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結末なら知っている

拓実の話①

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杏美と終わって、5か月が経っていた。

久しぶりに、とこちゃんに告白をした場所に俺は訪れていた。

変わらない、懐かしい。

運命の悪戯ってあるもんだと思った。

俺は、とこちゃんと再会した。

赤ちゃんが死んでしまったと嘆く、とこちゃんを抱きしめずにはいられなかった。

そんなとこちゃんを家に連れて帰っていた。

下心がなかったわけじゃない。

だけど、そんな事はいけないとわかっていたから…。

俺は、それを隠すようにとこちゃんにココアをいれた。

話を聞けば、聞くほどにとこちゃんが傷ついてるのがわかった。

何とかしてあげたかった。

だけど、出来るわけなかった。

あれから、15年も経ったのにとこちゃんの前だと15歳のままだった。

とこちゃんの初めてが、友達のセフレだと聞いた瞬間から止められなかった。

誰でもよかったなら、俺にとこちゃんの初めてをくれればよかったのではないのか?

止められない思いのせいか、ココアが服にかけられた。

とこちゃんが、ハンドタオルで拭いてくれる。

帰ろうとする手を引き寄せた。

後にも先にもいくきなどない。

とこちゃんを抱きたくて堪らなかった。

とこちゃんは、俺のシャツを脱がした。

真っ暗にして、ベッドに連れてきて、とこちゃんの吐息を聞いて押し倒した。

そして、とこちゃんのいいところを教えてもらう。

とこちゃんが、俺のを触ってくれるだけで、体がビクビクする。

頭の中が、変になっていく。

経験が多いとか少ないとかじゃない。

俺は、とこちゃんと、ずっとこうなりたかったんだ。

とこちゃんの中に入った瞬間、ビックリする程気持ちよかった。

今まで経験した事のない快感が何度も体を駆け巡った。

とこちゃんの顔も、指も、足も、唇も、舌も、身体中に俺を刻み付けた。

俺にも刻み付けてもらった。

気持ちよすぎて、結婚しようと言ってしまった。

体も心も一致してた。

でも、とこちゃんは無理だと言った。

母さんが、とこちゃんに何を言ったのかを知って、母さんを嫌いになりそうだった。

でも、とこちゃんは許してあげてと何度も言った。

とこちゃんは、俺の母さんまで思ってくれてる子だった。

親がいないただそれだけの理由で、とこちゃんがどれだけ傷ついてきたかわかった。

だって、とこちゃんにどうにかする事なんて出来ないんだから…。

とこちゃんは、今日だけ許してと言って俺を求めてくれた。

何度も、何度もお互いを確かめ合い。

食いつくした。

足りなかったけど、お別れの時間になってしまった。

とこちゃんは、俺にブレスレットをくれた。
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