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嘘つきな人
ラザニア
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そんな日々を繰り返しながら、あっという間に3ヶ月が経った。
「じゃあ、向こうでの仕事を終わらせてくるね」
「うん、気をつけてね」
私は、彼を見送る為に駅に来ていた。
「あのね、歩。私と」
「帰ってきたら、結婚しよう。それまでに、別れておけよ。俺、加奈枝が38歳になるまでには必ず迎えに来るからな。まあ、そんなにはかからないはずだから。残りの仕事終わらしたら帰ってくる。」
「うん、頑張ってね」
「わかった。じゃあな」
歩は、私をきつく抱き締めてくれて別れた。
何の仕事をしているかまでは、聞かなかったけど…。
しばらく、海外にいた事は話してくれた。
いったん、3ヶ月こっちで仕事をしていた。
向こうでの仕事の引き継ぎを終わらしたら、こっちに戻ってこれると話した。
向こうに戻ってからも、23時になると、歩は電話を毎日してくれていた。
そして、一週間に一回写真入りの手紙を送ってくれていたのだ。
私も、それまでには友作さんと別れて家に居て歩からの連絡を毎日、毎日待った。
「いつ、お別れ言うの?」
結婚している姉と母親に歩が、帰ってきたら結婚しようと言っている話を伝えた。
「中々、言い出せなくて」
「早めに言わなくちゃダメよ」
「わかってる」
今日、言おう。今日、言おう。と思っては、伝えられずにいた。
私は、人としてとても弱い。
肌と肌の触れあいを知っている私にとって、友作さんは便利な存在に感じていたのだ。
あの日、歩が私にそうしていたように…。
温もりを知っているせいで、放れられなくなっていたのも事実だ。
友作さんの全てを好きだった日があった。
その記憶があるせいで、放れられなかった。
歩と、連絡だけの日々は寂しかった。
「歩も、誰かいるんだよね?」
『いないよ』
「嘘つかないで」
『ごめん。俺も、いるんだ。彼女』
打ち明けられたのは、歩が向こうに戻って5ヶ月が経とうとした頃だった。
送られてきた写真の片隅に、たまたま笑顔の写真の写真立てが、写り込んでいたのがきっかけだった。
「嘘つくとかひどいよ」
『ちゃんと、別れる。』
「仕事ってのも、嘘?」
『嘘じゃない』
「本当は、結婚してるんじゃないの?」
『してないよ、信じてくれよ』
「信じられないよ」
『加奈枝を愛してる。だから、ちゃんと別れる』
「歩は、ずっと私に嘘をついてたじゃない」
『信じて、加奈枝』
「無理だよ」
放れていた時間が長過ぎたせいで、相手の嘘を許せなくなっていた。
私だって、いまだに別れられていないくせに、自分の事は棚にあげていた。
『わかった。ケジメつけて必ず迎えに行くから。それまで、待ってて。もう、電話しないから…。愛してるよ、加奈枝』
「わかった」
どうして、この時愛してるの一言をあげれなかったのだろうか?
次の日から、本当に歩からの連絡はなくなってしまった。
メッセージを送れば、既読はついていた。
私は、勇気を出してメッセージに【愛してる】と送った。
既読がついて、【愛してる】と返ってきた。
早く会って、直接言いたかった。
それから、1ヶ月が経って、彼女と無事に別れられた事、仕事も終わった事を告げられた。
嬉しくて、電話してしまいそうな気持ちをグッと堪えた。
【明日、帰国します。】
言わなければ、ちゃんとケジメを私も告げなければ。
「結婚しよう、加奈枝」
無理やり手繰り寄せた運命の糸は、思いの外、絡まりすぎていた。
「明日、返事をします。」
すぐに、ごめんなさいを言えばよかったのに…。
友作さんに、お世話になっていた私としてはこの気持ちを無下には出来なかった。
「もちろんだよ。待ってる、加奈枝」
嬉しそうに笑う、友作さんに私の気持ちは複雑だった。
「何食べたい?」
「ラザニア」
「わかった」
最後に、私はラザニアをプレゼントした。
「指輪は、一緒に選びたいから花束だけでごめんね」
「ううん、気にしないで」
ラザニアを一緒に食べて、笑った。
「じゃあ、向こうでの仕事を終わらせてくるね」
「うん、気をつけてね」
私は、彼を見送る為に駅に来ていた。
「あのね、歩。私と」
「帰ってきたら、結婚しよう。それまでに、別れておけよ。俺、加奈枝が38歳になるまでには必ず迎えに来るからな。まあ、そんなにはかからないはずだから。残りの仕事終わらしたら帰ってくる。」
「うん、頑張ってね」
「わかった。じゃあな」
歩は、私をきつく抱き締めてくれて別れた。
何の仕事をしているかまでは、聞かなかったけど…。
しばらく、海外にいた事は話してくれた。
いったん、3ヶ月こっちで仕事をしていた。
向こうでの仕事の引き継ぎを終わらしたら、こっちに戻ってこれると話した。
向こうに戻ってからも、23時になると、歩は電話を毎日してくれていた。
そして、一週間に一回写真入りの手紙を送ってくれていたのだ。
私も、それまでには友作さんと別れて家に居て歩からの連絡を毎日、毎日待った。
「いつ、お別れ言うの?」
結婚している姉と母親に歩が、帰ってきたら結婚しようと言っている話を伝えた。
「中々、言い出せなくて」
「早めに言わなくちゃダメよ」
「わかってる」
今日、言おう。今日、言おう。と思っては、伝えられずにいた。
私は、人としてとても弱い。
肌と肌の触れあいを知っている私にとって、友作さんは便利な存在に感じていたのだ。
あの日、歩が私にそうしていたように…。
温もりを知っているせいで、放れられなくなっていたのも事実だ。
友作さんの全てを好きだった日があった。
その記憶があるせいで、放れられなかった。
歩と、連絡だけの日々は寂しかった。
「歩も、誰かいるんだよね?」
『いないよ』
「嘘つかないで」
『ごめん。俺も、いるんだ。彼女』
打ち明けられたのは、歩が向こうに戻って5ヶ月が経とうとした頃だった。
送られてきた写真の片隅に、たまたま笑顔の写真の写真立てが、写り込んでいたのがきっかけだった。
「嘘つくとかひどいよ」
『ちゃんと、別れる。』
「仕事ってのも、嘘?」
『嘘じゃない』
「本当は、結婚してるんじゃないの?」
『してないよ、信じてくれよ』
「信じられないよ」
『加奈枝を愛してる。だから、ちゃんと別れる』
「歩は、ずっと私に嘘をついてたじゃない」
『信じて、加奈枝』
「無理だよ」
放れていた時間が長過ぎたせいで、相手の嘘を許せなくなっていた。
私だって、いまだに別れられていないくせに、自分の事は棚にあげていた。
『わかった。ケジメつけて必ず迎えに行くから。それまで、待ってて。もう、電話しないから…。愛してるよ、加奈枝』
「わかった」
どうして、この時愛してるの一言をあげれなかったのだろうか?
次の日から、本当に歩からの連絡はなくなってしまった。
メッセージを送れば、既読はついていた。
私は、勇気を出してメッセージに【愛してる】と送った。
既読がついて、【愛してる】と返ってきた。
早く会って、直接言いたかった。
それから、1ヶ月が経って、彼女と無事に別れられた事、仕事も終わった事を告げられた。
嬉しくて、電話してしまいそうな気持ちをグッと堪えた。
【明日、帰国します。】
言わなければ、ちゃんとケジメを私も告げなければ。
「結婚しよう、加奈枝」
無理やり手繰り寄せた運命の糸は、思いの外、絡まりすぎていた。
「明日、返事をします。」
すぐに、ごめんなさいを言えばよかったのに…。
友作さんに、お世話になっていた私としてはこの気持ちを無下には出来なかった。
「もちろんだよ。待ってる、加奈枝」
嬉しそうに笑う、友作さんに私の気持ちは複雑だった。
「何食べたい?」
「ラザニア」
「わかった」
最後に、私はラザニアをプレゼントした。
「指輪は、一緒に選びたいから花束だけでごめんね」
「ううん、気にしないで」
ラザニアを一緒に食べて、笑った。
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