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15 孤児院にて
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「ようこそおいでくださいました、陛下」
アラーナの父アレント伯爵は、訪問する時間ではない早朝にやってきた国王を待たせることをよしとせず、慌てて居間に走りこんできた。後からきたカリーナが静かに頭を垂れる。
「こんな早い時間に申し訳ない」
アルベルトは、恐縮しきっているアレント伯爵に謝罪した。本当に早い時間なのだ。
「陛下! こんな早い時間にいらっしゃるなんて聞いておりませんよ。しかも、アラーナ様、泣かされました?」
アラーナとアルベルトが伯爵家に辿りついて直ぐに起きたとは思えないキッチリとした格好でシエラはアラーナに駆け寄る。目元が少しだけ赤いことに気付いたシエラは問いただそうと息をまく。
「違うの、シエラ。アルベルト様は悪くないのよ」
アラーナが弁解するのをシエラは微笑ましく思う。アラーナは、アルベルトが酷い事をしてもきっと庇うだろうわかっているからだ。
「アラーナ、着替えてきなさい」
アレント伯爵はアラーナにそう言い、シエラに目配せした。
「陛下、御前失礼いたします」
よくわからないままアルベルトを責めることもできないので、シエラはアラーナを促して部屋を退出した。
「陛下、朝食をご用意いたします」
アルベルトはアレント伯爵の言葉に頷き、後ろに立つアラーナの母を見つめた。
アラーナより、姉のマリーナに凛とした感じが似ているようだとアルベルトは思った。
「ああ、よろしく頼む。ヴァレリー・マルクスも同じように」
国王は、旅の供を半分だけ先に王城に返していたので、伯爵家を訪れたお付の数は少ない。ヴァレリー・マルクスは、近衛の第一隊長とはいえアルベルトの教育係でもあるので、同席するように命じる。
「承知いたしました」
アレント伯爵夫妻とアラーナ、シエラとアルベルトにヴァレリー・マルクスが揃って食事をしたが、楽しい時間となった。アルベルトは、アラーナを返せなくなったことを謝罪し、皆を驚かせた。状況からいっても、アルベルトが謝る事ではないのだ。
「リシェール・バルサムは、私の従兄弟であり友でもあります。早くマリーナ嬢を見つけたいと思っています」
二人がどういったいきさつで駆け落ちに踏み切ったのかよくわからないのはどちらも一緒だった。
「ありがとうございます」
アレント伯爵は、国王の謝罪にしきりに恐縮していたが、母親であるカリーナは穏やかに微笑みを浮かべていた。二人はアラーナを抱きしめ、「あなたの思うように生きなさい」とアラーナを送りだした。
アラーナを奪ってしまって心配していたがアレント伯爵夫人は、アルベルトが見ると少し色が白く、細かったが思っていたよりは元気そうだった。それだけで少し安心した。アラーナを悲しませたいわけではないからだ。
「お母様……」
アラーナは横に立つアルベルトの腕をそっと握って両親から離れる寂しさを堪えた。
「アラーナ、また来ればいい。アレント伯爵夫人もいつでもアラーナに会いにきてください」
アルベルトがそう言ってアラーナの手を握るとアラーナは頷き、そっと顔を俯けた。
国王(アルベルト)と娘(アラーナ)が帰った後、アレント夫妻は安心したように息を吐いた。
「アラーナは幸せそうでしたね」
「ああ。私達の娘だからね。きっと幸せになるよ」
「ええ。マリーナも早く見つかるといいのですけれど」
そんな風に二人で語りあったという。
***
「アラーナ、泣いているのか?」
「泣いてません、アルベルト様……」
涙は出ていないけれど、泣きそうなのを堪えているのはアルベルトが見てもわかる。
まだ十四歳なのだから無理もないと可哀想になりながら、それを強いているのは自分だということもわかっているから、アルベルトはアラーナの手を握る事しか出来なかった。
「アラーナ、大したものではないのだが、これを……」
視察の際に目に留まった髪飾りだった。アラーナに似合いそうだと思ったら、思わず手にとっていた。アラーナの新緑の色の瞳の色と似ていて、明るい色だが品がある。それは沢山の花弁をもつ薔薇の形をしていた。
「綺麗……」
思わずと口にしたのだろう言葉には喜びが溢れていた。
「つけていいか?」
頬を紅潮させ頷くアラーナの胡桃色の髪には違う髪飾りが飾ってあったが、それを取り、馬車に同乗していたシエラに渡し、アルベルトは自分が選んだものをそっと飾りつけた。
「ありがとうございます」
初めて男性からのプレゼントにまるで自分が淑女になったような気がしてアラーナは微笑んだ。初めてのプレゼントを大好きなアルベルトにもらえたことが嬉しくて仕方がなくて、視察先である孤児院に着くまでアラーナは直ぐに笑み崩れそうになる頬を何度も撫でるのだった。
アラーナも領地にある孤児院を慰問したことがある。けれど、大きさも人の多さも桁が違った。神殿の一部である孤児院には、二百人以上の子供がいるらしい。
「陛下、こんにちは」
沢山の子供たちに囲まれて挨拶をするアルベルトに花束を渡す子供は、見目もよかったが、とても賢そうだった。
「やあ、ゼイン」
アルベルトが花束をもらいながらゼインを呼ばれた子供の手をとり抱き上げると肩車で走っていってしまった。
「アルベルト様?」
アラーナはぼんやりと見送ってしまい、どうしようかと周りを見回した。
男の子達はアルベルトとゼインを追って一緒に走っていってしまったのだ。
「綺麗なお姫さま、なんていう名前?」
おしゃまな女の子たちがアラーナの周りを囲む。
「え、お姫様じゃないわ。アラーナよ」
「お姫様じゃないの? アラーナ様?」
お姫様というのは王族や侯爵家の姫とかのことだろうと思いアラーナがそう告げると少女たちは少しだけガッカリしてしまった。
「アラーナ様はお姫さまじゃなくて、お妃様になる方なのよ」
シエラがそういうと少女達は歓声を上げた。アラーナは少しだけその声に慄きながら、シエラを振り返った。
「お妃様ね。すごい!」
「アラーナ様ってお呼びするのよ」
少女達は十歳は超えていないようだが、彼女達にお妃様と呼ばれるのはアラーナには少し気が重いだろうと思ったので、そう告げたのだが、少女達は「アラーナ様、お話して! 国王様のことお話してください」とお願いをする。
その少女達の食いつきのよさに、アラーナは少しだけ戦々恐々とするのだった。嫉妬に目をギラギラさせている少女がいて、人の悪意に慣れていないアラーナは困ってしまった。そしてアルベルトがこんなに人気があることが誇らしく、自分の至らなさに少しだけ落ち込んだ。
シエラは落ち込むアラーナを慰めようとはしなかった。アラーナが育てば誰も文句を言えないだろうことはわかっていたし、社交界で味わう敵愾心はもっと暗くて大きいものだとわかっていたからだ。
アルベルト達が砂まみれになって帰ってきたとき、アラーナは既に途方にくれていた。アラーナを慕うものとアルベルトに恋焦がれるものたちで言い争っていたからだ。
「アルベルト様……」
アラーナの後ろでシエラが苦笑しているから、大したことではないだろうと思いながら、男の子達の集団にアラーナを紹介しようと引き寄せた。突然の動作に少し眩暈を起こしそうになっていた(緊張と困惑で貧血気味だった)アラーナが躓いたのをこれ幸いと、アルベルトは横抱きにアラーナを抱き上げた。
少女達から「キャー!!」と歓声のような悲鳴のような声が上がるのを無視して、アルベルトは男の子の集団にアラーナを見せ付けながら、「私の妃になる女だ」と告げ、その頬に軽いキスをした。
いきなり抱き上げられて、アルベルトから衆人環視の中、頬とはいえキスをされたアラーナは真っ赤になってアルベルトの胸に顔を隠すように抱きつき、更に男の子達の歓声も混ざって、その日の孤児院は普段では有り得ないくらい楽しげな笑いと歓声に包まれるのだった。
アラーナの父アレント伯爵は、訪問する時間ではない早朝にやってきた国王を待たせることをよしとせず、慌てて居間に走りこんできた。後からきたカリーナが静かに頭を垂れる。
「こんな早い時間に申し訳ない」
アルベルトは、恐縮しきっているアレント伯爵に謝罪した。本当に早い時間なのだ。
「陛下! こんな早い時間にいらっしゃるなんて聞いておりませんよ。しかも、アラーナ様、泣かされました?」
アラーナとアルベルトが伯爵家に辿りついて直ぐに起きたとは思えないキッチリとした格好でシエラはアラーナに駆け寄る。目元が少しだけ赤いことに気付いたシエラは問いただそうと息をまく。
「違うの、シエラ。アルベルト様は悪くないのよ」
アラーナが弁解するのをシエラは微笑ましく思う。アラーナは、アルベルトが酷い事をしてもきっと庇うだろうわかっているからだ。
「アラーナ、着替えてきなさい」
アレント伯爵はアラーナにそう言い、シエラに目配せした。
「陛下、御前失礼いたします」
よくわからないままアルベルトを責めることもできないので、シエラはアラーナを促して部屋を退出した。
「陛下、朝食をご用意いたします」
アルベルトはアレント伯爵の言葉に頷き、後ろに立つアラーナの母を見つめた。
アラーナより、姉のマリーナに凛とした感じが似ているようだとアルベルトは思った。
「ああ、よろしく頼む。ヴァレリー・マルクスも同じように」
国王は、旅の供を半分だけ先に王城に返していたので、伯爵家を訪れたお付の数は少ない。ヴァレリー・マルクスは、近衛の第一隊長とはいえアルベルトの教育係でもあるので、同席するように命じる。
「承知いたしました」
アレント伯爵夫妻とアラーナ、シエラとアルベルトにヴァレリー・マルクスが揃って食事をしたが、楽しい時間となった。アルベルトは、アラーナを返せなくなったことを謝罪し、皆を驚かせた。状況からいっても、アルベルトが謝る事ではないのだ。
「リシェール・バルサムは、私の従兄弟であり友でもあります。早くマリーナ嬢を見つけたいと思っています」
二人がどういったいきさつで駆け落ちに踏み切ったのかよくわからないのはどちらも一緒だった。
「ありがとうございます」
アレント伯爵は、国王の謝罪にしきりに恐縮していたが、母親であるカリーナは穏やかに微笑みを浮かべていた。二人はアラーナを抱きしめ、「あなたの思うように生きなさい」とアラーナを送りだした。
アラーナを奪ってしまって心配していたがアレント伯爵夫人は、アルベルトが見ると少し色が白く、細かったが思っていたよりは元気そうだった。それだけで少し安心した。アラーナを悲しませたいわけではないからだ。
「お母様……」
アラーナは横に立つアルベルトの腕をそっと握って両親から離れる寂しさを堪えた。
「アラーナ、また来ればいい。アレント伯爵夫人もいつでもアラーナに会いにきてください」
アルベルトがそう言ってアラーナの手を握るとアラーナは頷き、そっと顔を俯けた。
国王(アルベルト)と娘(アラーナ)が帰った後、アレント夫妻は安心したように息を吐いた。
「アラーナは幸せそうでしたね」
「ああ。私達の娘だからね。きっと幸せになるよ」
「ええ。マリーナも早く見つかるといいのですけれど」
そんな風に二人で語りあったという。
***
「アラーナ、泣いているのか?」
「泣いてません、アルベルト様……」
涙は出ていないけれど、泣きそうなのを堪えているのはアルベルトが見てもわかる。
まだ十四歳なのだから無理もないと可哀想になりながら、それを強いているのは自分だということもわかっているから、アルベルトはアラーナの手を握る事しか出来なかった。
「アラーナ、大したものではないのだが、これを……」
視察の際に目に留まった髪飾りだった。アラーナに似合いそうだと思ったら、思わず手にとっていた。アラーナの新緑の色の瞳の色と似ていて、明るい色だが品がある。それは沢山の花弁をもつ薔薇の形をしていた。
「綺麗……」
思わずと口にしたのだろう言葉には喜びが溢れていた。
「つけていいか?」
頬を紅潮させ頷くアラーナの胡桃色の髪には違う髪飾りが飾ってあったが、それを取り、馬車に同乗していたシエラに渡し、アルベルトは自分が選んだものをそっと飾りつけた。
「ありがとうございます」
初めて男性からのプレゼントにまるで自分が淑女になったような気がしてアラーナは微笑んだ。初めてのプレゼントを大好きなアルベルトにもらえたことが嬉しくて仕方がなくて、視察先である孤児院に着くまでアラーナは直ぐに笑み崩れそうになる頬を何度も撫でるのだった。
アラーナも領地にある孤児院を慰問したことがある。けれど、大きさも人の多さも桁が違った。神殿の一部である孤児院には、二百人以上の子供がいるらしい。
「陛下、こんにちは」
沢山の子供たちに囲まれて挨拶をするアルベルトに花束を渡す子供は、見目もよかったが、とても賢そうだった。
「やあ、ゼイン」
アルベルトが花束をもらいながらゼインを呼ばれた子供の手をとり抱き上げると肩車で走っていってしまった。
「アルベルト様?」
アラーナはぼんやりと見送ってしまい、どうしようかと周りを見回した。
男の子達はアルベルトとゼインを追って一緒に走っていってしまったのだ。
「綺麗なお姫さま、なんていう名前?」
おしゃまな女の子たちがアラーナの周りを囲む。
「え、お姫様じゃないわ。アラーナよ」
「お姫様じゃないの? アラーナ様?」
お姫様というのは王族や侯爵家の姫とかのことだろうと思いアラーナがそう告げると少女たちは少しだけガッカリしてしまった。
「アラーナ様はお姫さまじゃなくて、お妃様になる方なのよ」
シエラがそういうと少女達は歓声を上げた。アラーナは少しだけその声に慄きながら、シエラを振り返った。
「お妃様ね。すごい!」
「アラーナ様ってお呼びするのよ」
少女達は十歳は超えていないようだが、彼女達にお妃様と呼ばれるのはアラーナには少し気が重いだろうと思ったので、そう告げたのだが、少女達は「アラーナ様、お話して! 国王様のことお話してください」とお願いをする。
その少女達の食いつきのよさに、アラーナは少しだけ戦々恐々とするのだった。嫉妬に目をギラギラさせている少女がいて、人の悪意に慣れていないアラーナは困ってしまった。そしてアルベルトがこんなに人気があることが誇らしく、自分の至らなさに少しだけ落ち込んだ。
シエラは落ち込むアラーナを慰めようとはしなかった。アラーナが育てば誰も文句を言えないだろうことはわかっていたし、社交界で味わう敵愾心はもっと暗くて大きいものだとわかっていたからだ。
アルベルト達が砂まみれになって帰ってきたとき、アラーナは既に途方にくれていた。アラーナを慕うものとアルベルトに恋焦がれるものたちで言い争っていたからだ。
「アルベルト様……」
アラーナの後ろでシエラが苦笑しているから、大したことではないだろうと思いながら、男の子達の集団にアラーナを紹介しようと引き寄せた。突然の動作に少し眩暈を起こしそうになっていた(緊張と困惑で貧血気味だった)アラーナが躓いたのをこれ幸いと、アルベルトは横抱きにアラーナを抱き上げた。
少女達から「キャー!!」と歓声のような悲鳴のような声が上がるのを無視して、アルベルトは男の子の集団にアラーナを見せ付けながら、「私の妃になる女だ」と告げ、その頬に軽いキスをした。
いきなり抱き上げられて、アルベルトから衆人環視の中、頬とはいえキスをされたアラーナは真っ赤になってアルベルトの胸に顔を隠すように抱きつき、更に男の子達の歓声も混ざって、その日の孤児院は普段では有り得ないくらい楽しげな笑いと歓声に包まれるのだった。
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