40 / 94
宝珠の視点
宮部さんの想い
しおりを挟む
喜与恵が、去ったのを見つめていた。
「ここに、呼ばれたのは理由があったのですよね。三日月さん」
「まだ、言わないでおこうと思いましたが、宮部さんはやはり察しがいい方ですね。」
私の言葉に、宮部さんは笑った。
「光珠さんも、そうだったのですね?麗奈さんと再会できるのですか?」
「宮部さんは、やはり察しがいいですね。光珠が、彼女ともし関係を結んだらどうしますか?」
「いいと思います。私は、光珠さんの痛みを聞きました。麗奈さんを亡くして20年間、前に進めなかった事も知ってます。私ね、三日月さんと色んな幽体の声を届けて思っていたんです。前に進めないのは、お互い同じだって!だから、光珠さんが前に進む為に必要ならやるべきですよ。私なんかの事を気にしないで」
「ヤキモチ妬いたりしないのですか?」
宮部さんは、フフフと笑って空を見てる。
「妬いてどうなりますか?彼女は、生きていないのですよ。彼女は、もう光珠さんと一緒に歩いて行く事は出来ないのですよ。例え、人形になったとしても…。」
「そうですね。その通りですね」
「光珠さんは、麗奈さんと赤ちゃんと生きて行きたかったんですよ。ずっと…。なのに、亡くなってしまった。後悔しない日なんて一日もなかったと思います。それが、わかるからこそ。もう一度会えるなら、私は応援したいです。身体中に彼女を刻み付けて欲しいです。あの日、私が三日月さんに望んだように…。」
「宮部さん、やっぱり素敵な人ですね。宮部さんは…」
私の言葉に、宮部さんは笑っている。
「三日月さん、ひかりちゃんが人形になるのですか?」
「そちらも、気づきましたか。」
「はい、なんとなくですが…。」
「本日の夜に引き取りに来られるようですよ。彼に、お会いしますか?本当は、ゐ空さんにはいつか宮部さんが乗り越えた時に伝えて欲しいと言われたのですが…。宮部さんは、察しがいいと思ったので、宮部さんと話して決めようと思いました。」
「会いたいです。私、彼に会います。乗り越えれたか、どうかわかりません。ただ、前に進みたいです。駄目でしょうか?三日月さん」
「いえ、いいと思いますよ。」
「奥さんも来るのでしょうか?」
「いえ、奥さんは体調を崩して入院をしているようです。明日が退院のようで、ひかりちゃんを連れて帰りたいという連絡が私達が来る前にきたそうですよ。」
「乗り越えなさいって、メッセージですね」
宮部さんは、そう言って笑っていた。
「怖いなら、光珠と一緒に…」
宮部さんは、首を横に振る。
「一人で行けますか?」
「だって、ひかりちゃんは私と彼の子ですよ!向き合いますよ。私は、少しでも前に進みたいんです。」
「私は、宮部さんを好きになれてよかったです。宮部さんは、本当に素敵な人ですよ。普通は、前に進む事が怖いんです。過去を振り替えるのは簡単だけど、未来に歩いて行くのは難しい。」
宮部さんは、私の腕を掴んだ。
「どうしました?」
「本当は、三日月さんを失いたくないって思っていたんです。光珠さんとデートをしていた時は、ずっとそう思っていた。今は、こうやって三日月さんの腕を掴んでも何とも思わないのにね。でも、それが驚く程…悲しかった。」
宮部さんは、涙を浮かべながら私を見つめる。
「前に、ベビー用品売り場の近くを通った時に幽体さんの話をしてくれたのを覚えてますか?」
「はい、覚えていますよ。」
「私ね、その話が理解できたんです。」
「色褪せたって事ですか?」
宮部さんは、私の腕をギュッと掴んだ。
「いや、光珠に怒られちゃうからね」
「色褪せたんです。三日月さんが…。」
宮部さんは、泣いてしまった。
宮部さんは、私がいなくなって光珠に出会い、すぐにそっちに気持ちがいったのだと思っていた。
でも、そうじゃなかったのだ。
今の私は、宮部さんを抱き締めてあげる事も出来る。
でも、光珠や喜与恵に申し訳ない。
「ここに、呼ばれたのは理由があったのですよね。三日月さん」
「まだ、言わないでおこうと思いましたが、宮部さんはやはり察しがいい方ですね。」
私の言葉に、宮部さんは笑った。
「光珠さんも、そうだったのですね?麗奈さんと再会できるのですか?」
「宮部さんは、やはり察しがいいですね。光珠が、彼女ともし関係を結んだらどうしますか?」
「いいと思います。私は、光珠さんの痛みを聞きました。麗奈さんを亡くして20年間、前に進めなかった事も知ってます。私ね、三日月さんと色んな幽体の声を届けて思っていたんです。前に進めないのは、お互い同じだって!だから、光珠さんが前に進む為に必要ならやるべきですよ。私なんかの事を気にしないで」
「ヤキモチ妬いたりしないのですか?」
宮部さんは、フフフと笑って空を見てる。
「妬いてどうなりますか?彼女は、生きていないのですよ。彼女は、もう光珠さんと一緒に歩いて行く事は出来ないのですよ。例え、人形になったとしても…。」
「そうですね。その通りですね」
「光珠さんは、麗奈さんと赤ちゃんと生きて行きたかったんですよ。ずっと…。なのに、亡くなってしまった。後悔しない日なんて一日もなかったと思います。それが、わかるからこそ。もう一度会えるなら、私は応援したいです。身体中に彼女を刻み付けて欲しいです。あの日、私が三日月さんに望んだように…。」
「宮部さん、やっぱり素敵な人ですね。宮部さんは…」
私の言葉に、宮部さんは笑っている。
「三日月さん、ひかりちゃんが人形になるのですか?」
「そちらも、気づきましたか。」
「はい、なんとなくですが…。」
「本日の夜に引き取りに来られるようですよ。彼に、お会いしますか?本当は、ゐ空さんにはいつか宮部さんが乗り越えた時に伝えて欲しいと言われたのですが…。宮部さんは、察しがいいと思ったので、宮部さんと話して決めようと思いました。」
「会いたいです。私、彼に会います。乗り越えれたか、どうかわかりません。ただ、前に進みたいです。駄目でしょうか?三日月さん」
「いえ、いいと思いますよ。」
「奥さんも来るのでしょうか?」
「いえ、奥さんは体調を崩して入院をしているようです。明日が退院のようで、ひかりちゃんを連れて帰りたいという連絡が私達が来る前にきたそうですよ。」
「乗り越えなさいって、メッセージですね」
宮部さんは、そう言って笑っていた。
「怖いなら、光珠と一緒に…」
宮部さんは、首を横に振る。
「一人で行けますか?」
「だって、ひかりちゃんは私と彼の子ですよ!向き合いますよ。私は、少しでも前に進みたいんです。」
「私は、宮部さんを好きになれてよかったです。宮部さんは、本当に素敵な人ですよ。普通は、前に進む事が怖いんです。過去を振り替えるのは簡単だけど、未来に歩いて行くのは難しい。」
宮部さんは、私の腕を掴んだ。
「どうしました?」
「本当は、三日月さんを失いたくないって思っていたんです。光珠さんとデートをしていた時は、ずっとそう思っていた。今は、こうやって三日月さんの腕を掴んでも何とも思わないのにね。でも、それが驚く程…悲しかった。」
宮部さんは、涙を浮かべながら私を見つめる。
「前に、ベビー用品売り場の近くを通った時に幽体さんの話をしてくれたのを覚えてますか?」
「はい、覚えていますよ。」
「私ね、その話が理解できたんです。」
「色褪せたって事ですか?」
宮部さんは、私の腕をギュッと掴んだ。
「いや、光珠に怒られちゃうからね」
「色褪せたんです。三日月さんが…。」
宮部さんは、泣いてしまった。
宮部さんは、私がいなくなって光珠に出会い、すぐにそっちに気持ちがいったのだと思っていた。
でも、そうじゃなかったのだ。
今の私は、宮部さんを抱き締めてあげる事も出来る。
でも、光珠や喜与恵に申し訳ない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる