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拓夢の最後の話2

最後だからたくさん

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「これ、持ったままはさすがに」

「わかる!俺も嫌だな」

「大変だね、撮影って」

「そうだな」

俺は、凛をゆっくりと倒した。凛は、笑ってくれる。

「不細工に映ってるでしょ?」

「嫌、綺麗だよ」

「こっちもいい感じだよ」

「もう置いて」

「映らないよ」

「映らなくたっていいから」

俺は、凛の手からスマホを取り上げて、俺のスマホと一緒に枕の横に並べて置いた。

「いいの?」

「声が入ってる」

「拓夢」

凛は、俺の頬に左手を当ててくる。

「どうした?」

「もう二度とこんな風になれなくても、私を忘れないで」

「忘れるわけないだろ?」

凛は、泣いてる。

「拓夢の時間の進め方と私は違う。私の中で拓夢は、存在し続けるけど…。拓夢は、素敵な人が出来たら私なんか忘れちゃうんだよ」

「そんなわけないだろ」

俺は、頬にある凛の手を握りしめる。

「だから、覚えていて!頭の片隅にだけでいいから、存在させていて」

「片隅じゃなくて、いる!俺だって、凛と一緒になりたいんだ」

「拓夢は、幸せにならなくちゃ!私みたいな人じゃなくて!もっと若くて素敵な人見つけなきゃ」

凛は、そう言って笑ってる。俺は、涙で視界が滲んでく。

「言うなよ!今日だけは、言うな」

涙がポトポト凛の顔に落ちてく。凛は、両手を俺の頬に当てて親指で涙を拭ってる。

「拓夢」

「何?」

「忘れさせて!私の体がポンコツじゃないって教えて」

「ポンコツじゃないよ!だって、俺。凛でこうなるんだ」

俺は、凛の手をそれに置いた。

「今なったの?」

「そうだよ!凛が忘れさせてって言うから」

「忘れさせて」

そう言って、凛はそれに触れてくれてる。

「忘れさせてやる!嫌な事、全部」

「拓夢も吐き出して、私に全部」

「うん!愛してる、凛」

「私も愛してる」

ドラマや映画のワンシーンのように、俺の頭の中に凛の為に作ったSNOWROSEの曲が流れ出す。俺は、避妊具をとってはめた。凛の足を広げさせて間に入る。
凛の両手に手を合わせて繋いだら、ゆっくりと唇を重ねる。そこから、ゆっくりと唇を這わせて下がっていく。凛の体が、ビクッと跳ねるのを感じる。

「んんっ、ハァ」

「欲しい?」

「うん」

俺は、凛の敏感な場所を刺激する。

「アァッッ」

可愛い凛の声に、興奮してる。

「欲しい?」

「欲しい」

「ちゃんと言って」

「拓夢が、欲しい」

「ゆっくりはいるよ」

「うん」

俺は、凛の中にゆっくり入ってく。

「ヤァッ」

「気持ちいい?」

「うん」

俺は、凛にキスをしてさらに深くはいる。

「んんっ、ハァ」

ゆっくりと丁寧に動いてく。そして、だんだんと早くしていく。さっきとは違って忘れさせるように激しくする。

「んんっ、ハァ、ハァ」

『アー、ハァ、ッッ』

俺達の声は、重なり合って…。凛と同時に果てていた。
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