桜の季節に失くした恋と…【仮】

三愛 紫月 (さんあい しづき)

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お腹いっぱい、召し上がれ

嘘つきな美花

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コンビニで、バイトが終わって俺は美花の家に帰宅した。

待っていても、なかなか帰ってこなくて、今までこんな事はいちどもなくて…。

ショートケーキの材料を買ってきて、ショートケーキのホールを作って、冷蔵庫に冷やした。

朝を向かえても美花は、帰ってこなくて…。

ピンポーン

インターホンの音で、目が覚めた。

ガチャ

「あの、こちら荻野美花さんのお家でしょうか?」

「はい」

「えっと、あなたは?」

「彼氏です」

「ご家族は?」

「美花の家族は行方不明です」

「あー。そうですか」

「何でしょうか?」

「申し遅れました。……警察のものです。」

その後の会話をちゃんと聞いてはいなかった。

美花が突然走ってる車の前に飛び出した事、大学の帰りだった事、運ばれたけれど、明け方息を引き取ったこと…

頭が真っ白だった。

病院に行き、美花を家に連れてきてもらった。

「もうちょっと、痩せてから死にたかっただろ?」

ショートケーキのホールを食べながら、美花の死体を見つめていた。

「車に飛び出したら、死ぬのわかんなかった?」

傷だらけの、手を撫でる。

「美花、お葬式どうするんだよ。俺と二人でいいのか?」

俺は、ずっとケーキを食べ続けていた。

結局、俺と二人きりだったから美花のお葬式はしなかった。

火葬場にいって、お骨を拾って帰宅した。

美花の家の片付けもする事になった。

俺は、亡くなった事を伝えに二週間後に美花の通っていた大学にやってきた。

「わかりました。とても、残念です」

「はい」

身体が鉛みたいに重くて、心がスカスカになった俺

「あの、荻野さんの」

「はい」

「私、遠藤といいます」

「はい」

「あの日」

「はい?」

遠藤さんは、美花があの日クマのキーホルダーをなくした事に気づいて探していた事を教えてくれた。

美花をいじめていた人間は、たくさんいすぎて把握しきれてはいないと話した。

多分、その中の誰かがやった事

美花が彼氏と歩く姿を見たとかでよけいに3ヶ月前からいじめがエスカレートしていた事

そんな話を教えてくれた。

絶対に見つけて、全員に復讐する。

俺は、そう思っていたんだ。

そう誓った。

まずは、殺すための計画と物が必要だ。

俺は、大量殺人をおかすための計画を練った。

資金が、欲しかった俺は、コンビニバイトを辞めて、ホストクラブに働きだした。

復讐を誓ったからか、嘘がどんどん口から出た。

俺は、わずか二ヶ月でNo.1に登り詰めた。

とにかく、昼間は殺人計画を練る。

来年には、実行しようと決めた。

遠藤さんに、教えられなかったら復讐なんて考えなかったと思う。

だけど、別に遠藤さんが悪いわけじゃない

どこかで、誰かに聞いたかもしれない

そう思うと、早く教えられてよかったんだ。

俺は、料理をする為の包丁を毎日一本購入しては帰宅した。

100本集めよう。

何人が、関わったかわからなかった。

だから、100本はいる。

折れる事も考えなければ…。

料理を作る事もなくなり、美花を抱く事もなくなった、俺

多幸感を失った。

それは、絶望で

ネバネバとした黒い粘着しつな、液体の中を毎日歩いていて

殺す事だけを考えて生きてる脳内は、もう真っ暗で何の光も通さない程で

頭は、常に考えていたから

起きても、身体中がダルくて

食い物は、とにかく生命維持の為だけだった。

大量殺人が終われば、俺も死ぬ

美花の元に行って、ハッピーエンドをあの世で掴みとってやるんだ

シャッ、シャッと刃物を毎日研ぎ続けた。

ブロックの肉を買ってきては、どう刺すべきかを研究した。

狂っていた

死んだのは、車に跳ねられた事が原因なのに


俺は、その跳ねた人間よりも美花を追い詰めた人間が許せなかった。

俺は、美花の荷物を処分せずに全部家に持って帰ってきていた。

「美花、俺がやってやるから」

そろそろ、美花の骨とは別れようと決めた。

何故なら、これがあると罪悪感が生まれるからだ。

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