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31 真相
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食事が終わり、宰相閣下の部屋の居間でお茶を頂いていると、「失礼します」と部屋の持ち主が入ってきた。
まだ挨拶もすましていないどころか、カシュー・ソダイの客間でアルベルトと何をしてしまったか思い出したアラーナは、真っ赤になったまま立ち上がり、カシュー・ソダイを迎えた。
「アラーナ様、よくおいでくださいました」
カシュー・ソダイは、多少は歳をとったとはいえ、まだまだ麗しい顔を満面の笑みに変えてアラーナの手をとって甲にキスの真似をする。
「宰相閣下、このたびは快く部屋を貸してくださってありがとうございました。お蔭さまで旅もとても楽しく……」
「カシュー・ソダイ、連れてきたのか?」
ソファに座ったままのアルベルトがアラーナの言葉を遮って、カシュー・ソダイに訊ねた。
噂のアルベルトの妾妃が来ているのだと、アラーナは気付いた。アルベルトに視線を移すと、安心しろというように鷹揚に頷いた。
「はい。ミリアム殿を連れてきました」
カシュー・ソダイの言葉にアラーナは違和感を覚えた。妾妃に対する言い方ではない。妾妃候補であったアラーナにさえ、カシュー・ソダイは丁寧な言葉遣いを忘れたことはない人だというのに。
不安がないわけではなかったが、側にシエラがいてくれるので我慢することができた。この時点では、アラーナの信頼はアルベルトよりも確実にシエラに寄せられている。
「入れ――」
アルベルトの命じる声に、扉の向こうから人の動く気配がした。
淡いオレンジのドレスが最初に目にとまって、入ってきた人物を見たアラーナは眩暈がした。一瞬、眩んだ身体をシエラが慌てて支えてくれた。
「アラーナ!」
アルベルトがシエラの反対側を支えてくれて、何とかアラーナは倒れずにすんだ。
息を詰めたアラーナに、アルベルトが心配そうに顔を覗き込む。
「あなたは……っ!」
「まて、ちょっと待て。アラーナ何を勘違いしているんだ――」
暴れて、アルベルトを振り切ろうとしたアラーナを心外だとアルベルトは抱き寄せた。
「こんな……小さな――」
「子供に何かするとでも思っているのか?」
きつく抱きしめられて、苦しくてアラーナは喘いだ。
「お前しかいらないと言ったのに、まだ不安だったのか? こんな子供に嫉妬したか?」
酷いとアラーナは泣きそうになりながら、アルベルトの背中を叩いた。
「アルベルト様はっ、……私のことが嫌いなのですか?」
「何故――?」
アラーナがどれだけ嫉妬深いかは告げたはずなのに、頬を寄せて嫉妬しているのかと聞くのだ。
「アルベルト様っ、やめっ……」
アラーナが嫉妬しているというのに、目がくらむ程に怒っているというのに、この男(アルベルト)は抱きしめたアラーナの首筋を舐めたのだ。
「はい。子供の前ですからね、止めてもらえませんか」
カシュー・ソダイの声と共に、シエラがトレーでアルベルトの頭を殴るのを見た少女が笑いだす。
我慢できないというようにコロコロと笑う少女をびっくりしたように皆が見つめる。
「笑った……」
侍女の誰かの呟きが響いた。思わずといった声にアラーナは、少女を改めて見た。
オレンジ色のドレスはとても似合っているもののその顔色は白く、やせ細っていた。
「アルベルト様?」
アラーナの戸惑う声に、アルベルトは頷いた。
「ミリアム、挨拶を」
笑いが何とか収まった少女は、ドレスを摘み「お初にお目にかかります、ミリアムと申します」とうって変わって表情の乏しい顔でアラーナに挨拶をした。先程の爆笑はなんだったのかと思うほどの静かな表情にアラーナは首を傾げ、「アラーナと申します」としか返せなかった。
「ミリアム、もういい――」
アルベルトの言葉にやはり表情のないまま頷いたミリアムは、風が吹けば倒れてしまうのではないかとアラーナには思えた。
「送ってきます。アラーナ様、ご自宅のおつもりでゆっくりなさってください」
カシュー・ソダイは、そう言ってミリアムを連れて部屋を出て行った。
「アルベルト様……」
アラーナは、ミリアムが正確な意味での妾妃でないことをやっと飲み込むことが出来た。
「アラーナを王城から返した後、あちこちの貴族から妾妃候補が送られてきたんだ。私がアラーナの胸が不満だといったから、来るのはボリューム満点の豊満な美女ばかりだったんだが、正直お前がいなくなってからの私はあまり食も進まず、眠れもぜずといった状態で、そんな気持ちにもなれず、持て余していた。そうしたら今度は何を勘違いしたのか……」
その当時を思い出したアルベルトがうんざりといった風にため息を吐く。アラーナはアルベルトの横に座り、手を繋がれた状態で話を聞いた。
「アルベルト様が好きなのはやはり子供なのではないかと、十二歳から十五歳くらいの少女たちが王城にやってくるようになったのですわ。もうアルベルト様は、ご自分の体調を整えることで精一杯だったらしくて女官長と宰相閣下が決めて、その少女達には二週間ほど行儀見習いと王城の見学などをしてもらって帰ってもらうことにしたそうです。今でも王城お嬢様ツアーとしてやっているんですって。貴族の令嬢であれば誰でも参加できるとあって人気なんですって」
カシュー・ソダイの提案だと直ぐにわかった。王家に親近感をもってもらうのに最適だからだ。
「そこにあのミリアムもやってきた。伯爵令嬢で、父親と一緒に来たらしい。その父親が帰り路で賊に襲われた……。母も兄弟もいないが、叔父がいるというので安心していたら、ミリアムが父親から渡された手紙を持っていたんだ」
内容は、自分の弟が家督を強奪しようとしていて、身の危険を感じるということ。弟が何といってもミリアムが王城にいる間に自分に何かあったときは、どうか娘を護ってほしいということが書いていた。
そうこうしているうちに、弟が姪を返してくれと言ってきた。後見として自分が姪の面倒をみるという。アルベルトが伯爵から預かったと断っても、弟はしつこかった。そこでミリアムを妾妃として匿うことにしたのだ。その後、アルベルトの手のものによって伯爵の弟の罪が明らかにされ、ミリアムは安全となったが、父を殺され表情を失い明らかに弱っていくミリアムを近親者のいない屋敷に帰すのは心配だということで、未だにアルベルトの妾妃として王城にいるのだった。
ミリアムは王の妾妃とはいってももちろん名前だけだ。実際のところは王の客人でしかない。
だからカシュー・ソダイも妾妃としてではなく、ただの伯爵令嬢として対応していたのだ。
「沢山の妾妃候補というのは……」
「多分ツアーに来た子たちのことじゃないかな?」
アラーナは、声も出せず自分の愚かさに打ちひしがれた。
「では、私の想いは……誰の邪魔にもなっていないというのですか?」
控えめなアラーナの言葉にアルベルトは堪らず頬を撫ぜた。頬を染め上目遣いでアルベルトを見つめる瞳が潤んだので、唇を寄せる。
「アラーナ……愛しているんだ――」
アラーナが瞳を閉じようとしたとき、シエラがコホンと咳払いをする。
「すいませんが、今からまた寝室に籠られるとこまります。アルベルト様、今日の祝賀には各国の祝いもきいていますし、アラーナは夜の舞踏会に出ることができませんが……よろしいのでしょうか」
「シエラ……、助かった――。アラーナ、舞踏会では私のパートナーとして、側にいるように」
「ですが、私のパートナーは……」
アラーナはカシュー・ソダイのパートナーとしてここに来たのだった。約束は約束だと思っていうとアルベルトは眉間にしわを寄せた。
けれども、シエラが慌てて「先生はアラーナのドレスを作るためにそう言っただけよ。アルベルト様の衣装と多分対にしていると思うのだけど」とアルベルトの怒りを鎮静化した。
「アラーナ――、私が王を続けるのも辞めるのもアラーナが決めればいい。私は、お前の夫でさえあれば、それでいい――」
「アルベルト様……」
「だから! もう直ぐにそういう雰囲気を作るのはやめてください!」
シエラが「もう止めませんからね」と怒鳴るがそれもなんだかこそばゆくアラーナには感じられた。
隣でアラーナの髪を撫でながら寄り添うアルベルトと、プンプンしながらもアラーナに「良かったわね」と喜んでくれるシエラに、もしかしたら私は夢をみているのかもしれない――、けれど夢なら醒めてほしくないとアラーナ―は願うのだった。
まだ挨拶もすましていないどころか、カシュー・ソダイの客間でアルベルトと何をしてしまったか思い出したアラーナは、真っ赤になったまま立ち上がり、カシュー・ソダイを迎えた。
「アラーナ様、よくおいでくださいました」
カシュー・ソダイは、多少は歳をとったとはいえ、まだまだ麗しい顔を満面の笑みに変えてアラーナの手をとって甲にキスの真似をする。
「宰相閣下、このたびは快く部屋を貸してくださってありがとうございました。お蔭さまで旅もとても楽しく……」
「カシュー・ソダイ、連れてきたのか?」
ソファに座ったままのアルベルトがアラーナの言葉を遮って、カシュー・ソダイに訊ねた。
噂のアルベルトの妾妃が来ているのだと、アラーナは気付いた。アルベルトに視線を移すと、安心しろというように鷹揚に頷いた。
「はい。ミリアム殿を連れてきました」
カシュー・ソダイの言葉にアラーナは違和感を覚えた。妾妃に対する言い方ではない。妾妃候補であったアラーナにさえ、カシュー・ソダイは丁寧な言葉遣いを忘れたことはない人だというのに。
不安がないわけではなかったが、側にシエラがいてくれるので我慢することができた。この時点では、アラーナの信頼はアルベルトよりも確実にシエラに寄せられている。
「入れ――」
アルベルトの命じる声に、扉の向こうから人の動く気配がした。
淡いオレンジのドレスが最初に目にとまって、入ってきた人物を見たアラーナは眩暈がした。一瞬、眩んだ身体をシエラが慌てて支えてくれた。
「アラーナ!」
アルベルトがシエラの反対側を支えてくれて、何とかアラーナは倒れずにすんだ。
息を詰めたアラーナに、アルベルトが心配そうに顔を覗き込む。
「あなたは……っ!」
「まて、ちょっと待て。アラーナ何を勘違いしているんだ――」
暴れて、アルベルトを振り切ろうとしたアラーナを心外だとアルベルトは抱き寄せた。
「こんな……小さな――」
「子供に何かするとでも思っているのか?」
きつく抱きしめられて、苦しくてアラーナは喘いだ。
「お前しかいらないと言ったのに、まだ不安だったのか? こんな子供に嫉妬したか?」
酷いとアラーナは泣きそうになりながら、アルベルトの背中を叩いた。
「アルベルト様はっ、……私のことが嫌いなのですか?」
「何故――?」
アラーナがどれだけ嫉妬深いかは告げたはずなのに、頬を寄せて嫉妬しているのかと聞くのだ。
「アルベルト様っ、やめっ……」
アラーナが嫉妬しているというのに、目がくらむ程に怒っているというのに、この男(アルベルト)は抱きしめたアラーナの首筋を舐めたのだ。
「はい。子供の前ですからね、止めてもらえませんか」
カシュー・ソダイの声と共に、シエラがトレーでアルベルトの頭を殴るのを見た少女が笑いだす。
我慢できないというようにコロコロと笑う少女をびっくりしたように皆が見つめる。
「笑った……」
侍女の誰かの呟きが響いた。思わずといった声にアラーナは、少女を改めて見た。
オレンジ色のドレスはとても似合っているもののその顔色は白く、やせ細っていた。
「アルベルト様?」
アラーナの戸惑う声に、アルベルトは頷いた。
「ミリアム、挨拶を」
笑いが何とか収まった少女は、ドレスを摘み「お初にお目にかかります、ミリアムと申します」とうって変わって表情の乏しい顔でアラーナに挨拶をした。先程の爆笑はなんだったのかと思うほどの静かな表情にアラーナは首を傾げ、「アラーナと申します」としか返せなかった。
「ミリアム、もういい――」
アルベルトの言葉にやはり表情のないまま頷いたミリアムは、風が吹けば倒れてしまうのではないかとアラーナには思えた。
「送ってきます。アラーナ様、ご自宅のおつもりでゆっくりなさってください」
カシュー・ソダイは、そう言ってミリアムを連れて部屋を出て行った。
「アルベルト様……」
アラーナは、ミリアムが正確な意味での妾妃でないことをやっと飲み込むことが出来た。
「アラーナを王城から返した後、あちこちの貴族から妾妃候補が送られてきたんだ。私がアラーナの胸が不満だといったから、来るのはボリューム満点の豊満な美女ばかりだったんだが、正直お前がいなくなってからの私はあまり食も進まず、眠れもぜずといった状態で、そんな気持ちにもなれず、持て余していた。そうしたら今度は何を勘違いしたのか……」
その当時を思い出したアルベルトがうんざりといった風にため息を吐く。アラーナはアルベルトの横に座り、手を繋がれた状態で話を聞いた。
「アルベルト様が好きなのはやはり子供なのではないかと、十二歳から十五歳くらいの少女たちが王城にやってくるようになったのですわ。もうアルベルト様は、ご自分の体調を整えることで精一杯だったらしくて女官長と宰相閣下が決めて、その少女達には二週間ほど行儀見習いと王城の見学などをしてもらって帰ってもらうことにしたそうです。今でも王城お嬢様ツアーとしてやっているんですって。貴族の令嬢であれば誰でも参加できるとあって人気なんですって」
カシュー・ソダイの提案だと直ぐにわかった。王家に親近感をもってもらうのに最適だからだ。
「そこにあのミリアムもやってきた。伯爵令嬢で、父親と一緒に来たらしい。その父親が帰り路で賊に襲われた……。母も兄弟もいないが、叔父がいるというので安心していたら、ミリアムが父親から渡された手紙を持っていたんだ」
内容は、自分の弟が家督を強奪しようとしていて、身の危険を感じるということ。弟が何といってもミリアムが王城にいる間に自分に何かあったときは、どうか娘を護ってほしいということが書いていた。
そうこうしているうちに、弟が姪を返してくれと言ってきた。後見として自分が姪の面倒をみるという。アルベルトが伯爵から預かったと断っても、弟はしつこかった。そこでミリアムを妾妃として匿うことにしたのだ。その後、アルベルトの手のものによって伯爵の弟の罪が明らかにされ、ミリアムは安全となったが、父を殺され表情を失い明らかに弱っていくミリアムを近親者のいない屋敷に帰すのは心配だということで、未だにアルベルトの妾妃として王城にいるのだった。
ミリアムは王の妾妃とはいってももちろん名前だけだ。実際のところは王の客人でしかない。
だからカシュー・ソダイも妾妃としてではなく、ただの伯爵令嬢として対応していたのだ。
「沢山の妾妃候補というのは……」
「多分ツアーに来た子たちのことじゃないかな?」
アラーナは、声も出せず自分の愚かさに打ちひしがれた。
「では、私の想いは……誰の邪魔にもなっていないというのですか?」
控えめなアラーナの言葉にアルベルトは堪らず頬を撫ぜた。頬を染め上目遣いでアルベルトを見つめる瞳が潤んだので、唇を寄せる。
「アラーナ……愛しているんだ――」
アラーナが瞳を閉じようとしたとき、シエラがコホンと咳払いをする。
「すいませんが、今からまた寝室に籠られるとこまります。アルベルト様、今日の祝賀には各国の祝いもきいていますし、アラーナは夜の舞踏会に出ることができませんが……よろしいのでしょうか」
「シエラ……、助かった――。アラーナ、舞踏会では私のパートナーとして、側にいるように」
「ですが、私のパートナーは……」
アラーナはカシュー・ソダイのパートナーとしてここに来たのだった。約束は約束だと思っていうとアルベルトは眉間にしわを寄せた。
けれども、シエラが慌てて「先生はアラーナのドレスを作るためにそう言っただけよ。アルベルト様の衣装と多分対にしていると思うのだけど」とアルベルトの怒りを鎮静化した。
「アラーナ――、私が王を続けるのも辞めるのもアラーナが決めればいい。私は、お前の夫でさえあれば、それでいい――」
「アルベルト様……」
「だから! もう直ぐにそういう雰囲気を作るのはやめてください!」
シエラが「もう止めませんからね」と怒鳴るがそれもなんだかこそばゆくアラーナには感じられた。
隣でアラーナの髪を撫でながら寄り添うアルベルトと、プンプンしながらもアラーナに「良かったわね」と喜んでくれるシエラに、もしかしたら私は夢をみているのかもしれない――、けれど夢なら醒めてほしくないとアラーナ―は願うのだった。
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