攻略対象に転生した俺が何故か溺愛されています

東院さち

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48 愛してる

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「甘すぎる――」

 息を吸って、呟いた。

「これで代わりになるかな」

 アルフォンスは、抱き着いている俺の尻をつかみ、二人の出したものを指に絡めて差し込んだ。

「アルフォンス?」
「結婚してから、って決めてたけど。サイラスはライファーやケヴィンまで虜にしてしまうから……、私のものにしてもいい?」

 内部を擦る刺激に背中が震えた。

「いいよ。アルは俺のものだから――」
「そうだね。私はサイラスのものでサイラスは私のものだ」

 息が上がる。汗が噴き出てくる。

「無理だったら言って」

 アルフォンスは執拗なくらい俺の尻の中を解した。一本から始まったけれど、苦しくて何本はいっているのかわからない。尻で感じるらしいとは聞いていたけれど、特に違和感しかない。

「そこっ……!」

 神経に電気が走ったような突然の衝撃に思わずアルフォンスの腕を握った。

「痛い?」
「ちが……ぅ、なんか――」
「いいんだね」

 さすが攻略対象者の筆頭、声が半端なく良い。ぐりぐりとアルフォンスの肩口に頭を擦り付けると、こめかみに宥めるようなキスをされた。宥められても収まるようなものじゃない。

「無理、達きたいのにっ、達けな……っ、ああぁっ!」

 自分の手で擦ると、簡単に達けた。
 さっきのとは違う奥の方で感じる快感と、前の射精の快感に俺は声を上げた。

「もぅ、達ったから……」

 触られると辛い。アルフォンスは、クスっと笑って動きを止めた。

「サイラスは意外と快楽に弱いね」

 意外も何もこんなの知らない。俺をどういう目で見てるんだ。

「お前と違って清いものでね」

 思わず声に出してしまった。俺のことをケヴィンやライファーを魅了してるみたいに言ったりするけど、どう考えてもアルフォンスの方だろう、それは。
 アルフォンスは俺のいない間、遊びまくってたに違いない。このレジェンド国は、魔法大国でもあるけれどR18ゲームの拠点だけあって風紀が緩いのだ。貴族御用達の風俗店も多いと聞く。
それとも、まさか聖女と——。

「どうした?」

 この顔で遊ぶなっていうほうが無理だな。放っておいても寄ってくるよな。

「いや、ちょっと疲れた……」

 国から馬を走らせて強行突破で駆けてきたからってことにしよう。本当のことだしな。
 アルフォンスは期待してるし、俺も途中でやめるつもりはなかったけれど、少しだけ冷静になってしまった。
 これが賢者タイムというものかもしれない。

「そうか、すまない。サイラス、私も初めてで。気持ちよくできなくてごめん。やはり書籍で勉強しただけじゃ難しいな」
「書籍?」
「この国は性に関する蔵書が豊富でね。同性でのやり方を勉強してたんだ。サイラスと結婚できないだろうと思っていたけど、期待だけは捨てられなくて——」

 ププッと思わず声に出して笑ってしまった。
 どうしようかと悩むアルフォンスに手を広げて抱きしめる。

「嘘、疲れたなんて嘘だ。アルがあんまり手慣れてたから、きっと色んな相手とヤッてたんだろうなって思ったら……」
「心配になったのか。手慣れて見えた?」
「ああ、最高に気持ちよかった」

 気持ちを込めて、アルフォンスに「しよう」と声を掛けた。

「サイラスは、私を舞い上がらせる天才だな。嫌は聞かないぞ」
「うん」

 アルフォンスは俺を寝台におろし、足を抱えて腰の下に枕を入れた。高くなった尻に頬ずりして、熱いアルフォンスの舌が潜り込んできた。

「あ、あっ! アル——。そこっ」

 身体が敏感になっている。ペチャペチャといやらしい水音が聞こえて、恥ずかしい。アルフォンスは尻だけでなく俺の性器も愛撫してくれて、指と舌で器用に中を暴いていく。

「熱くて、うねってる」
「アルフォンス——、もう十分だ……」

 名前を呼ぶと、嬉しそうにアルフォンスが顔を上げた。
 緑の目が濃い。壮絶な色気だ。
 俺を欲しがってるんだと思うと、腹の奥が疼いた。

「サイラス、私だけを選んで——」

 足の指先にキスして、懇願された。

「アルフォンスがいい」

 満たされた顔で微笑みを浮かべて、アルフォンスは俺の足の間に進む。

「サイラス、愛してるよ」

 力が入らない俺の膝を割り広げて、アルフォンスが腰を進めてきた。散々アルフォンスの涎でベタベタにされたそこに熱く硬いものが押し付けられた。

「アル、俺も愛してるよ」

 中に挿ってくる大きなそれをできるだけ力を抜いて迎えた。苦しくて、痛いけど心配そうに見つめるアルフォンスに笑う。

「サイラスっ」
「きつ……い。アル、ごめん力が抜け……ないっ」

 あんなにしてくれたのに、アルフォンスが大きくてみちみちと内臓を押し上げてくる。

「動きたくなるから、キスして……」

 堪えているような顔なのは、そういうことか。そろそろと動いてキスをした。さっき神経がむき出しになったような場所にゴリゴリとアルフォンスが押し付けられた。

「いいよ。……ああっ!」

 足の先まで痺れた。

「サイラス――」
 
 ギュウギュウとアルフォンスを締め付けながらも、俺はまな板の上の魚のように、いやエビのように身体をはねさせた。

「すまない――」

 アルフォンスが酷くショックを受けたような顔で謝る。
 俺は腹の中温かいものを感じて、アルフォンスが俺の中で達ったことに気づいた。

「アル……、すごいな」

 達したはずなのに、もう質量が増えてきた。そんなに早く復活するものだろうか。まだ半分というところだが、ちょうどいい。

「……言わないでくれ」
「ちょうどいいよ。動いて」

 ちょうどいいと言ったら恨みがましい目を向けられた。

「早くてすまない……」
「初めてなんだから気にするなよ。ちょうどいいって言うのは……、もう一回できるからちょうどいいってことだ」

 同じ男だから、あまり気にするようなことは言えない。
 アルフォンスは目を瞬き、納得したようにゆっくり動き始めた。キツキツで動くこともできなほどだった中が、アルフォンスの放ったもので濡れて、本当にちょうどいい。

「あ……あんっ、アル――。気持ちいい」

 一度達したせいか、アルフォンスも少し冷静になって俺の反応を見ている。
 痴態と呼ぶに相応しい俺の乱れる姿をみて、興奮しているアルフォンスが可愛いく思える。

「サイラス、一緒に―—」

 アルフォンスは俺の唇にキスをしながら俺の性器に手を伸ばす。高められた俺は、素直に頷いて最高の夜を閉じた。

「サイラス?」

 揺さぶられても、無理。目を開けていられない。
 さすが、王道のヒーローは違う。そう夢の中で納得した。

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