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エピローグ~月と星の交わる場所へ~【凛と拓夢の話2】
凛の痛みや悲しみを…【拓夢】
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俺が、凛の痛みや悲しみを拭ってあげられるのだろうか?凛の話を聞きながら俺は不安に感じていた。凛達夫婦が元に戻れたかもしれないのに…。俺は、それを邪魔した。
「凛」
「元通りなんて無理なのにね」
泣いてる凛の涙を拭ってあげる。
「私が龍ちゃんを最初に裏切ったの…」
「違う。俺から、誘ったんだ」
凛は、頬にある俺の手を握りしめる。
「拓夢が誘ったとしても、悪いのは私だよ。結婚してるのに、拓夢を巻き込んだんだから」
「違う。俺は、巻き込まれたかったんだ」
凛の言葉に俺は首を横に振った。
「凛の人生に関わりたいって思ったんだよ。だから、俺が悪いんだ」
凛との日々は、俺の絶望を拭ってくれた。
「ごめんね、私。また来る」
凛は、何かを思い出したようにそう言った。
「帰るって事?」
「そうしようと思ったけど…。今、帰っちゃ駄目だよね。龍ちゃんをまた傷つけちゃう」
そう言って凛は、帰るのをやめた。
「傷つけたくないんだな」
俺の言葉に、凛は頷いた。
「今更、どの口が言うんだって思ったでしょ?」
そう言って、凛は俺の頬に手を当ててくる。
「思ってないよ」
俺は、そう言って笑った。
「龍ちゃんはね。前に、彼女に傷つけられたの。だから、付き合うなら龍ちゃんを私は傷つけないって決めてたのにね」
凛は、そう言って涙をポロポロと流し始める。俺は、黙って凛を抱き締める。
「私、次に龍ちゃんの元に戻ったら…。もう二度と拓夢と二人では会わない。ごめんね」
「わかってる」
俺は、凛の背中を優しく擦る。
「もう二度と龍ちゃんを傷つけたくないの。元に戻れなくなっても…」
その言葉に俺は、「わかった」と言った。
「ごめんね。拓夢が絶望を拭ってくれたのに…。ごめんね」
「いいんだ。そんな事を凛は気にしなくていいんだよ」
俺は、そう言って凛を抱き締める。本当は、悲しくて苦しくて…。凛とずっといたい。
でも、それは凛の為にはならない事で…。
旦那さんを傷つける事を凛が望んでいないのだから…。
「拓夢との時間で、私。前を向けるようになりたい…」
「うん」
「少しは、変われるかな?」
「大丈夫だよ!凛なら…」
俺の言葉に、凛は「うん」と言ってくれる。
「出来るだけ力になるから…」
これが、最後なら…。俺は、凛の力になりたかった。
「餃子焼くね」
凛は、そう言って俺から離れようとするから俺は抱き締めてる腕を離した。
さっき一緒に作った餃子を凛は、フライパンに並べていく。それを見ていると凛はやっぱり主婦なんだなと思った。旦那さんが羨ましい気持ちはなくならないんだと思った。
俺は、どんな形でも凛の傍にいたいのがわかる。どんな凛でも傍にいたいのがわかる。
「凛」
「元通りなんて無理なのにね」
泣いてる凛の涙を拭ってあげる。
「私が龍ちゃんを最初に裏切ったの…」
「違う。俺から、誘ったんだ」
凛は、頬にある俺の手を握りしめる。
「拓夢が誘ったとしても、悪いのは私だよ。結婚してるのに、拓夢を巻き込んだんだから」
「違う。俺は、巻き込まれたかったんだ」
凛の言葉に俺は首を横に振った。
「凛の人生に関わりたいって思ったんだよ。だから、俺が悪いんだ」
凛との日々は、俺の絶望を拭ってくれた。
「ごめんね、私。また来る」
凛は、何かを思い出したようにそう言った。
「帰るって事?」
「そうしようと思ったけど…。今、帰っちゃ駄目だよね。龍ちゃんをまた傷つけちゃう」
そう言って凛は、帰るのをやめた。
「傷つけたくないんだな」
俺の言葉に、凛は頷いた。
「今更、どの口が言うんだって思ったでしょ?」
そう言って、凛は俺の頬に手を当ててくる。
「思ってないよ」
俺は、そう言って笑った。
「龍ちゃんはね。前に、彼女に傷つけられたの。だから、付き合うなら龍ちゃんを私は傷つけないって決めてたのにね」
凛は、そう言って涙をポロポロと流し始める。俺は、黙って凛を抱き締める。
「私、次に龍ちゃんの元に戻ったら…。もう二度と拓夢と二人では会わない。ごめんね」
「わかってる」
俺は、凛の背中を優しく擦る。
「もう二度と龍ちゃんを傷つけたくないの。元に戻れなくなっても…」
その言葉に俺は、「わかった」と言った。
「ごめんね。拓夢が絶望を拭ってくれたのに…。ごめんね」
「いいんだ。そんな事を凛は気にしなくていいんだよ」
俺は、そう言って凛を抱き締める。本当は、悲しくて苦しくて…。凛とずっといたい。
でも、それは凛の為にはならない事で…。
旦那さんを傷つける事を凛が望んでいないのだから…。
「拓夢との時間で、私。前を向けるようになりたい…」
「うん」
「少しは、変われるかな?」
「大丈夫だよ!凛なら…」
俺の言葉に、凛は「うん」と言ってくれる。
「出来るだけ力になるから…」
これが、最後なら…。俺は、凛の力になりたかった。
「餃子焼くね」
凛は、そう言って俺から離れようとするから俺は抱き締めてる腕を離した。
さっき一緒に作った餃子を凛は、フライパンに並べていく。それを見ていると凛はやっぱり主婦なんだなと思った。旦那さんが羨ましい気持ちはなくならないんだと思った。
俺は、どんな形でも凛の傍にいたいのがわかる。どんな凛でも傍にいたいのがわかる。
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