ふたりの愛らぶyou

三愛 紫月 (さんあい しづき)

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何歳?

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「どこにいるの?」

「くわよー、くわよー。」

「そっち行くなよ。」

小さな俺が、消えてしまった。

「たい?たい?」

戻ってきた。

「誰かいたの?」

「さーないふと(しらないひと)」

「近づくなよ。こっちで俺と」

「ちっちっ」

またどこかに行ってしまった。

「月(るい)、まだ暗い。灯りはないのか?星(ひかる)の元に帰ろう」

おじさんだよな?高校生と歩いてたおじさん。

星(ひかる)って、誰?

俺にとって、大切な人なのか?

「見えないよ。そっちからは、俺が見えるのか?」

「見えない。ワー」

どっか行ったのか?

「でれる。」

「どういう事?」

「月(るい)、出れる。少しだけ、外にでれる。」

「それ、なに?」


俺は、暗闇なのに?


「婆ちゃん、爺ちゃん、どこ?」

「月(るい)君、君は何歳?」

「えっ?誰?俺は、10歳。で、誰?何?」

知らない人が、二人いる。

駄目だ。なんか、眠たい。

「月(るい)、月(るい)」

「聞こえてるよ」

「知らない人がいた。二人も」

「思い出せよ」

「何を?」

「そんなの必要ないだろ?早くこっちこい。お前は楽になりたいんだろ?」

「行くな、月(るい)。」

「動けないんだよ。黒い水溜まりが離してくれない」

「ジっとしてろ。動くな」

「早くこっちに来い。何もかも忘れて、俺と幸せになろう。な、月?」

「行くな、栞とまた絵を…あー。」

何?どこ行った?


「しおりー。誰?」

「何歳、君は何歳?」

「えっ?17歳だけど。」

「しおりんを覚えてるの?」

「うん。栞は、俺の幼馴染み。ってか、君じゃなくて、君。栞に似てる。誰?」

「俺達、いとこ」

「いとこ?いるの聞いた事ないな。栞は?」

「しおり……今…」

駄目だ。声が遠い。

「くわよー、くわよー」

「月(るい)、待って」

小さな俺が、隣を通っていった。

腕を掴めなかった。

「月(るい)、まだそこにいる?」

「いるよ」

「でれないか、外に…。」

「動けない」

「人がいた。栞に似た人。いとこだって」

「華君と、晴海君に会ったのか?」

「誰、おっさん?」

「見えるのか?」

「見えない、感じるだけ。」

「疲れたから、眠るよ」

「ためー。ためー。」

「何でだよ?俺から、離れるだろ?すぐ月(るい)は」

「ためー。ためー。」

「ちゃんと喋れるようにならなきゃ、また痛い思いするんだぞ」

涙でてるのか?

嫌、感覚はない…。


「早くこいよ。俺からは、いけないんだよ。お前からこい。俺と1つになろうな?」


「駄目だよ。月」

「お前退屈なくせにでしゃばるな。欲しいのは、お前はこっちだ」

また、新しい俺が来たのか?

「退屈なの?」

「もらった愛が、優しすぎてつまらない。だけど、痛いのは嫌だ」

「嘘つくな。お前は、こっちを欲(ほっ)してる。俺は、ちゃんと知ってる。こっちこい」

「ためー。ためー。」

小さな月、何してんの?

「お前は、勇敢なのか、くそ兄貴に愛されてるからか…」

バチン

「あー。あー。リュリュ。リュリュ。たいよー。(いたいよー)たいよー。」

「大丈夫か?月(るい)。抱き締めてあげるよ。」

「ちっちっ、ちっちっ」

「退屈なら、行く方がいいのかな?」

「ためー。ためー。こちこち(こっち)ルルと…ルルと」

何、今の?

なんか、変な感じがしたけど…。

「月(るい)?」

小さな月(るい)、どこ行った?

お前がいないと俺は、存在出来ないよ。

「くわよー。」

いたのか…。

「くわよー。流星」

「言葉喋れるようになったの?」

「俺、退屈な愛が欲しい。くわよー」

「くっついたの?何歳の俺なの?」

「12歳だよ。くわよー。」

12歳と3歳の俺がくっついたたんだ。

「じゃあ、他のにもくっついてよ」

「出来ない。お前しか出来ない」

「話せるなら、星(ひかる)に会ってきてくれよ。」

「会ってどうするの?」

「ただいまを言ってきて、俺に愛を送ってきてもらって」

「リュリュは?」

「リュリュの愛は、熱くてみんな燃えちゃうよ」

「みんなで、1つになろう?こっちきて」

「無理」

真っ暗闇の中、黒い水溜まりで俺は動けない。

小さな俺だけが、唯一動けてる。

こっちきてよ。くっついたなら、そっちから…。


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