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凛の最初の話【1】
無理しないでいいから
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「もうちょっとしたら、起き上がる」
「龍ちゃん」
「なに?」
「もう、無理して私を抱かなくていいんだよ」
何言ってるのかな、私。
「無理なんかしてないよ」
「それなら、いいんだけど…」
「どうした?凛」
「何でもないよ」
セックスは、別の人とすればいいんじゃない?何て、酷い言葉が浮かんできた事を言えない。
浮気なんかさせない、許せないって言える人に私の気持ちは、きっと理解できない。
私も、13年前まではそう思っていたから…。
だけどね、13年妊娠しないとね。こうなるんだよ!
中に出されても無駄遣いで終わって、子孫繁栄も出来ないポンコツな体を抱えて…。それでも、龍ちゃんの子供が欲しいと望んでしまうから…。龍ちゃんとのセックスは、私にとって苦痛だ。
それなら、ただ快楽を与えられるセックスがしたい。沼のようなセックスがしたい。何も考えないでいい行為がしたい。
「もう、何も考えなくていいんだよ!凛」
ギュッーって抱き締められて泣いた。龍ちゃんとのキスは好き!抱き締められるのも好き!でも、妊娠に繋がる行為は全て嫌いだ。
龍ちゃんとの、セックスは嫌いだ。
「凛?」
「チューしよう」
「うん」
軽く唇を合わせて、ハムハムしたり舌先をいれたりする。
「可愛いね、凛」
そう言われてニコって笑った。
誰にもわかってもらえない。こんな変な気持ち。
龍ちゃんをこんなに愛してるのに、龍ちゃんとのセックスが嫌いなんて言えない。頭の中にこびりついた、セックス=妊娠を消せない。消せれば、好きになれるのに…。
「泣かないで、凛」
「ごめんね。ポンコツでごめんね」
「凛は、ポンコツ何かじゃないよ」
「ごめんね、龍ちゃんの赤ちゃん産めなくて」
「凛……。気にしないでいいから」
「龍ちゃんのお母さんは、孫を見たいって言ってたよ」
「そんなの昔の話だろ?」
「それでも、本音だよ」
「凛、別れたいってまた言うつもり?」
「別の人なら、龍ちゃんの子孫残してくれるかも知れないでしょ?」
「だから、いらないって前にも話したよね?」
わざと怒らしてる。
「嘘だよ!龍ちゃん。子供育てたいって言ってたじゃん」
「そんなの、5年以上前の話だろ?何で、今頃蒸し返すんだよ」
「だってもう、私といる以上選択肢ないじゃん!赤ちゃんは望めないんだよ」
「だから、俺は赤ちゃんが欲しくて凛と一緒になったわけじゃないから!凛だから、一緒になったって話したよね」
「でも、私じゃなかったら
龍ちゃんの赤ちゃん産んでくれるから」
「もういい!おりて」
龍ちゃんの上に乗ってた私を龍ちゃんは、おろした。
「龍ちゃん」
「なに?」
「もう、無理して私を抱かなくていいんだよ」
何言ってるのかな、私。
「無理なんかしてないよ」
「それなら、いいんだけど…」
「どうした?凛」
「何でもないよ」
セックスは、別の人とすればいいんじゃない?何て、酷い言葉が浮かんできた事を言えない。
浮気なんかさせない、許せないって言える人に私の気持ちは、きっと理解できない。
私も、13年前まではそう思っていたから…。
だけどね、13年妊娠しないとね。こうなるんだよ!
中に出されても無駄遣いで終わって、子孫繁栄も出来ないポンコツな体を抱えて…。それでも、龍ちゃんの子供が欲しいと望んでしまうから…。龍ちゃんとのセックスは、私にとって苦痛だ。
それなら、ただ快楽を与えられるセックスがしたい。沼のようなセックスがしたい。何も考えないでいい行為がしたい。
「もう、何も考えなくていいんだよ!凛」
ギュッーって抱き締められて泣いた。龍ちゃんとのキスは好き!抱き締められるのも好き!でも、妊娠に繋がる行為は全て嫌いだ。
龍ちゃんとの、セックスは嫌いだ。
「凛?」
「チューしよう」
「うん」
軽く唇を合わせて、ハムハムしたり舌先をいれたりする。
「可愛いね、凛」
そう言われてニコって笑った。
誰にもわかってもらえない。こんな変な気持ち。
龍ちゃんをこんなに愛してるのに、龍ちゃんとのセックスが嫌いなんて言えない。頭の中にこびりついた、セックス=妊娠を消せない。消せれば、好きになれるのに…。
「泣かないで、凛」
「ごめんね。ポンコツでごめんね」
「凛は、ポンコツ何かじゃないよ」
「ごめんね、龍ちゃんの赤ちゃん産めなくて」
「凛……。気にしないでいいから」
「龍ちゃんのお母さんは、孫を見たいって言ってたよ」
「そんなの昔の話だろ?」
「それでも、本音だよ」
「凛、別れたいってまた言うつもり?」
「別の人なら、龍ちゃんの子孫残してくれるかも知れないでしょ?」
「だから、いらないって前にも話したよね?」
わざと怒らしてる。
「嘘だよ!龍ちゃん。子供育てたいって言ってたじゃん」
「そんなの、5年以上前の話だろ?何で、今頃蒸し返すんだよ」
「だってもう、私といる以上選択肢ないじゃん!赤ちゃんは望めないんだよ」
「だから、俺は赤ちゃんが欲しくて凛と一緒になったわけじゃないから!凛だから、一緒になったって話したよね」
「でも、私じゃなかったら
龍ちゃんの赤ちゃん産んでくれるから」
「もういい!おりて」
龍ちゃんの上に乗ってた私を龍ちゃんは、おろした。
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