う行動ができないと言った方が正しい。
とはいえ、物流が殆ど途絶えた今となっては普段通りの営業という訳にもいかない。弁当もおにぎりも残らず売り切れであり、カップ麺も品薄だった。いずれ枯渇するだろう。
「どうしたもんかな……いつまでも逃げていられねえし」
カップ麺のスープを飲み干して一息を吐く。
神々に『桃太郎』の記憶を覚醒させられた時、俺は学校にいた。記憶を取り戻した直後、俺は脱兎の如く逃げ出した。このままでは決闘に連れていかれる事は明白だったからだ。逃げてどうなるか分からない。それでも殺し合いに参加させられる事への恐怖心が俺の足を動かしていた。
同級生には何も言わずに出ていった。突然逃走した自分をさぞ不審に思っただろうが、仕方ない。
「それにしても、こんなに動けるとは思わなかったな。我ながらビビるぜ」
先のビル間五十メートル走り幅跳び成功は俺自身にも意外だった。
魂とは肉体の設計図である。魂に刻まれた情報に従って肉体は構築されるのだ。輪廻転生者は前世の記憶に目覚めた時点でその肉体はそれまでのものから変異する。俺の肉体は既に高校生のそれではなくなっていた。
あまりに自然に変異したので自覚がなかったのだが、生前の経験値が自ずと肉体を動かした。考える前に「できる」という確信があった。その成果があの逃走劇だ。
「祖父ちゃんと祖母ちゃん、どうしているかな……」
俺は小学校に上がる以前に両親を亡くしている。その後は祖父母に引き取られて、以来十数年間一緒に暮らしてきた。学校を飛び出した後に電話で祖父母には逃げる事は伝えたが、詳しい事情までは説明している余裕はなかった。間違いなく二人とも俺を心配しているだろう。
「一旦様子を見に行くか。いや、あいつらが家に待ち伏せをしている可能性もあるな。だったらまずは遠目から見るだけでもするか」
もしかしたら待ち伏せはないかもしれないし、運がよければこちらの無事も伝えられるかもしれない。いずれにしても近くまで行ってみないと分からない事だ。
とにかく二人の無事を確認しよう。そう決意した矢先だった。
「――あら、思っていたより顔つきは整っているのね。凛々しいというよりも可愛らしいといった感じだけど」
路地裏に一人の少女が入ってきた。
艶のある黒髪は俺とは真逆のストレートで、腰の辺りまで伸ばしている。顔立ちは完全無欠と言っても過言ではない程の美少女だが、目つきだけは気だるげだ。身に着けたブレザーは袖が腕よりもやや長く、余っている。
薄汚い路地裏の空気が彼女の周囲だけ浄化されていく。そんなイメージを懐かせる程に異様な雰囲気が彼女にはあった。
「誰だ、お前? いきなり人の面品評しやがって」
「私は輪廻転生者達の協賛者。あの使えない連中の元締めよ」
使えない連中……あのスーツを着た男達か。酷い言い草だな。俺を捕まえられなかったから上司を呼んできた訳だな。
「全く、そんなに難題だとは思っていなかったんだけど。私の想定が甘かったのかしら? それとも伊達に輪廻転生者じゃないって訳かしら? 精神は現代っ子でも肉体は大英雄のそれって事かしらね」
「あいつらのか。……となると、お前はあいつらよりは手練れなのか?」
身構えつつ逃げ道を探る。ここは路地裏、前後に道は空いている。素直に後ろに逃げるか、それとも意表を突いて前に逃げて少女を躱すか。俺が思考を巡らせていた、その時だった。
「【蓬莱の玉の枝】よ」
突如、路面から樹が生えた。根は白銀、茎は黄金、実は真珠でできた鉱物の樹木だ。路地裏の前後に伸びた樹木は枝を内側に傾かせ、俺の退路を塞ぐ。
「は!? なんだぁ!?」
「ああ、そうそう。まだ私の名前を言っていなかったわね」
愕然とする俺に少女は遊惰な態度で名乗る。少女の右手には路面から生えているものと同じ樹木の枝が握られていた。
「私は『かぐや姫』の転生者。獣月宮竹よ。竹でいいわ」
「『かぐや姫』……!」
突然の有名人の登場に奥歯を擦り合わせる。
かぐや姫。
日本最古の物語にして世界最古級のSF小説『竹取物語』のヒロイン。光り輝く竹の中より現れた絶世の美女。幾人もの貴族を袖にした気高き貴人。地球の生まれではなく月の都より降り立った姫君だ。
かぐや姫の輪廻転生者――竹は左手をかざした。左掌の上には宝玉が光を放って宙に浮かんでいた。
「【龍の首の珠】よ」
宝玉が触れもせずに飛ぶ。刹那、俺は宝玉の光が龍の形になったのを見た。矢の速度で迫る宝玉を身を捻って避ける。目標を外した宝玉は急カーブを描いて反転し、再度俺を襲う。路面に手を突いて支えにし、更に身を捻じって宝玉を躱した。
「ふうん、当たらないわね。とても男子高校生とは思えない動きだわ。さすが前世は日本屈指の大英雄だったと言うべきかしら」
手元に宝玉を戻して竹が言う。称賛の言葉を口にしつつもその表情は淡白だ。
「そもそも前世に覚醒する前から喧嘩慣れしているって話だったわね、あんた。一般人が相手とはいえ百戦錬磨の経験値。戦闘に関してずぶの素人って訳でもないか」
「てめぇ、俺の過去を調べたやがったのか!」
「当然でしょう? これからスカウトする相手ですもの。情報は可能な限り集めてから顔を出すわ」
「誰が応じるかってんだ! ここから出しやがれ!」
「それなら私を倒すしかないわね」
竹の返しに俺の頬肉が歪んだのを感じる。
「……女を殴れってのかよ?」
「できないの? それなら諦めて私達と一緒に来て貰おうかしら」
「……ちっ」
舌打ちを零す。だが、やれというなら仕方ない。
次の瞬間――文字通りの瞬きの間に俺は竹の目と鼻の先にまで飛び掛かっていた。突き出された左掌は竹の右肩を押し倒すコースだ。
だが、その手が竹に届く事はなかった。
「【仏の御石の鉢】、【火鼠の皮衣】よ」
石鉢が竹と俺との間に浮かぶ。彼女の着ていたブレザーが赤く燐光を放つ。石鉢を基点にして光が溢れ、赤い燐光を混ざり合い、竹を包む壁となった。俺の拳は光の壁に遮られて止められた。
「龍よ」
直後、宝玉が俺の左こめかみを狙う。咄嗟に左腕を盾にする俺。宝玉が左前腕を横殴りにし、俺が壁に叩き付けられる。路面にずり落ちる寸前、鉱物の樹木が俺の下から生えた。枝が俺の足を絡め取らんと伸びる。
「くっ……!」
伸びる枝を蹴り飛ばして逃れる。だが、強引な動きをしたせいで無理な態勢になってしまった。
「【燕の子安貝】よ」
すぐさま竹が俺に接近する。突き出した左手首にはタカラガイの貝殻の腕飾りが巻き付いていた。貝殻から子守唄のような優しい音色を流れる。それを耳にした途端、俺の意識が急速に薄れていった。
「なっ……ち、くしょ……!」
碌な受け身も取れずに路面に落下する。痛みを覚える暇もなく、俺の意識は闇の中へと沈んだ。
「日本人って真面目だよなあ。こんな非常時でも働いているなんて」
この国どころか世界が壊滅したというのにコンビニは通常営業を続けていた。しかし、店員達は何も使命感に駆られて職場にいる訳ではない。「出勤するな」と指示されていないから普段通りに出勤しただけだ。この辺りは真面目というよりは日常とは違う行動ができないと言った方が正しい。
とはいえ、物流が殆ど途絶えた今となっては普段通りの営業という訳にもいかない。弁当もおにぎりも残らず売り切れであり、カップ麺も品薄だった。いずれ枯渇するだろう。
「どうしたもんかな……いつまでも逃げていられねえし」
カップ麺のスープを飲み干して一息を吐く。
神々に『桃太郎』の記憶を覚醒させられた時、俺は学校にいた。記憶を取り戻した直後、俺は脱兎の如く逃げ出した。このままでは決闘に連れていかれる事は明白だったからだ。逃げてどうなるか分からない。それでも殺し合いに参加させられる事への恐怖心が俺の足を動かしていた。
同級生には何も言わずに出ていった。突然逃走した自分をさぞ不審に思っただろうが、仕方ない。
「それにしても、こんなに動けるとは思わなかったな。我ながらビビるぜ」
先のビル間五十メートル走り幅跳び成功は俺自身にも意外だった。
魂とは肉体の設計図である。魂に刻まれた情報に従って肉体は構築されるのだ。輪廻転生者は前世の記憶に目覚めた時点でその肉体はそれまでのものから変異する。俺の肉体は既に高校生のそれではなくなっていた。
あまりに自然に変異したので自覚がなかったのだが、生前の経験値が自ずと肉体を動かした。考える前に「できる」という確信があった。その成果があの逃走劇だ。
「祖父ちゃんと祖母ちゃん、どうしているかな……」
俺は小学校に上がる以前に両親を亡くしている。その後は祖父母に引き取られて、以来十数年間一緒に暮らしてきた。学校を飛び出した後に電話で祖父母には逃げる事は伝えたが、詳しい事情までは説明している余裕はなかった。間違いなく二人とも俺を心配しているだろう。
「一旦様子を見に行くか。いや、あいつらが家に待ち伏せをしている可能性もあるな。だったらまずは遠目から見るだけでもするか」
もしかしたら待ち伏せはないかもしれないし、運がよければこちらの無事も伝えられるかもしれない。いずれにしても近くまで行ってみないと分からない事だ。
とにかく二人の無事を確認しよう。そう決意した矢先だった。
「――あら、思っていたより顔つきは整っているのね。凛々しいというよりも可愛らしいといった感じだけど」
路地裏に一人の少女が入ってきた。
艶のある黒髪は俺とは真逆のストレートで、腰の辺りまで伸ばしている。顔立ちは完全無欠と言っても過言ではない程の美少女だが、目つきだけは気だるげだ。身に着けたブレザーは袖が腕よりもやや長く、余っている。
薄汚い路地裏の空気が彼女の周囲だけ浄化されていく。そんなイメージを懐かせる程に異様な雰囲気が彼女にはあった。
「誰だ、お前? いきなり人の面品評しやがって」
「私は輪廻転生者達の協賛者。あの使えない連中の元締めよ」
使えない連中……あのスーツを着た男達か。酷い言い草だな。俺を捕まえられなかったから上司を呼んできた訳だな。
「全く、そんなに難題だとは思っていなかったんだけど。私の想定が甘かったのかしら? それとも伊達に輪廻転生者じゃないって訳かしら? 精神は現代っ子でも肉体は大英雄のそれって事かしらね」
「あいつらのか。……となると、お前はあいつらよりは手練れなのか?」
身構えつつ逃げ道を探る。ここは路地裏、前後に道は空いている。素直に後ろに逃げるか、それとも意表を突いて前に逃げて少女を躱すか。俺が思考を巡らせていた、その時だった。
「【蓬莱の玉の枝】よ」
突如、路面から樹が生えた。根は白銀、茎は黄金、実は真珠でできた鉱物の樹木だ。路地裏の前後に伸びた樹木は枝を内側に傾かせ、俺の退路を塞ぐ。
「は!? なんだぁ!?」
「ああ、そうそう。まだ私の名前を言っていなかったわね」
愕然とする俺に少女は遊惰な態度で名乗る。少女の右手には路面から生えているものと同じ樹木の枝が握られていた。
「私は『かぐや姫』の転生者。獣月宮竹よ。竹でいいわ」
「『かぐや姫』……!」
突然の有名人の登場に奥歯を擦り合わせる。
かぐや姫。
日本最古の物語にして世界最古級のSF小説『竹取物語』のヒロイン。光り輝く竹の中より現れた絶世の美女。幾人もの貴族を袖にした気高き貴人。地球の生まれではなく月の都より降り立った姫君だ。
かぐや姫の輪廻転生者――竹は左手をかざした。左掌の上には宝玉が光を放って宙に浮かんでいた。
「【龍の首の珠】よ」
宝玉が触れもせずに飛ぶ。刹那、俺は宝玉の光が龍の形になったのを見た。矢の速度で迫る宝玉を身を捻って避ける。目標を外した宝玉は急カーブを描いて反転し、再度俺を襲う。路面に手を突いて支えにし、更に身を捻じって宝玉を躱した。
「ふうん、当たらないわね。とても男子高校生とは思えない動きだわ。さすが前世は日本屈指の大英雄だったと言うべきかしら」
手元に宝玉を戻して竹が言う。称賛の言葉を口にしつつもその表情は淡白だ。
「そもそも前世に覚醒する前から喧嘩慣れしているって話だったわね、あんた。一般人が相手とはいえ百戦錬磨の経験値。戦闘に関してずぶの素人って訳でもないか」
「てめぇ、俺の過去を調べたやがったのか!」
「当然でしょう? これからスカウトする相手ですもの。情報は可能な限り集めてから顔を出すわ」
「誰が応じるかってんだ! ここから出しやがれ!」
「それなら私を倒すしかないわね」
竹の返しに俺の頬肉が歪んだのを感じる。
「……女を殴れってのかよ?」
「できないの? それなら諦めて私達と一緒に来て貰おうかしら」
「……ちっ」
舌打ちを零す。だが、やれというなら仕方ない。
次の瞬間――文字通りの瞬きの間に俺は竹の目と鼻の先にまで飛び掛かっていた。突き出された左掌は竹の右肩を押し倒すコースだ。
だが、その手が竹に届く事はなかった。
「【仏の御石の鉢】、【火鼠の皮衣】よ」
石鉢が竹と俺との間に浮かぶ。彼女の着ていたブレザーが赤く燐光を放つ。石鉢を基点にして光が溢れ、赤い燐光を混ざり合い、竹を包む壁となった。俺の拳は光の壁に遮られて止められた。
「龍よ」
直後、宝玉が俺の左こめかみを狙う。咄嗟に左腕を盾にする俺。宝玉が左前腕を横殴りにし、俺が壁に叩き付けられる。路面にずり落ちる寸前、鉱物の樹木が俺の下から生えた。枝が俺の足を絡め取らんと伸びる。
「くっ……!」
伸びる枝を蹴り飛ばして逃れる。だが、強引な動きをしたせいで無理な態勢になってしまった。
「【燕の子安貝】よ」
すぐさま竹が俺に接近する。突き出した左手首にはタカラガイの貝殻の腕飾りが巻き付いていた。貝殻から子守唄のような優しい音色を流れる。それを耳にした途端、俺の意識が急速に薄れていった。
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この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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