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凛の最初の話【1】
家来る?
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「ここじゃ嫌?」
その言葉に私は、頷いた。
「じゃあ、俺ん家(ち)来る?」
昔ならきっと断わってた。
でも、私は頷いてた。
「じゃあ、行こうか」
カラオケを出た。
並んで歩いて、電車に乗って拓夢の住むマンションにやってきた。
「どうぞ」
「お邪魔します」
広めのワンルームだった。
「シャワー浴びる?」
「うん」
「一緒に…」
「恥ずかしいから無理」
今さらながら、恥ずかしかった。自分が何をしようとしに来たのかわかっているくせに…。拓夢は、玄関で私を引き寄せて抱き締めてきた。
「可愛いいね、凛さん」
「何言ってんの」
「シャワー、そこだから!ユニットバスじゃないから」
「うん」
「バスタオルは、後で置いとくね」
「うん」
拓夢が離れてくれた。
私は、言われた通りにシャワーを浴びに行く。洗面所で服を脱いで、畳んだ。
【セックスするんだ。】お風呂場に入って、シャワーを捻った。【昨日会った人間とセックスしちゃうんだ…。尻軽だな私】そう思ったら笑えてきた。私は、鏡に映る自分を見つめる。三年前から、自宅で鍛え始めたとはいえまだまだおばさん体型だ。よく、こんな体で若い男に抱かれようと思っている。でも、何も考えられないぐらい抱かれたい。知らない人に、このポンコツの体をあげたかった。こんな体でも役にたつって思われたかった。
ボディソープを手に乗っけて、体を丁寧に洗った。肉体を貪り食うだけの空しい関係を味わいたい。頭の中にセックスしかないだけの感覚を味わいたい。わかる?わからないよね…。誰にも…。【赤ちゃん、赤ちゃん、赤ちゃん…】そんなセックスをやめる為に抱かれるんだよ、私。
ガタン………。
シャワーから上がるとバスタオルが置かれていた。私は、丁寧に体を拭いた。
バスタオルを体に巻き付けて上がった。
「お水どうぞ」
「ありがとう」
「俺も入ってくるね」
「うん」
私は、テーブルに置かれたお水を飲んだ。遮光カーテンのお陰で、電気をつけないと暗いらしい。何もない部屋。音楽の物が置かれてる部屋。ゴクゴクと水を飲んだ。暫くして、バスタオルを巻いた拓夢がやってきた。うっすらと腹筋がある。細マッチョだった。お水を飲んでる。
「電気消そうか?」
「うん」
拓夢は、パチンと電気を消した。
「こっち」
手をひかれて、ベッドにやってきた。
「真っ暗がいい?」
「うん」
「誰とでもするの」
「初めてだよ」
「結婚して、どれくらい?」
「13年」
「何で、しようとしてる?」
「赤ちゃんの事、考えたくないから」
拓夢は、サイドテーブルの引き出しから避妊具を取り出していた。
「前のだから使えるかな?」
「大丈夫じゃない。避妊しなくたって妊娠しないし」
「それは、駄目。ちゃんとするのは、当たり前だよ。病気防いだりするんだから」
「そうだね」
病気あるかも知れないよね。お互いに……。
その言葉に私は、頷いた。
「じゃあ、俺ん家(ち)来る?」
昔ならきっと断わってた。
でも、私は頷いてた。
「じゃあ、行こうか」
カラオケを出た。
並んで歩いて、電車に乗って拓夢の住むマンションにやってきた。
「どうぞ」
「お邪魔します」
広めのワンルームだった。
「シャワー浴びる?」
「うん」
「一緒に…」
「恥ずかしいから無理」
今さらながら、恥ずかしかった。自分が何をしようとしに来たのかわかっているくせに…。拓夢は、玄関で私を引き寄せて抱き締めてきた。
「可愛いいね、凛さん」
「何言ってんの」
「シャワー、そこだから!ユニットバスじゃないから」
「うん」
「バスタオルは、後で置いとくね」
「うん」
拓夢が離れてくれた。
私は、言われた通りにシャワーを浴びに行く。洗面所で服を脱いで、畳んだ。
【セックスするんだ。】お風呂場に入って、シャワーを捻った。【昨日会った人間とセックスしちゃうんだ…。尻軽だな私】そう思ったら笑えてきた。私は、鏡に映る自分を見つめる。三年前から、自宅で鍛え始めたとはいえまだまだおばさん体型だ。よく、こんな体で若い男に抱かれようと思っている。でも、何も考えられないぐらい抱かれたい。知らない人に、このポンコツの体をあげたかった。こんな体でも役にたつって思われたかった。
ボディソープを手に乗っけて、体を丁寧に洗った。肉体を貪り食うだけの空しい関係を味わいたい。頭の中にセックスしかないだけの感覚を味わいたい。わかる?わからないよね…。誰にも…。【赤ちゃん、赤ちゃん、赤ちゃん…】そんなセックスをやめる為に抱かれるんだよ、私。
ガタン………。
シャワーから上がるとバスタオルが置かれていた。私は、丁寧に体を拭いた。
バスタオルを体に巻き付けて上がった。
「お水どうぞ」
「ありがとう」
「俺も入ってくるね」
「うん」
私は、テーブルに置かれたお水を飲んだ。遮光カーテンのお陰で、電気をつけないと暗いらしい。何もない部屋。音楽の物が置かれてる部屋。ゴクゴクと水を飲んだ。暫くして、バスタオルを巻いた拓夢がやってきた。うっすらと腹筋がある。細マッチョだった。お水を飲んでる。
「電気消そうか?」
「うん」
拓夢は、パチンと電気を消した。
「こっち」
手をひかれて、ベッドにやってきた。
「真っ暗がいい?」
「うん」
「誰とでもするの」
「初めてだよ」
「結婚して、どれくらい?」
「13年」
「何で、しようとしてる?」
「赤ちゃんの事、考えたくないから」
拓夢は、サイドテーブルの引き出しから避妊具を取り出していた。
「前のだから使えるかな?」
「大丈夫じゃない。避妊しなくたって妊娠しないし」
「それは、駄目。ちゃんとするのは、当たり前だよ。病気防いだりするんだから」
「そうだね」
病気あるかも知れないよね。お互いに……。
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